ジャック.ヒギンズの"鷲は飛び立った"は先週末までに2巡して読了。
今回はリーアム.デヴリンが主役。
囚われのシュタイナを救出するため再び英国潜入、大活躍である。
作戦の指揮を取るのはSSのシェレンベルク将軍。
デヴリンが"立派な男だ"と語ったようになかなかの切れ者です。
パイロットにはアメリカ人のエイサ.ヴォーン。
やむなくSSに所属しているが(その経緯が面白い)、彼も好人物。
全体の流れは"鷲は舞い降りた"に似ているけど、今回は英国情報部もデヴリンが来ると予想して待ち構えている。
このあたりの駆け引きも面白い。
シュタイナの救出が話の本筋なんだけど、ここにもヒトラー暗殺計画が絡んできて単純には終わらない。
"彼(ヒトラー)が存在し続ける限り、われわれにとって戦争は早く終わるのだ"
この言葉が始めのほうに出てきて、最後に重要な意味を持つことになる。
多くの人が戦争を終わらせるためにヒトラー暗殺を企てたわけだが、それとはまったく逆の発想なのが驚きというか新鮮だった。
シュタイナ、デヴリン、エイサの3人はなかなかいいチームになりそう。
続編とかでないのかな。
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