久谷夢工房=勝山句会・自然石を使った常夜燈・椿の植栽

≪地域発信≫愛媛県松山市久谷地区
勝山句会
自然石を使った常夜燈
遍路道沿い・椿の植栽
(灯籠まつり)

勝山句会 平成28年3月

2016年06月08日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

≪勝山句会 於 坂本公民館 平成28年3月21日(月)19:30~≫

 3月の勝山句会、課題は「雀の子、親雀」でした。(そのはずです

「つるき」の一番最後のページ「句会吟行報告」にはメンバーの作った「雀の子」の句も掲載されています。…が、入選しているのは「春」の入った句ばかりです。。。

 写真提供:: 門前の小僧 遍路日記 様 

 

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 竹内コメント  春の風に乗りふわりふわりと空中散歩。夕べの空を鴎(かもめ)の白が明るく光らせている。この景は夕暮を遅らせている。 (通信つるき句会2月号 三点句)

 季語紹介  日永 読み方:ヒナガ(hinaga) 春の日の長いさま。季節: 春。 【weblio 三省堂 大辞林より】

 「雀」に続いて、季語ではない「鴎(かもめ)」。。。

 

 写真提供:久谷の里山(写真のページ)様 

 竹内コメント  この句は「鶴抄」クラスの句です。切れがやわらかくて、句にピッタリ。 (3月号 鶴巻頭 鴇抄一)

 季語紹介   読み方:ウメ(ume) 中国原産のバラ科の落葉高木。白くかれんな小花で古くから親しまれている。実は食用。 季節: 春。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

  写真提供:久谷の里山(写真のページ)様 

 竹内コメント  土筆にとって耐えかねる風とは? もしかしたら土筆は長ける寸前の長く伸び切っているのだろうか。着眼点が面白い。 (3月号 鶴巻頭 鶴抄一)

 季語紹介  つくし【〈土筆〉】 スギナの胞子茎。茶褐色で節に袴(はかま)があり,茎頂に筆の穂状の胞子囊穂がつく。早春に出る。食用ともする。 [季] 春。 【weblio 三省堂 大辞林より】

 「つくし」はやっぱり「スギナの子」だったんですね 

 

  写真はブログ担当が久谷町の天満神社入口で撮った米山の書の石碑です。

 竹内コメント  飛び梅の白が菅原道真のように清廉潔白だったのだろう。「白汚れ無し」がよい。 (3月号 鶴巻頭 鶴抄二)

 季語紹介  飛梅 読み方:トビウメ(tobiume) 菅原道真が太宰府に左遷される時に詠んだ梅の木が、左遷先の筑紫に飛んでその庭に生えたという故事。 季節: 春。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 そ、そんな逸話が とび うめ【飛(び)梅】 菅原道真が大宰府(だざいふ)に左遷されて家を出る時,日頃愛していた梅に別れを惜しみ「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春な忘れそ」と歌をよんだところが,その梅がのちに配所まで飛んで行ったという故事。また,その梅。 【weblio 三省堂 大辞林より】

 この和歌はちょっと知ってるかも。。。

 

  写真提供:久谷の里山(写真のページ)様 

 竹内コメント  この句は「のどけしや丘の上より打球音」なら「鶴抄」の句です。 (3月号 鶴巻頭 白鷺抄二)

 季語紹介  のど け・し 【〈長閑〉けし】 ( 形ク ) のどかである。穏やかである。  [季] 春。 【weblio 三省堂 大辞林より】

 

  写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

  竹内コメント  「福は内、鬼は外」と叫びつつ豆を喰う。福は来ただろうか。 (通信つるき句会 平成28年2月号 地頼の句(六)三点句)

 季語紹介  節分 読み方:セツブン(setsubun) 季節の移り変わり、特に立春の前日をいい、民間でヒイラギにイワシの頭をつけたのを門戸にさしたり日暮れに豆まきを行う。 季節: 冬。 分類: 人事、時候。 月日: 二月四日。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

            

 次回予定 

勝山句会 平成28年4月18日 19:30~ 坂本公民館にて

≪課題・・・やどかり・寄居虫・がうな≫

 

 「寄居虫」? 「がうな」?? 何のこと???

 どれも「やどかり」のことです。【weblio 三省堂 大辞林】によると、

ごうな がうな 【〈寄居虫〉】 ヤドカリの異名。 [季] 春。

 

【weblio 難読語辞典】によると、

寄居虫 読み方「ゴウナ」。ヤドカリの古名。

 

【weblio 季語・季題辞典】によると、

寄居虫 読み方:ヤドカリ(yadokari) 甲殻類、十脚目の中の異尾亜目で、空殻に入る種の俗称。 季節: 春。 分類: 動物。

  そうなんだ  これは初めて知ったわ~

            

 

 ブログ担当より  

前回の更新は5月16日(勝山句会1月号の記事)でした。あれからほぼ1か月。 すっかり梅雨入りしています。 気持ちはもう2~3か月過ぎてしまった感じが。。。

 手もとには「句集つるき4月号」も預かっているので、編集、がんばらねば。 気合いだー!…(笑) 

ご覧いただきありがとうございました。


勝山句会 平成28年1月

2016年05月16日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

≪勝山句会 於 坂本公民館 平成28年1月18日(月)19:30~≫ 

  寒九 読み方:カンク(kanku) 寒に入ってから九日め。 季節: 冬。 分類:時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

  写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

 季語紹介  炬燵 読み方:コタツ(kotatsu) やぐらを置き、布団をかけて足を暖める小さいいろり。 季節: 冬。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

 写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

 「みんまのき ははにせかされ としようい」

 竹内コメント  「巳午の忌」とは、その年に亡くなった人の正月で、本当の正月より早めに行ないます。和尚との打ち合わせ、親戚周りの連絡、料理やお膳の用意、墓掃除等々、年用意をします。それも、亡くなった母親に急かされて。 (通信つるき句会 平成27年12月号 四点句)

 季語紹介  年用意 読み方:トシヨウイ(toshiyoui) 新年を迎えるために種々の用意をすること。 季節 :冬。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

  写真提供: 勝山句会メンバーの蓮行さん(坂本文化交流会・荏原文化祭で展示) 

 「かじかむや ねむれぬおもひの やまひのみ」

  竹内コメント  難解な事柄を二句一章の中に巧みに詠んでいます。先の見えぬ病に不安と思われますが、俳句があるから少し安らいでいます。 (1月号 鶴巻頭 鶴抄一)

  季語紹介  悴む 読み方:カジカム(kajikamu) 寒さのため万物がちぢこまった状態。 季節: 冬。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

  写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 竹内コメント  この句は少し切れが弱いが「蝋梅や」にすると少し強すぎる。三歩譲って良いとする。 (2月号 鶴巻頭 鶴抄三)

 季語紹介  蝋梅 読み方:ロウバイ(roubai) 花が蝋でつくられているような感じの中国渡来の落葉低木で、一、二月のころ開花するもの。 季節: 冬。 分類 :植物  【weblio 季語・季題辞典より】

 

  写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

  竹内コメント  今は四日ですが、古くは八日であったようです。うまく詠んでいます。 (2月号 鶴巻頭 鴇抄二)

 季語紹介  四日 読み方:ヨッカ(yokka) 正月四日のこと。 季節: 新年。 分類: 時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

  写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 竹内コメント  「お正月巾着のひもゆるむかな」ぐらいが良いと思います。 (2月号 鶴巻頭 白鷺抄一)

 季語紹介  正月 読み方:ショウガツ(shougatsu) 一年の最初の月。 季節: 新年。 分類: 時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

 写真提供: 勝山句会メンバーの蓮行さん(坂本文化交流会・荏原文化祭で展示) 

 竹内コメント  さらっと詠んでいる句である。しかし、内に秘める情趣が良い。それで天籟の句に戴いた。 (通信つるき句会 平成27年12月号 天籟の句(三)四点句)

 季語紹介  山茶花 読み方:サザンカ(sazanka) 四国・九州の山地に自生し、園芸品として改良されている小高木で、晩秋から初冬にかけて開花する。 季節: 冬。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

         

 お・ま・け  平成27年12月号に通信さんが「問題の句」をこっそり混ぜて掲載していました。(ブログ担当はぜんぜん気づいていませんでした!

 

 さて、何が「問題」なんでしょう? 

         

 竹内コメント  この句は「や」「けり」の句です。皆さんはよく見極めました。「初霜に 藁ぐろ湯気を 立つるかな」ならば、勿論選をするでしょう。

 「切れ字」をふたつ使ってはいけない、ということですね。ふむふむ。。。

        

 次回予定・・・平成28年2月15日(月)19時30分 於 坂本公民館

≪課題・・・帰る雁・帰雁・行く雁・去る雁・雁の別れ・雁帰る≫

 ブログでは先に「2月号」を紹介していますので、あまりお気になさらずに。。。(笑) では、会長を急かして3月号を手に入れるようにします。

 もう梅雨になろうかというときに「1月号」の紹介を見ていただき、ありがとうございました。


勝山句会 平成28年2月

2016年03月27日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

≪勝山句会 於 坂本公民館 平成28年2月15日(月)19:30~≫

 竹内コメント  「魚島(うをしま)」・・・瀬戸内海で鯛や鰤が産卵の為に群れて海面が盛上がり小島のように見える事。

 えっ? 「魚島」って島じゃなかったんですか??

 うお しま うを- 【魚島】   【weblio 三省堂大辞林より引用】

① 瀬戸内海中の島。愛媛県越智郡に属する。面積1.4平方キロメートル。
② 「魚島時(どき)」の略。また、集まる場所や様子についてもいう。うおじま。 [季]春。

・・・ぜんぜん知りませんでした。今治沖の魚島のこと以外の意味があるなんて。

 

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 季語紹介  紅梅 読み方:コウバイ(koubai) 紅色の花の梅のこと。 季節: 春。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 久谷地区の西隣は伊予郡砥部町。砥部焼と七折れ小梅が有名です。

 (もや) 空気中に小さい水滴や吸湿性の粒子などが浮遊し、遠方のものが灰色にかすんで見える状態。視程は1キロメートルを超え、霧よりは見通しがよい。 【weblio 三省堂大辞林より引用】

 なるほど。霧よりちょっと見えてる感じが靄なんですね。

 

 写真提供:久谷の里山(写真のページ)様 

 竹内コメント  懐には握り拳の両手を納れているのです。顔は平静を装い、心は乱れている。その心境の一句です。 (通信つるき句会2月号)

 季語紹介  懐手 読み方:フトコロデ(futokorode) 寒いとき、手をふところに入れていること。 季節: 冬。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

 2月の勝山句会の課題は「帰る雁・帰雁・行く雁・去る雁・雁との別れ・雁帰る」でした。「句集つるき1月号」を手に入れたのは2月号のあとでした。

 

 写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様 

 竹内コメント  お正月は屠蘇が付き物、屠蘇にお節が日本の風習です。「屠蘇(酒)無くて何の正月。酒飲ませ。」の気持ち、良く解ります。 (2月号 鶴巻頭 鶴抄三)

 季語紹介  屠蘇 読み方:トソ(toso) 酒に浸して新年に飲む薬。サンショウ、ボウフウ、ニッケイ、キキョウ、ビャクジュツ、ミカンの皮、赤アズキなど調合したもの。 季節: 新年。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 お屠蘇の句をもうひとつ。(写真は同じ、門前の小僧様の☆)

 竹内コメント  お屠蘇で乾杯。家族の親睦。この句はそれが全てある。お幸せに。 (通信つるき句会平成28年1月号 天籟の句(三)五点句)

 【weblio 三省堂大辞林より紹介】 とそ【屠蘇】 年頭に、一年の邪気を払い延命を願って飲む薬酒。屠蘇散を酒または味醂(みりん)に浸したもので、年少者から順に飲む。おとそ。屠蘇酒。 [季] 新年。

 

 写真提供:久谷の里山(写真のページ)様 

 竹内コメント  病院を出ると牡丹雪が降っていた。体調も良くなり、春の訪れを感じる。物語がある句。趣ある写生句。 (2月号 鶴巻頭 鶴抄一)

 季語紹介  牡丹雪 読み方:ボタンユキ(botanyuki) 牡丹の花びらのように降る大片の雪。 季節: 春、冬。 分類: 天文。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

 写真提供:門前の小僧 遍路日記 様 

 竹内コメント  大雪で外出が出来ないという句です。毎日ご苦労さまです。

 季語紹介   読み方:ユキ(yuki) 空中の水蒸気が氷点以下に達し結晶して降るもの。 季節: 冬。 分類: 天文。 【weblio 季語・季題辞典より】

 蓮行さんは「つづら川」という、久谷地区の中でも一番標高の高いところにお住まいです。この冬は何度も雪に閉じ込められたそうです。

 

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 竹内コメント  雀が羽を膨らませて枯れ木に留まっているのは様々の風情を見せる。 (通信つるき句会平成28年1月号 地籟の句(二)三点句)

 季語紹介  冬木立 読み方:フユコダチ(fuyukodachi) 冬木の群生している姿。 季節: 冬。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より引用】

 

 季語にならない「雀」・・・すずめ【雀】

① スズメ目ハタオリドリ科の小鳥。全長約15センチメートル。背面は地味な黄褐色で頭は茶色、ほおとのどに黒い模様があり、腹面は灰白色。人家の近くで群れをなして生活し、虫や穀物を食べ、イネに害を与えることがある。ユーラシアに広く分布。

② 事情通である人。また、内幕や情報をしゃべってまわる人。 「楽屋-」

【weblio 三省堂大辞林より引用】

 

 次回予定 

勝山句会 平成28年3月21日(月)19:30~ 坂本公民館にて

≪課題・・・雀の子・親雀≫ 

 

 実は、3月6日(日)坂本地区文化交流会が実施され、勝山句会のメンバーの「写真俳句」が会場に展示されました。(@坂本小学校体育館) フレームに入れた作品を会場へ持ってきたのは会長です。会場準備をしていたブログ担当は昨年のブログで紹介したことを思い出し、分館長主事として外会場のテント張りをしていた蓮行さんを捕まえて「展示している写真俳句のデータをください!」と。「メール添付だと重いんよ。メモリーで今度会えるときに。」と言われてから早1か月近く。。。いったいいつ…と、ここまで書いたら、蓮行さんから電話が! 「今から下りるので、10分後にメモリー渡します。」と。

そして、今、ブログ担当の手元にUSBメモリーが。

蓮行さん曰く、「俳句に雀が入ってるからって、雀の写真を合わせたらいかんのよ。それとなく感じさせる写真がいいんだ。」

 そ、そんな、、、今ごろそんな大事なことを教えていただいても。。。

・・・ということで、今回は編集したデータをそのまま掲載させていただきます。

 ブログ担当は年度末が一番忙しく、年度始めがその次に忙しいです。(地域のいろんな役を引き受けているため) 椿の紹介も、常夜燈の紹介も、過去の活動報告も、決してあきらめたわけではありません。時間を見つけてがんばります。(笑) 

 実は、「つるき2月号」には通信さん添削後の句とメンバーの原句が掲載されています。これを紹介しない手はない! それもできれば「プレバト」のように分かりやすく表現したい。。。何かイイ方法は??? いつになるやら分かりませんが思いついたらやってみます。(笑)

 


勝山句会 平成27年12月

2016年02月06日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

≪勝山句会 於 坂本公民館 平成27年12月21日(月)19:30~≫

12月の勝山句会の課題は「鰤・寒鰤」でした。

句集「つるき」には課題で作ったメンバーの原句と、通信さんが添削した句が掲載されています。

それをすべて紹介したいところですが、ブログでは久谷夢工房会長にマークしてもらった句だけを写真に載せて紹介しています。

 

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 季語紹介  千歳飴 読み方:チトセアメ(chitoseame) 棒状にした紅白のさらしあめを細長い袋につめたもの。 季節: 冬。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 句集「つるき」の最初には特別なタイトルのついたページがあります。12月号のタイトルは「除夜の鐘」。そのページには各地で作った通信さんの句が10句あり、その中から1句、会長がマークした句をいつもブログの最初に紹介しています。今回は「護国神社」で作った句です。

 

 竹内 コメント  一族が集まり小さな村をなしていた。みんな同じ名字の村もあったと伝わる。山間部などでは、最近まであったと聞く。

 季語紹介  渡り鳥 読み方:ワタリドリ(wataridori) 季節的に移動する鳥の総称。 季節: 秋。 分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 句集「つるき」表紙写真から引用 竹内さん撮影 

 「つるき」の中ほどに「通信つるき句会平成27年11月号」というコーナーがあります。会員同士が選句して、得票数の多い順に従い、その中から通信さんが「天籟の句(3句)」「地籟の句(5句)」「人の句(8句)」を選んでいます。通信さん自身の句は得票数がいくつあっても「天地人」には入らず、最後にひとつだけ、ご自分のコメントとともに紹介されています。その句をブログのふたつめに紹介しています。

 

 竹内 評  癌に為らないように寺で願をかける。紅葉明かりで参道は薄く紅色がかかっていた。「胡瓜封じ」とは胡瓜のなかに病気を封じこむこと。 (12月号 鶴巻頭 鶴抄一)

 季語紹介  紅葉 読み方:コウヨウ(kouyou) 晩秋気温が下がると、落葉木は、葉が赤く色を染めたり、種類によって黄色に変わることの総称。 季節: 秋。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

 

 竹内 評  「真魚板」は魚を料理する「俎」です。「暴れゐる」だから暴れているとなり巧い表現です。臨場感のある句になりました。 (12月号 鶴巻頭 鶴抄三)

 季語紹介   読み方:ブリ(buri) ブリ科の回游魚で、出世魚の一つ。 季節: 冬。 分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 

  竹内 評  田舎の旧家であった本家が無くなってから久しい。堀の跡や土塀の跡が残り往時を偲ぶ。そこに真っ赤な烏瓜がぶら下がっている。この句は沢山の人の共感を得た。 (通信つるき句会平成27年11月号 天籟の句(一)五点句)

 季語紹介  烏瓜 読み方:カラスウリ(karasuuri) ウリ科のつる性多年草で、花がすめば楕円形の青い実ができ、秋から冬にかけて朱紅色に熟しながら、葉の枯れたつるからぶら下がっている。 季節: 秋。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  選者を喜ばせる上手な句です。平易な中に「菊」「菊」と言葉を重ね、それが効いている。 (通信つるき句会平成27年11月号 地籟の句(三)三点句)

 季語紹介   読み方:キク(kiku) キク科の花の総称。 季節: 秋。 分類: 植物。

菊作り 読み方:キクズクリ(kikuzukuri) 菊を栽培すること。 季節: 秋。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 次回予定 

勝山句会 平成28年1月18日(月)19:30~ 坂本公民館にて

≪課題・・・ゆりかもめ・都鳥≫

 

 句集「つるき」12月号を会長からいただいたのが、1月、、、坂本駅伝大会の用事で公民館へ顔を出したときに、別件で基幹センター(坂本公民館の入っている建物)に来ていた会長とバッタリ! 「会長、ちょうどいいところで! 句集の12月号、ありますか?」と声を掛けることができました。お仕事で忙しくされていたであろうに、会長、すぐに句集を持ってきてくださいました。どうもありがとうございました。・・・そうして、今日はもう2月6日です。早く1月号をもらわなければ。。。


勝山句会 平成27年11月

2016年01月06日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

…と言いつつ、昨年11月の勝山句会の記事です。

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年11月16日(月)19:30~)

11月の勝山句会の課題は「冬眠」でした。

 句会当日は課題句と当季雑詠を披露し合います。

 写真:久万高原町観光協会HPより面河渓を引用 

 皆さま一度、久万高原町へも足をお運びください。 久万高原町観光協会 http://www.kuma-kanko.com/

 季語紹介  水澄む 読み方:ミズスム(mizusumu) 秋になり夏に比べて水が澄んでくること。 季節: 秋。 分類: 地理。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

 竹内 コメント  秋に入ると、遠くの景色がくっきり見える。山襞もくっきり見えた。秋だなあと感慨に耽った。

 季語紹介  秋澄む 読み方:アキスム(akisumu) 秋になり、大気の見透しが非常によくなること。 季節: 秋。 分類: 時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

 

 竹内 評  冬に入ると不思議と雲の間を漏れて差す太陽は光の筋をつくる。何となく厳かな様に思う。神懸かりに思えるから面白い。 (11月号 鶴巻頭 鶴抄二)

 季語紹介  神の旅 読み方:カミノタビ(kaminotabi) 全国の神々が出雲に集まるため九月末日に旅立つという信仰。 季節: 冬。 分類: 宗教。 【weblio 季語・季題辞典より】

  写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様 

 

 竹内 評  村の一軒家に赤い鶏頭が咲いている。ただ辺りには人影もない。 (11月号 鶴巻頭 白鷺抄二)

 季語紹介  鶏頭 読み方:ケイトウ(keitou) 鶏頭花の別称。 季節: 秋。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  この句は何も言っていないのですが、物語があります。もう少し推敲すれば、良い句になります。 (通信つるき句会平成27年10月号 天籟の句(三)四点句)

 季語紹介  秋祭 読み方:アキマツリ(akimatsuri) 秋季に行なわれる祭り。 季節: 秋。 分類:  宗教。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: 久谷の里山(写真のページ)様 

 

 

 竹内 評  早生蜜柑はまだ青いのを収穫します。やはり、へその色合が大切です。この時期の蜜柑は大切な収入源です。さかりを過ぎればジュース用です。 (通信つるき句会平成27年10月号 地籟の句(一)四点句)

 季語紹介  早生蜜柑 読み方:ワセミカン(wasemikan) 温州蜜柑の変種。葉、樹全体は小型だが果実は大きい。 季節: 秋。 分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真: 無料写真素材「写真AC」より引用  

 

 

 

 次回予定 

 

勝山句会 平成27年12月21日(月)19時30分 坂本公民館にて

 

≪課題…鰤・寒鰤≫

            

…いつものことですが、この記事を編集しているのは新年1月6日。先の12月の句会はもう実施済みと思われます。早いうちに「通信つるき12月号」をいただいて編集に取りかかりたいと思います。

 

 ブックマークに入れてある写真俳句等のブログの方からアクセスして、新たに読者登録させていただいたブログがあります。ここで紹介させていただきます。

「小さな音風景」様 http://blog.goo.ne.jp/samayoerubonjin

 乾きゐる音を曳きつつ枯れ椿転がりゆけり風の吹くたび
 俳句・短歌など   

  スケッチもあるブログです。(福岡県)

「きままに・・yukiの風便り」様 http://blog.goo.ne.jp/yuki_konkon_

 気の向くまま、足の向くままに日々を綴ります。

  綺麗な写真とスケッチのブログです。

 これからよろしくお願いいたします。(久谷夢工房ブログ担当より)


勝山句会 平成27年10月

2015年12月16日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年10月20日(火)19:30~…諸事情により、20日に変更されました。)

  愛媛県は秋の長雨でした。その上、11月、12月になっても暖かい日が続きました。おかげで、干し柿にカビがついたと嘆いている人も多いようです。

 写真と地名の説明  旧国道33号線の三坂峠から窪野町(旧久谷村の一部)を見下ろした景色です。 【写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様

 竹内通信さんがなぜ「久谷村」と書いたのか・・・。それは、、、

 恵原町、西野町、上野町、上川原町、大橋町、小村町、東方町、津吉町、中野町で「荏原村(1878年~)」。

 窪野町と久谷町と浄瑠璃町で「坂本村(1890年~)」。

  1956年、坂本村と荏原村が合併して「久谷村」になりました。

 久谷村は、1968年、松山市に合併して、現在の松山市(久谷地区)になりました。

 つまり、通信さんは「久谷村」誕生に行き合わせ、松山市との合併も経験したという貴重な地元人なのです。

 竹内コメント  久しぶりに久万高原町の面河へ行った。村の小道を散歩していると、どの家も風呂の焚き口の軒下に薪を積んでいた。ガス風呂や電気風呂に薪を併用した作りの風呂だろうと思いながら見た。しかし、二昔(ふたむかし)前までは薪でご飯を炊き、お茶を沸かし、風呂を焚いたものである。その薪の中から蟋蟀が美しい奏でを聞かせてくれた。しばらく佇んで、聞き入っていた。

 季語紹介  昼の虫 読み方:ヒルノムシ(hirunomushi)秋も深くなって、昼間も鳴く虫。季節: 秋。分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様 

 通信さんが旧久谷村を三坂峠から見下ろしたのは、面河への道中だったのかもしれません。。。

 

 竹内 評  枝豆は大豆から見ればこれからの豆であるが、確かに旨い。「未完の味」とは言い得て妙である。解る人はわかる。太呂さんの着眼点の良さを十分に出した句です。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(一)四点句)

 季語紹介  枝豆 読み方:エダマメ(edamame)大豆のまだじゅうぶんに熟さない、青いのを枝のまま採って、ゆでて食べる。季節: 秋。分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用  

 

 竹内 評  苦労を共にしてきた妻と市場へ卸す蜜柑をもぐ。妻に感謝しつつ。 (10月号 鶴巻頭 鴇抄一)

 季語紹介  早生蜜柑 読み方:ワセミカン(wasemikan)温州蜜柑の変種。葉、樹全体は小型だが果実は大きい。季節: 秋。分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 見つけて、「ふむふむ」と思った「糟糠之妻」

• 貧しいときから一緒に苦労を重ねてきた妻。

▽「糟糠」は酒かすと米ぬか。貧しい食事の形容。「糟糠の妻は堂より下さず」とも常用される。貧しさを共にしてきた妻は、自分が富貴になっても大切にするという意。

• 『後漢書(ごかんじょ)』宋弘伝(そうこうでん) 【goo辞書より引用】

 糟糠之妻 故事

• 中国後漢(ごかん)の光武帝(こうぶてい)は、寡婦となった姉と家臣の宋弘(そうこう)を結婚させようとしたが、宋弘は「貧しいときに交わった友は忘れてはならず、貧しい生活を共にした妻は、正堂から下し棄てて離縁するようなことはしないと聞いております」と言って断った故事から。 【goo辞書より引用】

 

・・・ふむふむ。 分かってるようで分かってなかった。。。

 

 竹内 評  この句は着眼点は良い。「草野辺」を広辞苑で探すが無い。この言葉を工夫すれば最高の句となります。「遠慮がち生る」を「遠慮がちの」と簡素化してやればどうでしょう。 (通信つるき句会平成27年9月号 天籟の句(二)五点句)

 季語紹介  吾亦紅 読み方:ワレモコウ(waremokou)バラ科の多年草で、葉がニレの葉に似ている。季節: 秋。分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:写真素材-フォトライブラリーより引用 

 

 竹内 評  カマキリは緑の中では緑に、枯葉の中では茶色に変わる。晩秋のカマキリである事がわかる。別名「枯れ蟷螂」とも言う。少し直せば臨場感のある良い句となります。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(三)三点句)

 季語紹介  蟷螂 読み方:トウロウ(tourou)直翅類に属する昆虫。季節: 秋。分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: ハチミツの海を渡る風の音 様 

 

 竹内 評  今年の中秋は雨の日が多かった。長雨、秋霖と言う。「秋霖に客の遠のく行楽地」とすればよくなります。今年、平成27年秋の一面の特色を詠んでいます。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(五)二点句)

 写真:写真素材-フォトライブラリーより引用  

 

 あまり意味のない「次回予定」 

勝山句会 平成27年11月16日(月)19時30分 坂本公民館にて

≪課題…冬眠≫

・・・紹介した今日はすでに12月16日。遅すぎてごめんなさい。(ブログ担当より)


勝山句会 平成27年9月+NHK俳句

2015年12月03日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年9月21日(月)19:30~)

  今日はもう12月3日です。ブログ作りが進まなくて申し訳ありません。

 季語紹介  子規忌 読み方:シキキ(shikiki)正岡子規の忌日。季節:秋。分類:宗教。月日:9月19日。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:松山市ホームページより引用 

 竹内コメント 境内に子規の句碑「我見しより久しきひょんの茂哉」があります。

 ひょんの茂(ひょんの木)とは「いすの木」のこと。

蚊母樹 読み方:イスノキ(isunoki) マンサク科の常緑高木。庭木、建築材となる。季節:秋。分類:植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 泉町薬師寺のいすの木(松山市指定天然記念物)については、松山市ホームページ→観光イベント→松山の歴史文化→指定文化財→市指定文化財→記念物「いすの木(泉町 薬師寺)」に詳細があり、「いすの木は、さして珍しい木ではないが、これほど大きいのは珍しい。…云々」…これは一度見に行かねば。 (県立中央病院の東側にあります。)

 ひょんの実【瓢の実】について

「葉や枝にイチジク状の虫えい(虫こぶ)ができて、長さ4~5cmにもなり、その中の幼虫が成虫になって出たあとの穴に、風があたるとヒョウヒョウと鳴る。その音色から、別名ヒョンノキともいう。子供はこれを笛がわりに吹いて遊ぶこともあった。」

松山市ホームページ「いすの木」解説より】

 写真:「公益財団法人京都市都市緑化協会みどりの相談所だよりQ&A」より引用 

 毎年恒例、坂本公民館の地域めぐり事業で窪野町の正八幡神社を訪れた際に、地元の方に「これがひょんの実だよ。子どものころは笛にして遊んだもんだ。」と教えてもらいました。木の実だと思い込んでました。虫こぶだったんですね…。珍しくて、ずーっと持っていました。

 

 

 竹内 評  人生とは海のようなものと言った先人がいる。潮が引くと汚れた海底が覗き、満ちると隠れて一見平和な景色となる。今の世は引き潮だと。  (9月号 鶴巻頭 鶴抄三の句)

 季語紹介  初潮 読み方:ハツシオ(hatsushio) 陰暦8月15日満月の大潮の満潮。季節:秋。分類:地理。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  「老体は耐ふる外無き残暑かな」ならば、材料が良いので「鶴抄」句。  (9月号 鶴巻頭 鴇抄三の句)

 季語紹介  残暑 読み方:ザンショ(zansho) 立秋以後の暑さ。季節:秋。分類:時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:久谷の里山(写真のページ)様から引用 

 「鶴抄」とは  竹内さん編集の句集「つるき」には、「鶴巻頭」というコーナーがあります。「鶴抄一」「鶴抄二」「鶴抄三」「鴇抄一」「鴇抄二」「鴇抄三」「白鷺一」「白鷺二」「白鷺三」が、以前の「特選」「入選」「佳作」に対応しています。

 

 竹内 評  惜しい一句。「終えの一服」が「終へて一服」ならば「鴇抄」句。  (9月号 鶴巻頭 白鷺抄三の句)

 季語紹介  残暑 読み方:ザンショ(zansho) 立秋以後の暑さ。季節:秋。分類:時候。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:久谷の里山(写真のページ)様から引用 

 

 竹内 評  真下から花火を見上げる人の大半は不思議と口を開けている。(調査済み)  (通信つるき句会平成27年8月号 地籟一 四点句)

 季語紹介  花火 読み方:ハナビ(hanabi) 火薬に他の薬料を配合して、球のなかにつめ、木筒などに入れて、火を点じて空中に打ちあげるもの。季節:夏、秋。分類:人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  この句は肩の張ったところが無い。このような句の良さが判る選者が増えるといいですね。 (9月号 鶴巻頭 鶴抄二の句)

 季語紹介  台風(颱風) 読み方:タイフウ(taifuu) おもに秋に発生する熱帯性低気圧に伴う暴風雨。季節:秋。分類:天文。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 そして最後に…  

蓮行さんに教えてもらって、初めて見た「NHK俳句」

 以下、NHK俳句のホームページより引用 

当日の司会者は岸本葉子さん。

選者は、星野高士さん。

ゲストは桂右團治さん(女性落語家として初の真打ち)でした。

星野選者、当日の生コメントより抜粋。7番(蓮行さんの句)

「これは、あの、別に難しいことは言ってませんね。なんとなく日常の感じなんですね。でも日課っていうのはみんなそれぞれあるじゃないですか。『朝起きてどうしよう…でも、落ち葉がちょっと積もっている。この落ち葉のことも日課に加えよう。』この落ち葉に対する想い、それが出てるんじゃないでしょうかね。」

入選作品発表後の司会者コメントより

「『落ち葉掃く~』すごく素直ですね。落ち葉の季節に続くなという感じがしました。」 

そして、入選作品。

 毎週、何千通(?)もの投句があるそうです。その中から選ばれた9句。

そして、9句の中から一席、二席、三席が選ばれます。

蓮行さん、これからも投句がんばってください。

 

 ブログ担当より  勝山句会の資料「つるき」はすでに10月号を預かっています。

10月19日(月)19:30~ 《課題季語》鶺鴒・背黒鶺鴒・石たたき・庭たたき・黄鶺鴒 ・・・句会開催済み。

11月16日(月)19:30~ 《課題》冬眠 ・・・句会開催済み。

(「次回予告」の存在が危ない…

12月の勝山句会は、たぶん、21日(月)(予定)でしょう。

「つるき」11月号、12月号を預かる前に、なんとかして10月号の句を紹介したいです。がんばります。


勝山句会 平成27年8月 

2015年10月10日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年8月20日(木)19:30~)

【注】当初は8月17日(月)が定例の勝山句会の予定でしたが、お盆に近くて不都合もあり、8月20日(木)に変更されました。

 季語紹介  案山子 読み方:カガシ(kagashi) 竹または藁などで人形を作り、蓑笠を着せ、弓矢を添え、田畑の畔などに立てて鳥獣をおどすもの。 季節: 秋。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 季語紹介  滴り 読み方:シタタリ(shitatari) 崖や岩の間、苔蘚類などをつたって滴々と落ちる水。 季節: 夏。 分類: 地理。 【weblio 季語・季題辞典より】

滴り(したたり) 三夏 【解説】山の日陰の道などの岩や苔を細く糸のように伝い落ちる水をいう。山道へ分け入り、しだいに疲れを覚えた身にはそれは玉の如き水。思わず手に受けて頂いたりする。 【きごさい歳時記より】

 水が滴るという様子が夏の季語になるそうです。ふむふむ。。。

 写真提供  門前の小僧 遍路日記 様 http://jh5swz.exblog.jp/

 竹内 評  「千年の樟の~」の句(通信つるき7月号の句)について

神の楠木の根元の苔に水が湧いている。何とも言えず厳かです。

「樟」を「くすのき」と言うのは楠木から殺虫剤の樟脳が取れたからです。

 

 竹内 評  この墓参りは心からの感謝である。功為し得た人の気持ちかもしれない。「今在るは」がこの句全体を高めている。 (8月号 鶴巻頭 鶴抄一の句)

 季語紹介  墓参 読み方:ボサン(bosan) 盆の墓参をいう。 季節: 秋。 分類: 宗教。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真は、無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  「揚花火果てて駅まで続く列」の句も臨場感があり、素晴らしい句となっています。「吐き出す」は賛否のある表現です。 (8月号 鶴巻頭 鶴抄三の句)

 季語紹介  花火 読み方:ハナビ(hanabi) 火薬に他の薬料を配合して、球のなかにつめ、木筒などに入れて、火を点じて空中に打ちあげるもの。 季節: 夏、秋。 分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真は、無料写真素材「写真AC」より引用 

 

 竹内 評  草刈りに疲れた身体を片蔭にもたせて休んでいるのが見えます。 (8月号 鶴巻頭 鴇抄一の句) 

 季語紹介  片蔭 読み方:カタカゲ(katakage) 夏の日陰。 季節: 夏。 分類: 天文。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供  久谷の里山(写真のページ)様  http://kutani.web.fc2.com/

 

 竹内 評  今年の終戦日には遠くへ行っている子供たちも帰り、絆を感じた句。 (8月号 鶴巻頭 白鷺抄一の句)

  季語紹介  終戦日 読み方:シュウセンビ(shuusenbi) 昭和二十年八月十五日、日本がポツダム宣言を受諾し、第二次世界大戦が終了した敗戦の日。 季節: 秋。 分類: 宗教。 月日: 八月十五日。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真は、無料写真素材「写真AC」より引用 

 

  竹内 評  この句を見たとき広見町の道の駅を思い出す。松野町の名産品「桃」にリンクする。「入道雲」が良い。 (通信つるき句会7月号 天の句 二)

 季語紹介  入道雲 読み方:ニュウドウグモ(nyuudougumo) 積乱雲の別称。 季節: 夏。 分類: 天文。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真は、「道の駅 広見森の三角ぼうし」(オリジナル鬼王丸クリアファイルプレゼントポスター)より引用 

 ブログ担当より  森の三角ぼうしの鬼王丸。一度見る価値アリ 鬼が島の鬼がこんな凄い鬼だったら、実際、桃太郎も大変な・・・ 

 

 

 ブログ担当より  勝山句会の記事を編集しかけて、ひゃっと考えが常夜燈に。10月7日、松山の地方祭の夜に久谷地区の36基の常夜燈を灯すのが「常夜燈まつり」 お祭の日に近くの常夜燈が飾り付けられているのを見かけて「あー、この様子を写真に撮っておいたらブログに入れられる。」とは思ったのですが、仕事に行く途中だったので、そのまま通過。 「あとで常夜燈担当さんに写真をもらおう」って、思った。。。それまでは良かった。お祭の夜に常夜燈がすべて灯される大事なイベント、その夜、取材に出ることをすっかり忘れてしまった。。。 なんという。。。 常夜燈担当さんに早く連絡してみんと。。。


勝山句会 平成27年7月

2015年10月03日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

 (勝山句会 於 坂本公民館 平成27年7月20日(月)19:30~)

 7月号を9月初めに(?)預かって、今ごろの更新です。「温め」すぎてごめんなさい。

 

  季語紹介  夜光虫  読み方:ヤコウチュウ(yakouchuu) 有帯類に属する動物。直径1ミリほどの球体で、体中に発光体をもつ。 季節:夏。 分類:動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 竹内 評  「水張って~」の句について

水の張られた植田の夕べの光景です。この句のように自分の言葉で挑戦して下さい。

 

 竹内 評  昔の夏座敷は風通しの良いのが特徴となっている。まさしく、「風が主役」である。(6月号会員選句 天の句)

 季語紹介  夏座敷 読み方:ナツザシキ(natsuzashiki) 涼しげにつくった室内のこと。 季節:夏。 分類:人事。 【weblio 季語・季題辞典より】 

 

  竹内 評  狭い縁台に気持ち良く大の字に眠る。落ちないように。(7月号 朱鷺一の句)

 季語紹介  昼寝 読み方:ヒルネ(hirune) 暑い季節に、体力の消耗をさけたり、体力を回復させるために眠ること。 季節:夏。 分類:人事。 【weblio 季語・季題辞典より】 

 「縁台」は季語ではないです。

 

 竹内 評   よく晴れた「星空」を飛行機が「夜」飛んでいる。美しい情景。(7月号 朱鷺三の句)

 

 竹内 評  観察眼の効いた句です。流れをよぎる水鳥はみな此の様にしてよぎります。(6月号会員選句 地の句)

 季語紹介  軽鴨の子 読み方:カルガモノコ(karugamonoko) カルガモの子のこと。 季節:夏。 分類:動物。

軽鴨 読み方:カルガモ(karugamo) 夏鴨の一つ。 季節:夏。 分類:動物。 【weblio 季語・季題辞典より】 

 鴨は日本では年中見られますが、小野川(松山市)の鴨の親子の「かわいい隊列」は夏にしか見られません。 (大きくなった小鴨は親鴨と同じサイズになって見分けがつかなくなり、“かわいらしさ”が激減するという事実

 

  竹内 評  美脚に見とれて空より落ちた仙人も居たとか。(6月号会員選句 地の句)

 季語紹介  梅雨 読み方:バイウ(baiu) 六月上旬の入梅の日から約三十日間、じめじめと降る霖雨。 季節:夏。 分類:天文。

 

 写真提供  http://kutani.web.fc2.com/ 久谷の里山(写真のページ)様 1枚目~4枚目、6枚目

 写真提供  http://jh5swz.exblog.jp/ 門前の小僧 遍路日記 様 5枚目

 

 もう10月だっていうのに、「勝山句会 次会予定 八月」って、どうなんよ と思いますが、先んじて作りおいていたデータを捨てるのも忍び難く、 入れてしまいます。

 続けて、早いうちに(笑)、「勝山句会 8月」を更新するべくがんばります。

 

  ブログ担当より  長らくご無沙汰してしまいました。この記事は8月のうちに作り始め、9月中旬にほぼ完成状態まで作りおいて下書き保存していました。そのあと怒涛の9月後半を過ごしていて記事編集作業ができませんでした。

 実は、松山市教育委員会が募集する「手作り紙芝居コンクール」の作品作りに勤しんでおりました。放課後子ども教室の子どもにハッパをかけ、保護者に説明し、指導し(?)、提出に向けて仕上げ事務作業をし、自分の作品も仕上げ…。めでたく、9月末日締切に間に合わせ3作品提出しました。

小学生も自分も渾身の作品ができあがったと思います。

 お披露目は11月15日(日)坂の上の雲ミュージアムでの公開最終審査会場ですが、例年、一次審査を通過することがないので(参加することに意義がある!(笑))、最終審査での実演を鑑賞に行って、自分らの作品を持ち帰るようにしています。ご興味のある方、11月15日午後1時に坂の上の雲ミュージアムへお越しください。

 なお、私自身の作品は後日、私的なブログの方に記事を入れようと思っています。ふっふっふふ。

 


勝山句会 平成27年6月

2015年07月30日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年6月15日(月)19:30~)

 季語紹介   でんでん むし [3] 【〈蝸牛〉】〔「ででむし」の転〕 カタツムリの異名。 [季] 夏。 【三省堂大辞林より】

かた つむり [3] 【〈蝸牛〉】〔「かたつぶり」の転〕 軟体動物腹足綱のうち陸上にすむ貝類の総称。普通は右巻きの殻をもつ。二対の触角の長い方の先端に目がある。雌雄同体。食用になる種類もあり,フランス料理で使われる。マイマイ。マイマイツブロ。デンデンムシ。かぎゅう。 [季] 夏。 【三省堂大辞林より】

蝸牛 読み方:カタツムリ(katatsumuri) 陸産の巻き貝。湿った土地を好み、樹や草の若葉を食べる。雌雄同体。季節:夏。分類:動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

合歓の花 読み方:ネムノハナ(nemunohana) マメ科の落葉高木。夏、はけ先のような紅を少しふくんだ花が咲く。季節:夏。分類:植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 

  竹内 評  風が涼しくてエアコンを入れていないスーパーの入り口に燕の巣。(6月号 特選2)

 季語紹介  夏燕 読み方:ナツツバメ(natsutsubame) 夏の間活発に動くツバメ。季節:夏。分類:動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 燕 読み方:ツバメ(tsubame) ツバメ科の総称。季節:春。分類:動物。 【weblio 季語・季題辞典より】 …「燕」だけでは季節が「春」になります。だから「夏燕」。

 

 竹内 評  こどもが凛々しく育ってくれることを願う親心。端午の節句らしい。(5月号 地の句)

 季語紹介  武者人形 読み方:ムシャニンギョウ(mushaningyou) 端午の節句に飾る武者姿の人形。季節:夏。分類:人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

む しゃにんぎょう -ぎやう [3] 【武者人形】 端午の節句に飾る武者姿の人形。兜(かぶと)人形。五月人形。 [季] 夏。 【三省堂大辞林より】

 熊本弁の「むしゃんよか(かっこいい)」は「武者んよか」。。。やるなあ、熊本。

 

  竹内 評  靴など履物は朝におろす。光り輝く初春の光の中ではき初めをする。麗らかである。(5月号 地の句)

  写真提供  門前の小僧遍路日記 様 http://jh5swz.exblog.jp/ 歩き遍路道沿い松山市窪野町にあるお休み処「坂本屋」の前の様子。

・・・この写真以外の5枚は、「無料写真素材 写真AC」より転用。

 

 竹内 評  春風が吹き、冬の匂いは飛び去り、春の匂いがした。風に春を感じている作者。(5月号 地の句)

 「そよ風」は季語ではありませんでした。…

 

  竹内 評  除草剤に草はみな枯れており、見るも無残である。除草剤を知らない人が多い。(5月号 地の句)

 季語紹介  若草 読み方:ワカクサ(wakakusa) 芽を出して間もない、柔らかな草。季節:春。分類:植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 久谷地域では田植え前の5月頃から、市民大清掃のある7月くらいまでは、草刈り(川つくり・道つくり)で大変忙しいです。この時期、農家は毎日草刈り。一家に1台草刈り機。いや、夫婦で2台か。。。草を刈るほどの値打ちのない場所は除草剤??? 里山は冬季以外は雑草との闘いが続きます。

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 ぜひお越しください。

(2015.7.17 記)

---夏休み、バタバタしてなかなか次の記事が仕上がらないので、気分を変えて編集し直して再度公開。 まあ、こんなこともアリかと。(笑) 「常夜燈」津吉町編、鋭意制作中でーす。 


勝山句会 平成27年5月

2015年06月12日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年5月18日19:30)

季語紹介】 「緑雨」…読み方:リョクウ(ryokuu) 新樹の若葉にふる雨のこと。 季節 夏。 分類 植物、天文。

「青葉木菟」…読み方:アオバズク(aobazuku) フクロウ科の鳥、五月葉のしげる頃飛来するためこの名がある。 季節:夏。 分類:動物。

≪出典≫ Weblio辞書 季語・季題辞典より抜粋。(以下、(注)以外の季語紹介の出典は同じです)

<竹内注> 「もうそろそろ添削なしで載せますので、しっかりと詠むようお願いします。」 …

 

<竹内評> 詠んでも詠んでも詠みきれない悲しみ。奥さんを思う慟哭の一句です。大切に。

 

<竹内評> 若者が元気に走っている。少し汗ばむ気候になった。よい俳句です。

季語紹介】 「薄暑」…読み方:ハクショ(hakusho) 少し暑さを覚えるくらいになった気候。 季節 夏。 分類 時候。

 

<竹内評> 普通は渦見船は中心へ引き込まれるのですが、この船は押し戻されている。状況は解りにくいが、よく観察されています。

季語紹介】 「渦見、渦見船」…観潮(くわんてう)。 渦潮見。 春。 生活(春)

注:「Weblio辞書 季語・季題辞典」に「渦見」が出ていなかったため、「季語検索」

 http://www.geocities.jp/gibousi55/siki.html から引用させていただきました。

 

<竹内評> 「みすゞの詩」がよい。女性の句と思わせるような出来栄え。上手です。

季語紹介】 「鳥雲に入る」…読み方:トリクモニイル(torikumoniiru) 春先にガンや白鳥などが一群となって雲間に去ってゆくこと。 季節 春。 分類 動物。

「鳥雲」…読み方:トリグモ(torigumo) 鳥曇りをつくっている雲のこと。 季節 春。 分類 天文。

・・・ブログ担当より:金子みすゞのどの詩について思われたのか、久谷夢工房の全体会で蓮行さんに聞きました。

山口県長門市の金子みすゞ記念館を見学された折に入手したオリジナルハガキを紹介してくれました。

 

 <竹内評> 子猫が一人で遊んでいる情景がよく解ります。「桜敷」が解りにくいですね。

 

【勝山句会 次会予定 平成27年6月15日 19:30~ 坂本公民館にて】

・・・毎月第三月曜の夜に開催しています。

 

≪写真提供≫

 1枚目 「久谷植樹祭・ふれあい林」ブログ担当が小雨の日に撮影してきました。ケータイカメラの素人なので。。。

 2枚目~5枚目 「無料写真素材 写真 photo AC」より転用

 6枚目 http://hatimitu04.exblog.jp/ ハチミツの海を渡る風の音様

  ブログ担当お気に入りの猫ちゃん写真、またまた登場です。

 

≪久谷夢工房 (年に一度の) 全体会・懇親会≫

平成27年6月11日(木)19:00~ 於 「鶏た」

今年も、8月15日(土)夜に「灯籠まつり」を実施します。「第10回」になるので、例年の内容にちょっと楽しいことを加えましょうと話し合いました。近づいたらまたご案内します。


勝山句会 平成27年4月

2015年06月03日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

久谷夢工房のメンバーでもあり、勝山句会の指導をしていただいている竹内通信さんが編集する句集「つるき 四月(127号)」(平成27年4月20日発行)から、勝山句会のメンバーの俳句を紹介します。

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年4月20日19:30)

季語紹介】 「仔猫」・・・読み方:コネコ。猫の子。季節:春。分類:動物。

「霞」・・・読み方:カスミ。微細な水滴が空中に浮遊し、ぼんやりとかすんで遠方がはっきり見えない現象。季節:春。分類:天文。

≪出典≫ Weblio辞書 季語・季題辞典より抜粋。(以下、季語紹介の出典は同じです)

<竹内評> 「石鎚を~」の句について : 旧東予市三芳町辺りから見た景色です。一度、吟行をされると良い。

 

<竹内評> 私も桜と錨に憧れて防衛大学に入りました。諸事情で止めましたが、当時の若者は皆憧れました。私の好きな句です。

 

<竹内評> バックに四国山脈を頂く里山の景でなければ、山笑うが効かない。良い句です。

季語紹介】 「山笑う」・・・読み方:ヤマワラウ。春の日に照らされて山そのものが笑みを浮かべているようなさま。季節:春。分類:地理。

 

<竹内評> 女性の句のように優しい句です。上品でもう少し共感があっても良い句です。

 

<竹内評> 経験者でないと作れない句です。もう少し詳しく知りたいところです。

 

<竹内評> 山焼きの景が眼前に見えて、山に居るようです。

季語紹介】 「山焼」・・・読み方:ヤマヤキ。春先に晴天で風のない日、村里に近い野山を焼く。季語:春。分類:人事。

  

【勝山句会 次回予定 平成27年5月18日 19:30~ 坂本公民館にて】

 (課題 老鶯) ・・・毎月第三月曜の夜に開催しています。

 

≪写真提供≫

 1枚目、2枚目、4枚目 http://hatimitu04.exblog.jp/ ハチミツの海を渡る風の音様

 3枚目、5枚目、6枚目  http://jh5swz.exblog.jp/  門前の小僧 遍路日記様

毎回、写真を使わせていただきありがとうございます。