けろあき's blog

 
日常を綴りたいのですが全てを綴るわけにもいかず…

福井の絹織物

2020年04月22日 | 絹織物

 

 皆様、武漢ウィルスによる非常事態宣言が発出されて疲弊する日々
こちらは家に帰ることすらできません。家族に会いたいです。

 当方の活動が止まっていますのでその他のお話。

以前から何度か記事にしていた「おかいこさん関係」ですが

 「おかいこさん」

 「連休はおかいこさん」


少し前のことですが知人が福井県の三国町にあとりえ(工房)をオープンしました。

 くらしつむぐあとりえ

といいます。


 福井県唯一となった養蚕所である、杉本養蚕場さんで卵から育て、繭になってもらい、糸にして染めたり織ったりして布(主にストール)製作しています。
まぁ簡単に書きましたがその他繭を糸にするまでの工程も多く、手間がかかって大変です。

 手織りのシルクストールは数あれど、大半は外国産の輸入シルクになるかと。お蚕さんのエサやりから織りまでを一貫してやっている所はここだけだと思います。
「のべひき」の作業やってるとこ見てると「あゝ野麦峠」(大竹しのぶの主演の昭和映画)かよ!と突っ込みたくなるような前近代的な作業です。


 私はお蚕さんのえさやりと繭むしりくらいをちょこっと手伝っただけですけど。

 

   古民家をリフォームするところから始め、ようやくここまできました。
しかし、今般のウイルス騒動のおかげで予定していたオープニング展示会から何から中止になってしまい、ひっそりとオープンされているとのこと。

メディアにもしばしば紹介されたりもしています。   福井新聞記事

   とても良い物と思いますので、手つむぎ純国産シルクにこだわった製品に興味のある方は連絡をされてみてはいかがでしょうか。

 以上PRでした。

 


お蚕様

2020年03月18日 | 絹織物
 学校が休みでも遊びまくれずにもう暇を持て余している子供達。
以前から凄いと注目していた「蛾売りおじさん」という方のポンポンで作るお蚕様
購入して子供と一緒に作りました。
 可愛い蚕蛾が二匹できます。
蛾売りおじさんは蛾のことを「愛らしいお方」と呼び地位向上に努めていらっしゃいます。
私もどっちかというと苦手でしたが、素晴らしい作品の数々をみていると蛾が美しいと思えるようになりました。
 蛾売りおじさんすごいです。


 というわけで四男がかわいいお蚕様を作りました。

蛾売りおじさんは作品集も出されているようです。
 
おかいこさん。またお手伝い行きたいな。
 
 

連休はおかいこさん

2018年09月26日 | 絹織物

  県内唯一の養蚕所にお手伝いに来ました。

桑畑で桑の葉を刈り集めて葉っぱだけにむしってー、お蚕さんにあげます。

 

 

今年は鹿の食害が半端無く多いとのこと。桑の葉までこんな風に食べてしまってます。
あやうくお蚕さんのえさが足りなくなるところでした。

 


 駆除依頼をお受けしました。チャレンジしてみます。アライグマも出るそうです。

 今後罠猟免許も考えるかな。

 

朝にあげて昼には食べつくす。これを1日4回だそうです。ものすごい食べますね。

 

 桑の葉を丁寧に撒きます。

 
  すぐに食べ始めます。もう数日で上簇。繭つくりにはいるとのこと。


 養蚕って大変な作業です。この産業が国内からこのまま消え行くことになって良いのでしょうか?


 中国でやってるからって全て依存しちゃって大丈夫か。そんなわけないと思います。

 大日本蚕糸会って。今時「大日本」がつくのは大日本猟友会くらいかと思ってました。


おかいこさん

2018年06月26日 | 絹織物

 

 最近帰宅すると、家の中に沢山の「虫」ならぬおかいこさんがいっぱい居ました。
ムシャムシャと桑の葉を食べる音が微かに聞こえます。

 

 
 

 数日して蔟(まぶし)というのに移してやると、せっせと糸を吐いて 繭になりました。これを上簇(じょうぞく)というそうです。
 昔は上蔟祝(あがりいわい)といってお祝いしたそうです。

 うーん、いまや完全に死語ですね。

 

 何故か?蔟から外した繭の毛羽取りを手伝います。 

 結構はまる作業

 

 


  右のふたつが「玉繭」という2匹入りの繭

 

 さてさて、この繭から何ができるのでしょうか?