☆ 広がるタイムセール、その効果は
限られた時間のみタイムセールを連呼して、来店客の注目を集め一気にお買い得品を売っていく手法は、スーパーや、デパートの食品売り場や催事場の得意とするところだった。
今、このタイムセールは、集客の効果的な方法として様々な業種に広がりを見せている。
スーパーでは、もはやタイムセールは定着化した販促手法となっており、オーバーストアと言われる中、タイムセールをいかに来店客に喜んでもらえるか、そしていかに効率的に活用するかが地域で生き残る鍵となっているようだ。
家電量販店の激戦区でも、タイムセールがさかんに行われている。その日の天候や人出、来店状況を観察しながら、適時にタイムセールが始まる。
特定の商品を数量限定で売り場価格より値下げして一気に販売する。実際に用意した限定数はあっという間に売り切れることも多い。
家電量販店にとって、タイムセールはゲリラ的なのでメリットがあるという。
通常店頭価格の場合、競合他店との情報収集合戦によりすぐに価格が均等化し、安売り感を打ち出しにくい。しかしながら、タイムセールは短期間のみの勝負となり、他店に対して優位性を出しやすいからだ。
一方、いつでも買えるのが特徴といえるインターネット販売でも、実はタイムセールが販売促進として効果的に使われている。
インターネット販売では、店舗規模が千差万別でしかも商品の現物をみることができないため、まずはサイト訪問者に信頼を与えることが重要と言われている。
しかし、それはサイトの作り込みで解決できるような簡単なものでない。買うことに不安を感じて躊躇するサイト訪問者が購買行動を起こすためのハードルをいかに下げてあげられるかがキーポイントとなる。
そんなとき、タイムセールは非常に効果的な販促となっているようだ。期間限定というイメージで、今しかないお得感で訴求し、サイト訪問者をお試し買いの行動に駆り立てるわけだ。
購入によって一度顧客と信頼関係を築くと、インターネット販売では、その便利さから実店舗以上にリピート率は高くなるため、多少コスト率を上げてもこの集客効果のメリットは大きいようだ。
最大のネットショップモール楽天のセミナーでもこのタイムセールを推奨している。
秋葉原のヨドバシカメラも開店当時からさかんにタイムセールをやっていますね。買いたい種類の商品だったらかなりお得のようです。
かつて、百貨店の催事場ではこのタイムセールを乱発していましたが、最近は少なくなっているようですね。ITのおかげでメーカーの在庫調整が緻密になり、さらには少量他品種生産の傾向で大量在庫処理をしないですむようになっているからでしょうか?
いづれにしても、タイムセールとはいえ、何でも売れる時代ではないようです。
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