黒日売救出戦略

　仁徳天皇の大后の黒日売に対する嫉妬を和らげるための戦略

　①黒日売をその故郷である黒崎に返す。その為に、彼女の父親の吉備海部直の海軍力を使う。
　②黒日売を、住之江の港から父の船で吉備へ帰国させる。
　③それを宮殿の高殿に登って見送るーこれを密かに石之日売命に分からせる。
　④天皇の見送り状況を物影から大后が見る。
　⑤その時、天皇が“黒日売恋し”の歌を大后に聞こえる程度に声を出して歌う。
　⑥その歌の中に“摩佐豆古和藝毛”を入れて、今、如何に天皇が黒日売を愛おしく思っているか知らせる。
　⑦その歌を聞いて、”玖邇幣玖陀須”で安堵していた大后の嫉妬の炎を、再び、燃え立たせる。
　⑧そして、「目に物見せてやるぞ」とばかりに、何か黒日売に対して意地悪を考える。
　⑨それは「黒日売が船でなく歩いて帰らすことによって、途中で災難にでも逢って死んでしまえば」と考え、実行に移す。
　⑩しかし、黒日売には父、瀬戸内の支配者です。途中の兵庫辺りから密かに船に乗せてしまえば大后には分からない。
　⑪結果、大后は、黒日売への嫉妬による制裁は完全に済んだものと考え、その身は、以後安泰になる。

　このような個々の戦術をもとに、黒日売救出ための細かな戦略計画が出来あがるのです。この戦略計画の立案こそ、あの百戦錬磨の「武内宿禰」が立てなのではないかと。私は考えております？？？？なにせ、この武内宿禰は景行天皇から応神天皇まで二百数十年の長きに渡って６代の天皇に仕えっている人ですからね。そんなことぐらい朝飯前です！！！！