私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

天宇受売命の出で立ち

2017-05-31 07:18:03 | 日記

 天宇受売命<アメノウズノミコト>は

              ①天香山に生えている日影<ヒカゲ>を“手次繁<タスキニカケ>”
              ②真拆<マサキ>を鬘<カツラ>にして
              ③小竹葉<ササバ>を束ねて手に持ち

です。この3つが身支度ですが、その服装までは記してはいません。多分昨日書いたようなグラマーな大変な美女です。きっと、その服装も自慢の肉体美を引き立たせるような色彩豊かなきらびやかなものだと思います。周りの神々が、あっと驚くような出で立ち姿ではなかったかと思うのですが????そんな美女が、突如として神々の前に現れます。しかも。何時の間にやら用意されている

                      “汗気<ウケ>”

 を伏せた上にです。「汗気」とは中が空っぽの台で、此の台上で、舞いを舞えばその振動が響いて大きな音が辺りをとよもし、そこにいるみんなをあった言わすような仕掛けがしてある特別に作らせた台です。そこら辺にある酒樽などを利用したのではありません。思金神の考案した特別に設えた台なのです。


末の珠名娘子<タマナオトメ>について

2017-05-30 06:12:35 | 日記

 万葉集の高橋虫麻呂の有名な、ちょっとばかり長たらしい歌があります。

       “(しなが鳥) 安房の地続き (梓弓) 末の珠名は 胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の 
        その姿の きらぎらしきに 花のごと笑みて立てれば 
        (玉桙の) 道行き人は 己が行く 道は行かずて 呼ばなくに 門に至りぬ 
        (さし並ぶ) 隣の君は あらかかじめ 己が妻離れて 乞はなくに 鍵さへ奉る 
        人皆のかく迷へれば うちしなひ 寄れてそ妹は たはれてありける”

 どうでしょか???「うちしなひ」はなよなよとしている様を云います。「たはれ」は淫らにじゃれつく事です。()は枕詞。

 この人は、胸が大きく、その上、 あたかもすがる蜂のように腰細で、際立って美しい女性だったようです。

 この「すがる娘子」と相通じる美しさが「天宇受売命<アメノウズメノミコト>」にはあったのではないかと私は想像しているのですが???どうでしょうかね。ではなかったなら、八百萬神が、一瞬、あっと息を止めるほど静まりかえったりすることはなかったのではないでしょうか。

 この場を、もう一度再現してみます。

 天石屋戸の前では、鳥が朝を告げます。それに合わせるようにして、チャリンチャリンと妙な鈴みやいな音も聞こえて来ます。それが鳴り終わったかと思うと、今度は、なにやらごちゃごちゃとした男神の神さびた祝詞などを上げるような声も聞こえて来ます。
 と思うと、今度は全く音のない静寂な世界になります。
      「おヤ???今、石屋戸の外はどうなっているのか」
 と、アマテラスの心がどんどん戸外の不思議な思いに掻き惑われます。
 
 これで、もう十分です。アマテラスがそっと顔お覗けて、石屋戸の外の様子伺い見ること疑いなしです。でも、思金神は、更に、完全なる秘策を、天宇受売命に授けていたのです。100%ではだめなのです。120%も200%もの完全な成功方法を人知れずに、これに関わった関係者だけに授けていたのです。決して、その秘策は、完全に、誰にも漏れることのないように口封じ化されていたのです。今ある加計学園のようなへまなことがないように、その対策が施されていたのです。
 
 でも、考えてみると、今の自民党の安倍さんの政治は、忖度かなんか知らないのですが、国民が知らないうちに身ビイキなことばかりが執り行われているように思われませんか。国民を少々ばかにしているように感じませんかねえ???????????????


天宇受売命の登場です。

2017-05-29 08:01:44 | 日記

 それだけ準備万端と整っても、未だ、アマテラスは顔を覗けません。そこで、思金神は最後の秘策を打ちだします。長鳴鳥から始まって十番目の策です。それが、ご存じ、

                             “天宇受売命<アメノ ウズメノ ミコト>”

 の登場です。
 真っ暗な闇の世の中です。神々は歎き悲しみ、一刻も早い、以前の明るい世の中にするにはと、誰云うことなく三々五々と“天安之河原<アケノヤスノカハラ>”に集まります。そしてワイワイガヤガヤと、何処かの国の国会みたいに、なんだかんだと馬鹿みたいに騒で、結局、何も決まらない状態です。でも、そこには、自民だの民進だのと空騒ぎする必要はありません。唯一人『思金神』がおればいいのです。何処かの国の最高責任者も、今は、この神様の事を大変羨ましく思ってい居るのではないでしょうかね。「憲法」でも「共謀罪」でも、自分の思いのまま、最後は強行採決をしさえすればいいのですから。また、森友も加計も何ら問題になることすらありません??????

 おっとと、これは失言かもね???まあ、それは兎も角として、思金の最後の秘策です。天界一の美女でしょうが。ちょっと又、話をそらしますが例の万葉集にある

             「胸別 (むなわけ) の広き我妹 (わぎも) 腰細の―のその姿 (かほ) のきらきらしきに」

 ぐらいの美女ではなかったのかと私は想像しております。どうでしょうかね????こんな美女が、突然、煌々と燃え盛る篝火の前に現れます。八百神<ヤオヨロズ>の神々は、我を忘れて、其の一点に集中し、声一つありません。静寂の世界が突如として現れます。この辺りの演出も、総て、思金の秘策なのです。

   面白いでしょう???????・・・・・・どう思われますか。面白い物語だと思われません。こんな解釈した人いる????でしょうかね。


天手力男神の登場です

2017-05-27 20:02:29 | 日記

 立派に飾った御幣<ミテグラ>を「どうぞ見てやってください」と、天児屋命は“布刀詔戸言<フトノリトゴト>”を“禱白<ネギマホシ>します。そして、その天石屋の

                         “隠立戸掖<ミトノワキニ カクリタタシ>”

 と書いてあります。「天石屋戸」は前にも書いたように、今、我々が使っているような引き戸ではありません。傍に立て懸けている「頑丈な岩で出来た戸」を持ってきて、完全に塞いでしまわれたのです。すると、光も「天石屋」から漏れ出ることはありません。真っ暗闇の世の中になります。この天石屋戸の傍らに

                        “天手力男神<アメノタジカラヲノカミ>”

 を立たしめます。
 この神様は、今まで我々が一般的に聞いているような、僅かに開いた戸を一杯に押し開くためにそこに配したのではありません。少しでもその戸が開らこうものならば、間髪をいれずに天石屋の中に入り、そこにいらっしゃるアマテラスの体を抱き抱え、有無を言わせずに屋外に連れ出すのが役目なのです。そのために戸の掖<ワキ>で、戸が開くのは今か今かと待っていたのです。その時のこの神様のお気持ちを想像してみて下さい。総て自分一人の働きが全世界の未来に掛っているのです。世界が自分一人の腕にあるのです。横綱になるかならぬかとプレッシャーに何度も押しつぶされそうになりながら、ようやくその地位を得た誰かさん以上に、ものすごいプレッシャーがこの神様にあったことには間違いあれません。でも、そこが天界一の知恵者「思金神<オモヒカネノカミ>」です。そのような少々なことには決して左右されない剛の者を「思金神」は配したのです。彼ならアマテラスが石屋戸を少しでも開けてくれれば、再び、天界は明かるい世の中になるという希望・期待が十分にあったはずです。その役目を担ったのが
                    
                        “天手力男神”

 です。

 彼は、決して、ただ腕力だけが自慢の男神ではないのです。手に特別な彼にしかない力があったのです。その手でアマテラスを抱きかかえ、しかも、何の抵抗もなしに戸外にお連れすればいいのです。だから、その手は、何処までも、女性のような優しくしなやかで、しかも、男性のような強靭な手でなくてはならないのです。何も、かっての大関「朝汐」みたいな天界一の力持ちでなくてもいいのです??????????????

 これで総て準備完了です。後は、アマテラスが、“閇<タテ>”た戸をほんの少し開けてくれればいいだけの話です。

                  さて、その秘策とは?????


譸白而<ネギモウシテ>とは???

2017-05-27 06:18:10 | 日記

  天児屋命が
                           “譸白而<ネギモウシテ>”

 とありますが、此の事に付いて本居宣長は、次のように説明しております。、

 「かの布刀玉ノ命の取持る種々の御幣物<ミテグラ>を賛讃<ホメタタヘ>たる辞なるべし」

 と、
 「今、布刀玉命が恭しく捧げ奉った天石屋戸の前に並べている種々の御幣物の何と素晴らしいことでしょう。天照大神よ!!!早くそこからお出いただいて、この立派なミテグラを見て下さい。」
 と、いう位の意味になると思います。アマテラスのお出ましを乞い願うだけの、「譸白」ではなかったのです
 なお、この「譸<ネギ>」に関連して、今神官が禰宜と呼ばれていますが、この「譸<ねぎ>」がら生まれた言葉であり、又「願<ネガフ>」もこの「ネギ」から派生した言葉だとも説明しております。天児屋命は中臣氏の祖とも。