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アーサー・C・クラークの"2010年宇宙の旅"(2010:Odyssey Two)は木曜日に読み終わりました。

映画版"2001年宇宙の旅"の続編として、いろいろな謎に一応の答えが出ます。
最後は如何にもクラークらしいエンディングとなっているのが嬉しいです。

映画の"2010年"も見ていますが、("2001年~"の場合とは違って)小説版をかなり忠実に映画化していることがわかりました。

ハル("HAL"ではなく"ハル"と表記されてる)とチャンドラ博士の最後の対話もほぼ小説通り。
(エンジン噴射のカウントダウンをしながら、噴射の中止を提案するという完璧な並列処理をやってくれます。)
ハルの復活シーンはちょっと違ってますが、個人的には映画版のほうが好きですね。

小説には映画では省かれた部分もあるので、順番としては先に映画を見てから小説を読むのが正解と思います。(この作品に限った話ではありませんが...)

というわけで、映画"2001年~"、"2010年"を見たらこの小説も読むべし。

ところで、この小説の舞台は2010年、つまり来年です。
SF作家の予想よりも早く月面着陸が行なわれたというのに、2001年になってもドーナツ型の宇宙ステーションは完成していないし木星有人探査も行なわれていません!
ようやくISSが形になってきたところです。
どこで道草食ってたのかな?



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