久谷夢工房=勝山句会・自然石を使った常夜燈・椿の植栽

≪地域発信≫愛媛県松山市久谷地区
勝山句会
自然石を使った常夜燈
遍路道沿い・椿の植栽
(灯籠まつり)

勝山句会 平成27年10月

2015年12月16日 | 勝山句会(平成27年度)2015年度

(勝山句会 於 坂本公民館 平成27年10月20日(火)19:30~…諸事情により、20日に変更されました。)

  愛媛県は秋の長雨でした。その上、11月、12月になっても暖かい日が続きました。おかげで、干し柿にカビがついたと嘆いている人も多いようです。

 写真と地名の説明  旧国道33号線の三坂峠から窪野町(旧久谷村の一部)を見下ろした景色です。 【写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様

 竹内通信さんがなぜ「久谷村」と書いたのか・・・。それは、、、

 恵原町、西野町、上野町、上川原町、大橋町、小村町、東方町、津吉町、中野町で「荏原村(1878年~)」。

 窪野町と久谷町と浄瑠璃町で「坂本村(1890年~)」。

  1956年、坂本村と荏原村が合併して「久谷村」になりました。

 久谷村は、1968年、松山市に合併して、現在の松山市(久谷地区)になりました。

 つまり、通信さんは「久谷村」誕生に行き合わせ、松山市との合併も経験したという貴重な地元人なのです。

 竹内コメント  久しぶりに久万高原町の面河へ行った。村の小道を散歩していると、どの家も風呂の焚き口の軒下に薪を積んでいた。ガス風呂や電気風呂に薪を併用した作りの風呂だろうと思いながら見た。しかし、二昔(ふたむかし)前までは薪でご飯を炊き、お茶を沸かし、風呂を焚いたものである。その薪の中から蟋蟀が美しい奏でを聞かせてくれた。しばらく佇んで、聞き入っていた。

 季語紹介  昼の虫 読み方:ヒルノムシ(hirunomushi)秋も深くなって、昼間も鳴く虫。季節: 秋。分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: 門前の小僧 遍路日記 様 

 通信さんが旧久谷村を三坂峠から見下ろしたのは、面河への道中だったのかもしれません。。。

 

 竹内 評  枝豆は大豆から見ればこれからの豆であるが、確かに旨い。「未完の味」とは言い得て妙である。解る人はわかる。太呂さんの着眼点の良さを十分に出した句です。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(一)四点句)

 季語紹介  枝豆 読み方:エダマメ(edamame)大豆のまだじゅうぶんに熟さない、青いのを枝のまま採って、ゆでて食べる。季節: 秋。分類: 人事。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用  

 

 竹内 評  苦労を共にしてきた妻と市場へ卸す蜜柑をもぐ。妻に感謝しつつ。 (10月号 鶴巻頭 鴇抄一)

 季語紹介  早生蜜柑 読み方:ワセミカン(wasemikan)温州蜜柑の変種。葉、樹全体は小型だが果実は大きい。季節: 秋。分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:無料写真素材「写真AC」より引用 

 見つけて、「ふむふむ」と思った「糟糠之妻」

• 貧しいときから一緒に苦労を重ねてきた妻。

▽「糟糠」は酒かすと米ぬか。貧しい食事の形容。「糟糠の妻は堂より下さず」とも常用される。貧しさを共にしてきた妻は、自分が富貴になっても大切にするという意。

• 『後漢書(ごかんじょ)』宋弘伝(そうこうでん) 【goo辞書より引用】

 糟糠之妻 故事

• 中国後漢(ごかん)の光武帝(こうぶてい)は、寡婦となった姉と家臣の宋弘(そうこう)を結婚させようとしたが、宋弘は「貧しいときに交わった友は忘れてはならず、貧しい生活を共にした妻は、正堂から下し棄てて離縁するようなことはしないと聞いております」と言って断った故事から。 【goo辞書より引用】

 

・・・ふむふむ。 分かってるようで分かってなかった。。。

 

 竹内 評  この句は着眼点は良い。「草野辺」を広辞苑で探すが無い。この言葉を工夫すれば最高の句となります。「遠慮がち生る」を「遠慮がちの」と簡素化してやればどうでしょう。 (通信つるき句会平成27年9月号 天籟の句(二)五点句)

 季語紹介  吾亦紅 読み方:ワレモコウ(waremokou)バラ科の多年草で、葉がニレの葉に似ている。季節: 秋。分類: 植物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真:写真素材-フォトライブラリーより引用 

 

 竹内 評  カマキリは緑の中では緑に、枯葉の中では茶色に変わる。晩秋のカマキリである事がわかる。別名「枯れ蟷螂」とも言う。少し直せば臨場感のある良い句となります。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(三)三点句)

 季語紹介  蟷螂 読み方:トウロウ(tourou)直翅類に属する昆虫。季節: 秋。分類: 動物。 【weblio 季語・季題辞典より】

 写真提供: ハチミツの海を渡る風の音 様 

 

 竹内 評  今年の中秋は雨の日が多かった。長雨、秋霖と言う。「秋霖に客の遠のく行楽地」とすればよくなります。今年、平成27年秋の一面の特色を詠んでいます。 (通信つるき句会平成27年9月号 地籟の句(五)二点句)

 写真:写真素材-フォトライブラリーより引用  

 

 あまり意味のない「次回予定」 

勝山句会 平成27年11月16日(月)19時30分 坂本公民館にて

≪課題…冬眠≫

・・・紹介した今日はすでに12月16日。遅すぎてごめんなさい。(ブログ担当より)


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 勝山句会 平成27年9月+NHK俳句 | トップ | 常夜燈~久谷地区(荏原) 西野... »

コメントを投稿

勝山句会(平成27年度)2015年度」カテゴリの最新記事