○音階と和声練習
和声では、5度(例えばド~ソ)の音程が重要なのが良くわかりました。
5度に開ききっていない=狭くなっている事が多いのです。
それではと5度の音を高くするために強く吹くと、音色がカド立って溶け合わないことが多い。
こういう時は、
(1)替え指を使って音色を変える、
(2)根音(ド)の人が心持ち低くして5度の開きを確保する
という気遣いも必要かもしれない。
○ヴィヴァルディ「春」
テンポの設定というか修正。1,3楽章とも少し遅めにしました。
この方が和音がはっきり聞き取れてきれいです。
ちなみに、1990年の録音※を聞き返してみると、1楽章は100程度、3楽章は90くらいでした。
※それにしても演奏が若いというか、前向きというか、攻撃的というか・・・。
現在の、カドがとれたような、ふくよかな?演奏も、好きですよ。
リコーダーの和音がきれいになればなる程、ギターの音程のズレが気になります。
この曲のギターは正直言うとそれ程難しくないので、左手押弦で引っ張ってずり上げたり、弱く引いて低めにしたりと音程を微調整する余裕もあるのですが、本番当日はどうでしょうか?
それとギターの音量や音質もいろいろ変えて試してみると、いちばんよく合うスイートスポットのようなポイントがあるのが判る。
が、これも練習場所とは響きの違う本番のステージではまた違うかもしれない。
音量や音質を会場の響きに合わせて調整するのはギターの役割だと思っています。
○ビリャンシーコ
持っていった数曲を全部やってみた結果、次の3曲が「採用」になりました。
いずれも民謡風な曲で、対位法的ではない縦が揃ったホモフォニックな曲です。
すこし速めに演奏すると、所々にでてくる2拍子と3拍子の交代(タータ・タータ・タンタンタン)が、おもしろい。
歌詞の意味がわかったので、下に載せておきますね。
それにしても②は、なんか物騒な歌詞ですね。
①Pase el agoa(Anonymous)
東京大学音楽部コール・アカデミーによる演奏
Pase el agoa, ma Julieta, Dama,
Pase el agoa venite vous a moy.
Ju me'n anay en un vergel
Tres rosetas fui culler,
Ma Julioletta, Dama.
Pase el agoa venite vous a moy.
水を越えておいで、私のフリエタ、ご婦人よ
水を越えておいで、私のそばへいらっしゃい
私は花園へ行ってきた
バラを三輪切ってきた
私のフリオレータ、ご婦人よ
水を越えておいで、私のそばへいらっしゃい
②Fata la parte(Juan del Encina)
同上
Fata la parte
Tutt'ogni cal
Qu'es morta la muller
De Micer Cotal.
Porque l'ay trobato
Con un espanolo
En su casa solo
Luego l'ay macato.
Luy se l'a'escapato
Por forsa y por arte.
皆、それぞれに
気をつけるがいい。
ミゼル・コタルの
女房は死んでしまったから。
というのは、あいつは見つけた、
女房がスペイン男と
あいつの家で二人きり、
そこでなぐりつけた。
男のほうは逃げだした、
力も強く腕も立つので。
③Riu,Riu Chiu(Anonymous)