メルツのドネルケバブログ

ドネルケバブの話をざっくばらんに書いてます

トルコ料理って何?っていう声が多いので、トルコ料理パーティーを催しました

2016-12-18 03:10:55 | トルコ料理の話題
週末はトルコ料理屋に行くことがよくある私ですが、トルコ料理屋に行ったことを周囲に報告するたび「トルコ料理って何?」と言われます。そうトルコ料理は、中華料理、フランス料理と並ぶ世界三大料理に数えられるにも関わらず、日本ではほとんど知られていないのです。
 
しかし、「トルコ料理ってどんなメニューがあるの?」と言われると説明が非常に難しいのです。中華料理やフランス料理は、すでに日本に定着していて馴染みがあるのですが、トルコ料理は多くの日本人にとっては未知の領域です。例えば「ロールキャベツの原型はトルコ料理」とか「ピラフやヨーグルトの語源はトルコ語」などと言っても中々インパクトに欠け、結局は私の力不足で「ドネルケバブ=トルコ料理」となるのです。
 
「これはもう百聞は一見に如かず精神で、トルコ料理を味わっていただくほかない!」ということで、サライ渋谷店の店長さんに全面協力を頂き、12月3日に友人やそのまた友人など、総勢26名でトルコ料理パーティーを無事に催すことができました。下記2つのリンクは、「トルコ料理パーティーを開いてみる?」と漠然とした思いで準備を始めた時のブログ記事です。
 
 
そこまではハッピーな話なのですが、大きな問題が1つありました。忙し過ぎて、料理の説明をほとんどしていないのです。そこで、これから実際にトルコ料理パーティーでお出しした料理の説明を書かせていただきます。3か月考えたメニューなので、トルコ料理の入門は抑えていると思います。
 
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メゼ(前菜)
メゼはトルコのみならず、東地中海でも広く前菜という意味で親しまれています。トルコ料理屋では、羊飼いのサラダと並んでコースの前菜の定番です。パンにつけて食べます。またラクというトルコのお酒のおつまみとしても美味しいです。今回ご提供したのは、「代表的なものでお酒にもよく合う」というコンセプトで選んだ3種類のメゼです。
 
ハウッチュ・タラトル
にんじんとヨーグルトのディップ
 
フムス
ひよこ豆と練りゴマが入ったディップで、当日はこれにたっぷりとオリーブオイルを塗っていました。トルコのみならず、エジプトやイスラエル、アラブ諸国でも食べられています。特にクセのない優しい味なので、日本人を含めて万人にオススメできます。ちなみに、欧米各国のスーパーにも置いてあることが多いと聞いたことがあります。
 
アジュル・エズメ
トマトベースの辛いディップ。アジュルはトルコ語で辛いと言う意味。野菜とスパイスが細かく刻まれて入っており、何を入れるかは店によって違うので、店ごとの違いが最も出やすいメニューの1つです。私が一番好きなメゼはこれです。
 
ピデ
トルコ風ピザとも言われますが、形はイタリアのピザとは全く異なります。真ん中を窪ませた舟形のパンを作り、窪ませた部分に具材をのせて焼き上げます。パンは外はカリッと、中はふんわりしていて、これだけで食べても美味しいのですが、これに具材が合わさると言うことなし。ほうれん草やチーズ、お肉など具材は多種多様です。冷めてもなお美味しいため、お酒のおつまみにしても美味しいです。
 
パン
トルコは知る人ぞ知るパン大国。主食がパンなので、様々な種類のパンがあります。トルコでは道端にシィミットという名前のゴマ付きの硬めのパンが40円くらいで売っています。さて、今回ご提供したのは普段お店では出さない、店長アリさん渾身のパン。外はカリとしていますが、厚さがありふわふわした食感、そしてほのかに香るゴマの風味、いかがでしたでしょうか。
 
メイン
メインはもちろんケバブ。このケバブを出した時「えっ!?パンに包まないの?」と言われましたが、実はトルコ語でケバブは「焼肉」という意味になります(グリルという意味にもなります)。なので焼いた肉=ケバブなのです。ちなみにタコスはトルティーヤで何かを巻けばタコスになります。
 
日本でケバブと言うと、肉を串刺しにして、縦にして回転している様子を思い浮かべますが、これは「ドネルケバブ」という種類のケバブになります。そして日本のドネルケバブは、中華料理で例えるとラーメンのようなローカライズをされているので、実際にトルコで食されているドネルケバブともまた異なります。
 
ちなみにトルコでケバブと言うと、今回ご提供したシシケバブが最も有名です。その他アダナケバブ、ウルファケバブなど、本当に多種多様なケバブがあります。ぜひ、トルコ料理屋で、または本場のトルコで、いろんなケバブを楽しんでください!
 
タヴック・シシ
チキンのシシケバブです。実はシシケバブは「串焼きにした肉」の総称で、チキンのシシケバブを指す場合にはタヴック・シシという名前になります。味はインドのタンドリーチキンに似ていると言う人も。ちなみにインドとトルコは、シークカバブとシシケバブなど、もともと同じルーツの料理があります。
 
ラムのシシケバブ
最近ジンギスカン人気が再燃しているらしいですが、日本人は苦手な人が多いラム肉。日本人にいかに美味しくラム肉を食べてもらえるか。これがトルコ料理屋の腕の見せ所で、お店ごとに調理の工夫があったり秘伝のタレもあったり、食べ比べてみると意外と奥が深いのが、このラムのシシケバブだったりします。
 
キョフテ(トルコ風ハンバーグ)
トルコのみならず、調理法を微妙に変えながら中東のみならずインドでも親しまれている肉料理です。ビーフやラムのひき肉に、野菜やスパイスを練りこんで作るもので、ハンバーグと比べて硬めでしっかりした歯ごたえがします。噛むと肉やスパイスや野菜の旨みが、香ばしい匂いとともに口いっぱいに広がって幸せになれます。
 
デザート
トルコはスイーツ大国で、実際にトルコに行った時は、トルコ風アイスしか知らなかった私は種類の多さに圧倒されました。甘いのなら外れは少なそうと思って下調べなしに手を出すと、あまりの甘さに頭痛がするという体験をすることもできます。今回は実はデザートを提供する予定はなかったのですが、店長のご厚意でデザートを頂きました。ありがとうございます。
 
ストゥラチ(トルコのライスプリン)
ライスプリン自体はヨーロッパ各地にあって、自分はポルトガルのライスプリンも食べたことがあります。トルコのストゥラチは、ポルトガルのライスプリンに比べてお米があまり残っていません。私は、米=主食の日本人でも食べやすいと思っています。ミルキーな香りとカスタードクリームのような、まとわりつきながらもとろける食感がたまりません。自分が最も好きなトルコスイーツの1つです。作り方は素朴なのですが、お米の粒感や風味など店ごとの違いが楽しめる一品で、トルコ料理屋に行くとほとんど頼んでいます。
 
トルコアイス(ドンドゥルマ)
私世代が子供の頃に、絶大な人気を誇って一世を風靡したトルコ風アイス。今やケバブ屋かトルコ料理屋でしか食べれなくなってしまいました。トルコアイスの特徴は、とにかく伸びることと滑らかでモチモチとした食感で、日本では伸ばすために水あめなどを使うようですが、本場トルコではサーレップという植物から抽出した成分を使っています。本場は日本のお餅に近いそうで、それゆえ日本の正月に頻発する「トラブル」が時々発生します。本場のトルコアイスを食べる時は水が必需品です。
 
お土産
来ていただいた方にお渡ししていたお土産です。こちらはすべて私のほうでハセルフーズさんに注文いたしました。
 
トルコのチョコレート
トルコに行った時に驚いたのはチョコレートの安さでした。日本だと120円はするチョコバーが、40円ほどで売られていました。ペットボトルの水が50円なので、日本だと80円くらいになります。そんな思い出があって、こちらをご用意いたしました。ちなみにですが、これはネット通販では手に入らないモノです。ケバブグランプリの物販で売られていて、グランプリ後に商談をしました。
 
アップルティー
日本で売られているアップルティーとは一味違い、アップルジュースにお茶の香りがすると言う方が近い表現かもしれません。
 
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なぜ写真が宣材写真なのかというと、実は忙し過ぎて1枚も写真を撮っていなかったからです。これを見た当日参加された方は、ぜひお写真を恵んで頂けないでしょうか…。メインの料理の写真は、後日直接行って撮っていきたいと思います。
 
最後に、このトルコ料理パーティーは店長さんのご厚意無しには全く成立しないものでした。本当に深く御礼申し上げます。
 
ひょっとしたら身近な友人を招いて開催するかもしれません。


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