虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

中国人に対する印象

2011-03-06 17:39:53 | 南ア-その他-
今日は、中国人の話。

中国と言えば、
世界一の人口を誇る巨大な国ですが、
その結果か、世界中いたるところに中国人が存在します。

南アにも、アフリカの小国にも
チャイナタウンと呼ばれる中国人居住区が存在しています。

南アの社会の教科書で、
民族を紹介しているページには、
南アの黒人から白人、カラードやインド人の他に、
中国人についての記述もあります。

それだけ多くの中国人がいることの是非については、
ここでは述べませんが、

先日のケープタウンでも耳にした、
南ア人の中国人のイメージについて今日は書きたいと思います。

南ア人からして、中国人を一言でいえば、

『よきビジネスパートナー。でも絡みづらい。』

まず『よきビジネスパートナー』について。

南アには、というかアフリカ諸国にとって、
中国は、切っても切れない関係になりつつあります。

日本人が想像する以上に
たくさんの中国製品が南アを含めたアフリカに来ています。

我が家にも中国製品が相当数あります。

なぜか?

質はあんまり良くないけど、安いから。

経済的に貧しい国では、
良質だけど高い日本の製品を手にすることはほとんどありません。

南ア人(少なくとも私の任地で)は、1ランドでも安い品物を買います。
たとえそれが悪質なものでも‥。

彼らは、安価なものがすぐに壊れることを知っていますが、
多くの方が経済的にそれを買うしかないので、
すぐに壊れることを承知(?)でそれを買います。

案の定、すぐに壊れると、
やっぱ「Made in Chinaだな」と中国製品を馬鹿にします。

「安物買いの銭失い」とはまさにこのことでしょうか。

それでも安いものを買わざるを得ない黒人貧困層は、
今日も中国製品を買うでしょう。

そういう意味で、「よきビジネスパートナー」なわけです。


次に『でも絡みづらい』について。

南ア人は、中国人を絡みづらいと思っているようです。
(他の国のことは分かりません。)

なぜか。

中国人には、英語を話せない(?)というイメージがあるようです。

先日、ケープタウンで何人かの南ア人と話したときの話。

私「こんにちは。」
彼ら「お前日本から来ただろ?」
私「そうだけど‥、何で分かった?」
彼ら「そうだと思ったぜ。中国人は英語を話さないからな。」

実際のところ、私の知る限り、
中国人の英語は、日本人の英語力とそんなに変わらないし、
英語を流暢に話す中国人もたくさんいます。

では、何故そんなイメージなのかと言えば、

南ア人曰く
「彼らはいつも集団で行動して、私たちの分からない言語を話しているから」だそうです。

たしかに、南アにもチャイナタウンと言われる街があり、
ケープタウンにもたくさんの中国人観光客がきますが、
その観光客は、ほぼすべてが中国人のガイド付きで観光していました。
(まさに中国人の中国人による中国人のための観光地巡りでした。
他国の観光客からは異様な光景に見えるようです。)

逆に日本人旅行者は、ごく少数のため、
多くは、ヨーロッパ人たちと一緒に行動しています。

その証拠が、「CitySightseeingBus」。 
ケープタウン市内の観光地を巡回する市内巡回バスに、
中国人は、一人も乗っていませんでした。

そのため、このバスには、世界14ヶ国語で音声解説があるにも関わらず、
中国語音声がありません。(アジアからは日本語音声のみです。)

ケープタウンの市内巡回バスについては、こちら

こうした影響で、中国人は、絡みづらいと思われているようです。

そ、そういえば、
W杯の期間中に、南ア英語についての紹介するパンフレットのなかに、
『China』という単語が出てきて、
その意味が『Meaning friends』と書いてありました。

まさにわたしの書いたとおりですね。

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