虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

任期延長依頼に関する同意と活動計画

2011-11-20 20:43:19 | 南ア-報告書-

先日もお伝えしたとおり(リンク)、
協力隊員としての任期を延長することになりました。

延長期間は、2012年4月8日(日)までとなります。

協力隊員の任期は、原則として2年間ですが、
配属先からの要請に対して、
本人(私のこと)の希望を考慮した上で決められます。

そこで、今回の記事では、
『任期延長依頼に関する同意および活動計画』を紹介しようと思います。

以下、全文です。
※多少長いですが、時間のあるときにご覧ください。

2010年1月、南アフリカ共和国 ムプマランガ州にあるマレラネ地域事務所に配属された。

 私は、この地域に3代目の隊員として配属されたが、前任者までがTeachers Centreという教育センターに配属されていたのとは違い、主に学校を管轄する教育委員会の役割を果たす、Malelane Circuit Officeに配属された。

 現配属先からは、赴任当初より、管轄内に25ある、公立小学校の算数科担当教師の指導力向上を求められた。

実際学校を巡回してみて、感じた課題点は根深く、具体的には、

    一話完結型の授業構成で、日々の授業に関連性がなく、学習の継続性がない。

    教員研修システムが充分ではなく、教師同士が切磋琢磨する場がない。

    指導内容に対する知識が乏しく、児童に分かりやすい教材を作成する術がない。

要望調査票通りといえば、それまでであるが、実際に体験すると、苦労することも多い。

とはいえ、昨年度途中から巡回拠点校を決め、指導力向上につながる教材づくりと研修体制の構築を行ったことが功を奏し、今年度一部の学校で、目に見える形で、基礎計算力が向上した。教員同士が互いのもつ知識や技能を共有して、指導法の向上をはかるという組織づくりが、現場に根付き始めたと言える。

しかし、私の活動期間が実質12月までであることで、当初の任期では、2012年の新年度当初の方向性を決める重要な時期に、協力隊員がいないという事態に直面する。これまでじっくりと築き上げた教師の指導力向上のためのシステムを、来年度以降も継続の上、より一層前進させるためにも、配属先および活動先からの要望は強い。

よって、私自身も延長の必要性を感じていることから、2011年3月末までの配属先からの任期延長要請に応えたいと考える。

 延長後の約3ヶ月は、これまでの経験を生かし、管轄内の多くの学校に対して、同様のサポートができるよう善処したい。また、組織としての教員研修制度の確立を図るため、今その場所で自分ができることを常に考え、実行し、延長した活動を有意義にするように勤めるつもりである。

後任は、2012年1月に1名配属されることになっており、私の活動期間を延長することで、より円滑に引き継ぎが行われる。来年配属される後任に、私が経験したことを引継書として作成した上で、一緒に学校巡回するなかで、現地教員とともにより具体的な活動計画を作成することで、活動がより有意義になるように努める所存である。

 

以上


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