私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「伴緒」とは。・・・・民族大移動ですが

2018-10-31 08:39:45 | 日記
 天児屋命を始め五柱の神が邇邇藝命と一緒に天降りしたのですが、それだけからすると、その時の移動は、少数精鋭の移動だったように、ややもすれば、捉えられていますが。「豈図らんや」此の時の異動は大勢の人達と一緒に天降ってきております。それが

            “并五伴緒矣<アハセテ イツ トモノヲ ヲ>”

 です。
 「伴緒<トモノヲ>」は、これは、昔、教科書に出ていた「伴造<トモノミヤツコ>」のことです。占いをする人達、玉造りや鏡造りを専門にする人達など、夫々の職掌を持った部民を率いる集団の長を呼びますます。
 ということは、此の時、天降ったあのは天児屋命など5、6名の神様だけではありません。その神様が支配していた人達を、少なくとも100人以上の人達がいたと思われる集団が移動したことになります。それを古事記では

            “支加而天降”

 と書いております。
、この「支」についてですが、宣長先生は<クマリ>と読んで、「クマリ」は「クバリ(物が分かれると言う意味」だとしております。でも、これを<ワカチ>と読んでいる学者もいますが、いずれにしても、夫々の職掌に分かれてその人達が一緒になって天降っております。この移動はヨーロッパにおける「民族大移動」でもないのですが、この時の移動は、それこそ我が国開闢以来の相当な規模の民族移動だったことは確かだと思います。余り大々的には「日本歴史」では取り上げてはいませんが???????

“天降”の時の随員について

2018-10-30 08:44:15 | 日記
 邇邇藝命が、愈々、天降りします。その時の随員として天降ってきた神様が「5名」おられますが。その神様は、かって「天の岩戸」の事件の時に活躍された神様ですが、その神様について、又、私自身がはっきりと覚えておりません。そこで、どのような神様だったかもう一度その場面を確認しますので、よろしかったら見てください。但し、この中の
        “天宇受売命<アメノウズメノミコト>”
 ですが、最近も取り上げたので省きます。
、まず、
        “天児屋命<アマノコヤネ>と布刀玉命<フトダマノミコト>”
 です。天香山の雄鹿の肩の骨をハハカの木で焼いて、その吉兆を占わしめた神様です。
 次は、
        “伊斯許理度売命<イシコリドメノミコト>”
 です。鏡を作らした神様です。
 最後は
        “玉祖命<タマノヤノミコト>
 です。この神様は「八尺勾璁<ヤサカノマガタマ>」を作らせた神です。

 此処で、またもや一つの疑問がわいてきます。それはアマテラスの岩戸隠れの時には気がつかなかったのですが。此の五名の神様の一柱である
        「伊斯許理度売命」
 ですが、この神様だけは、ただ、「令作鏡」と、他の四名の神様とは違って、たった三字でその仕事を説明しております。まさか、彼が中国の人で、此の時に材料を日本で調達して、新たに作ったのではなく、既に、自分で持っていた中国産の鏡を提供したのではないのかなと想像するのですが???? 
       
    

いよいよ邇邇藝命の天降です

2018-10-29 13:13:22 | 日記
 猿田毘古神が悪神でないことが分かり、いよいよ邇邇藝命が葦原中国に“天降<アモリ>”ます時にです。おまれたばかりの御子です。一人でというわけにはまいりません。当然高天原にいる神々が一緒に「天鞍」します。そのお伴の神様が

    “天児屋命。布刀玉命、天宇受売命、伊斯許理度売命、玉祖命。并五柱”

 です。

 御存じ、此の五柱の神様はアマテラスが“天の岩戸”にお隠れになった時に活躍される神様です。



“備中高松まほろば祭り”

2018-10-28 19:52:50 | 日記
 今日は、朝から「高松城址公園」で行われた

             “備中高松まほろば祭り”

 に、私も「高松歴史を楽しむ会」の一員として、早朝より参加して来ました。此のお祭は高松地区の老若男女の人々が、一年一回の楽しみにしているお祭です。
 さてと、改めて思うのですが、此の頃、はやりのNHKの番組「ちこちゃん叱られる」じゃあないのですが、此処に掲げられている表題の

      「まほろば」

 って、何だか皆さんは知っておられますか???チコちゃんなら何と答えてくれますでしょうか。
 我々は、ただ、漠然と、
 「誰かが、そげえなことを言うから、そげえなもんじゃろうじゃあねんじゃろうかなあ」
 という位に解釈しているのです。

 誰もが、その本来の持つ意味なんて知りもしねえで、ただ、10月になると、なんとなく、その意味が何か知りもしねえで、言葉だけが、この辺りを一人、大手を振って歩き出しているだけです。まさにニチコちゃんから
    「何言ってんじゃあないよ。」
 と、顔お真っ赤にして叱られる所ですよね???

 では、あなたは、この「まほろば」という言葉の持つ本来の意味を知っておられますか???

            おとっと。これは失言ですよね???

猿田毘古神は判然と・・・・

2018-10-27 09:11:41 | 日記
 猿田毘古神が、このウズメの、誠に、艶やかな人を悩殺するような姿を見て、どのように思ったのかは、古事記には何も書いてはいませんが、多分、これは高木神の、この摩訶不思議な対難交渉の相手に対する対処の方法についての入れ知恵(思惑?)だったのではないかと思うのですが、彼「猿田毘古神」は、そのような格好に惑わされることなく、判然と、言い切ります。

   “聞天神御子天降坐故<アマツカミノ ミコ アモリマスト キキツルユエニ>”

 と。
 自分は天神の御子が、此の度、天降ると聞いて、此の地、即ち、“天之八衢”で
 
   “仕奉御前而。参向之侍<ミサキニ ツカエマツラムトシテ マイムカヘ サモラフトマチシタマヒキ>

 「丁重にお迎えしてお仕えしようとようと思って待っていたのです。」
 と、誠に愛想よく答えたのです。
 そんなことが初めから分かっていたのなら、敢て、ウズメをあのような淫らな格好までさせて、交渉させに行かなくてもよかったのではと思い、あの高木神ですら、此のような先見の明の無さがあるのだと言う事が分かり、神の世界でも人間社会と同じようなことが起こるのだなあと、日本の神代の昔により近親感を持ちながら読んでおります。

 さて、このような無味乾燥な話などには、ご興味のないお方が多いとは思うのですが、敢て、書いておりますから、無視してくださいね???