メルツのドネルケバブログ

ドネルケバブの話をざっくばらんに書いてます

ドネルケバブを食べに、トルコ大使館のチャリティーバザーへ

2018-04-22 18:51:39 | ケバブの話題

 

4月22日、原宿にあるトルコ大使館で、チャリティーバザーが開かれたので行ってきました。

 

日曜日で天気も良く、大勢の方が来場されていました。

 

会場には、トルコの食品や工芸品の販売、美術体験のワークショップなど、偶然訪れた方からトルコ好きまで、みんな満足の充実のコンテンツが詰まっていました。5,000円以上の購入でターキッシュエアラインズの航空券が当たる抽選にも参加できますので、珍しい品の数々と相まって、購買意欲が刺激されます。

 

▼美術体験(エブル)のワークショップ

 

▼工芸品の販売

 

▼トルコのお菓子の販売。まるでトルコのスーパーのよう。

 

さて、会場ではトルコアイスとドネルケバブの販売がありました。そもそも「本場はトルコ大使館のイベントに出てくるドネルケバブとはどんなものか。」期待が高まります。そして、ドネルケバブ販売のブースに行くと、驚いた点が2つありました。

 

1.ピタパン以外はトルコのスタイルで提供されていること

2.知り合いの方が肉を切っていたこと

 

▼ドネルケバブに使われる野菜

 

野菜を見て思わず唸りました。

日本のケバブ屋さんとは一線を画す、トルコのスタイルです。トマトにレタス、玉ねぎの上にはスマックという紫色のスパイスがかかっています。トルコのドネルケバブが全てこれらの野菜を使っているわけではありませんが、イスタンブールで同じようなドネルケバブを食べたことがあるので、懐かしさを感じました。

 

▼トルコのケバブ屋さん(イスタンブールにて)

 

▼コンロの上で一枚一枚丁寧にピタパンを温める

 

▼頂いたドネルケバブ

 

頂いたドネルケバブサンドには、もちろんソースはかかっていません。肉や素材本来の美味しさを味わえます。あっさりしていて何個でも食べられるので、並び直そうと思いましたが長蛇の列になっていたので諦めました。

 

ドネルケバブを含めて、本物のトルコに近付けるトルコ大使館のチャリティーバザー。ぜひ、次の機会も参加したいです。

 

●本イベント主催の「ユヌス・エムレ・インスティテュート トルコ文化センター東京」のSNSはこちら

 

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ドネルケバブのマストアイテム「ビベリイェ」

2018-04-02 22:44:29 | ケバブの話題

Biberiye(ビベリイェ)という食品をご存知でしょうか。

 

正式には、Biberiye Turşusu(ビベリイェ トゥルシュス:唐辛子のピクルス)という、小さい唐辛子のピクルスです。発祥の地トルコのドネルケバブを語る上で、このビベリイェは外せない存在です。

 

▼左側がビベリイェ(このお店では、1人分が皿に盛られて提供されていました。イスタンブールにて)

 

噛めば染み出るピクルスの酸味と唐辛子の辛さ。そして何より含まれている塩気が肉の旨味を何倍にも増幅させます。牛丼で例えれば紅しょうがのような立ち位置で、人によってはマストアイテムです。

 

トルコでドネルケバブを提供する店の多くは、ビベリイェを上の写真のように小皿に盛るか、あるいは瓶ごと置いています。瓶の場合、食べたい人は備え付けのトングを使って必要量取っていくスタイルで、まさに牛丼屋の紅ショウガと同じ感覚です。

 

お店によっては青唐辛子を添える場合もありますが、話を聞くとトレンドはこのビベリイェだそうです。

 

▼青唐辛子を添える場合(アンタルヤにて)

 

さて、昨年9月にトルコでその存在を知ってからというもの、「ビベリイェが食べたい」と願いつつ「日本国内では手に入らないだろう」との思い込みから、代替として青唐辛子をケバブ屋に持参しトルコを懐かしんでいました。

 

しかし、その後よく調べてみると、トルコ食品販売会社で取り扱いがあることがわかり、早速購入しました。

 

▼青唐辛子時代

 

▼ビベリイェ到着(「CEREN」ブランドのビベリイェ)

 

▼ビベリイェ時代

 

さて、このビベリイェですが、別のトルコ食品販売会社でも取り扱いが再開され、現在は私の知る限り2つのブランドのビベリイェを、日本国内に居ながらにして楽しめるようになりました。

 

▼現在食べ進めている「PENGUEN」ブランドのビベリイェ

 

デメリットとしては、私のように胃腸が弱い人間が一度に大量に食べた場合、胃腸が荒れること。また胃腸保護のためにもアイラン(ヨーグルトドリンク)が欠かせないことです。

 

逆に言えばビベリイェ、アイランをセットにした本場トルコのスタイルを日本国内に居ながらにして味わえる、かけがえのないメリットがあります。

 

▼ドネルケバブ、アイラン、ビベリイェ。

トルコ人の店員さん曰く「完璧なセット」。

 

ちなみにビベリイェを購入するときは、自分用だけでなくケバブ屋さんへのギフト用で多めに購入しています。実際にプレゼントすると「青唐辛子もいいけど、これは本当に最高だよ!心が温まるよ!」と大変喜んでいただけます。トルコの方にとって、ビベリイェはなくてはならない存在であることを実感する瞬間です。

 

ビベリイェで、ケバブ生活が豊かになるのは間違いありません!

 

▼「CEREN」ブランドの入手先

・ハセルフーズ 楽天市場

https://item.rakuten.co.jp/haselfoods/10000335/

 

▼「PENGUEN」ブランドの入手先

・ドアル 楽天市場

https://item.rakuten.co.jp/dogal/tr004/

 




イラン・イスラム共和国大使館公邸で開かれたチャリティーバザーへ

2018-02-25 23:02:50 | ケバブの話題

 

2月18日(日)に、イラン・イスラム共和国大使館公邸で開かれたチャリティーバザーへ行ってきました。お話を伺うと、イラン大使館および「サミミの会(イラン人男性を配偶者に持つ日本人女性の会)」の方々が主催されているようで、今回は先日発生したイラン西部地震への被災地支援が主旨でした。

 

会場(公邸内のホールや廊下)では、イランに関わるビジネスをされている方々が、それぞれお店を開いて参加されていました。

 

多種多様な物産品や食料品、食べ物が売られ、どれもイランに関連する普段目にしない珍しい物ばかり。漬物やバラ水といった手軽なものから、カスピ海のキャビア、ペルシャ絨毯や金細工に至るまで、価格のレンジも幅広かったです。

 

▼イランにも唐辛子のピクルスがあったのかと驚きました

 

一方、外では2軒のケバブの販売がありました。

1軒はドネルケバブで、日頃からお世話になっている「アジアンケバブ」さん。社長さん自らが販売をされていました。

 

久しぶりにお会いし、大井町や戸越でも出店されたことを教えて頂きました。もともと港区を中心に店舗を持つアジアンケバブさんですが、上野、戸越、大井町と次々店舗をオープンされています。

 

▼アジアンケバブさん

 

▼アジアンケバブさんのケバブ

 

アジアンケバブさんのケバブと言えば、とにかくこのボリュームと酸味の効いたピクルスが特徴的です。ある程度のところまで箸で頂くと、スマートに食べることが出来ます。辛くなくマヨネーズのような日本人好みのソースの味付けは、キャベツとチキンの両方をよく引き立たせます。

 

▼もう一軒のお店「ビストロ トニー」さんとイラン国旗

 

もう一軒は、私は初めてのお店で、藤沢方面で展開されている「ビストロ トニー(Bistro tony)」さんです。イランのケバブを主に販売されていて、中でもイランの代表的なケバブである「クビデケバブ」は大人気でした。

 

▼クビデケバブ

 

トルティーヤで巻かれたクビデケバブは、ソースは無く、下味がよく効いたお肉の味で頂きます。私はイラン料理(ペルシャ料理)は初心者なので詳しく解説ができず、「美味しかった」と感想を言うことしかできませんが、トルコ料理とは違う香りに異国を感じました。

 

(トルコも異国ですが…)

 

この後はバラ水を家族へのお土産に買って帰りました。

普段なかなか触れることはない、イランの世界に触れることができました。




これさえ読めばケバブがわかる!

2018-02-01 02:11:33 | ケバブの話題

突然ですが、ケバブってなんでしょう?



(イスタンブールにて)

 

上の写真のように、私たちが普段目にするケバブは、正式にはドネルケバブと言います。そのドネルケバブの見た目を説明することはできても、単語として説明できる方は、そう多くいらっしゃらないのではないでしょうか。また当ブログのタイトルは「ドネルケバブログ」ですが、そもそもケバブとドネルケバブは何が違うのでしょうか。

 

このたび当ブログ開始から1年以上、そしてケバブを食べ始めて早4年の私が、そもそもケバブとはなにか、そしてドネルケバブとはなにかを説明してみました。


「これさえ読めば、ケバブがわかる。」

そんなコンセプトで書かせていただきましたので、長くなりますがお付き合いください。

 

■そもそもケバブとは…

 

ケバブとドネルケバブという、2つの単語が出てきているので、まずはケバブとはそもそも何かについて、言葉の意味や種類について、解説していきたいと思います。日本ではドネルケバブのことを、ケバブと略して言う場合が多いですが、本来ケバブとはどんな意味なのでしょうか。

 

―言葉の意味

 

ケバブ(Kebap)は、トルコ語で「炙って焼いたもの」という意味です。

唯一の日本語―トルコ語辞書では、「焼肉」と訳されていますが、実際には焼肉以外のケバブはあります。例えば、焼き栗のことはトルコ語で「ケスターネ・ケバブ(Kestane Kebabı)」と言います。その他に、魚のケバブや野菜のケバブもありますが、トルコでもケバブと言えば「肉のケバブ」を連想するのが一般的です。

 

▼ケスターネ・ケバブ

(3年前のイスタンブールにて)

 

―ケバブの種類

 

さて、日本のトルコ料理屋に行くと数々の「~ケバブ」を食べることが出来、これらはほぼ「肉のケバブ」です。単に「肉のケバブ」と書きましたが、実はそれだけでも無数にあり、日本のトルコ料理屋で食べられるのは、ほんの一部です。

 

それら無数にある「肉のケバブ」の代表的なものを、わかりやすく3つのカテゴリーに分けて紹介します。さて、ドネルケバブはどのカテゴリーに属しているのでしょうか。

 

1.地名+ケバブ

 

日本にも讃岐うどんや伊勢うどんがあるように、トルコには地名を冠したケバブが複数あります。

 

例えば、トルコ第5の都市アダナの名物で、とても辛くて有名なアダナケバブ(Adana Kebabı)。

▼アダナケバブ


(トルコ料理屋「ドルジャマフセン」様より)

 

そしてトルコ南東の地域ウルファの名物で、アダナケバブに形がよく似ていますが、辛さが控えめなウルファケバブ(Urfa Kebabı)。

▼ウルファケバブ

(トルコ料理屋「ドルジャマフセン」様にて)

 

この2つは、日本のトルコ料理屋でも食べることができるケバブとして挙げられます。これらのケバブは、日本の約2倍の国土面積を持つ、トルコ各地域の多様で豊かな食文化を反映したものと言えます。

 

2.食材+ケバブ

 

食材と組み合わさるケバブも数多くあります。

最も有名なのは、パトルジャンケバブ(Patlıcan Kebabı)で、ナスのケバブという意味です。

▼パトルジャンケバブ

(Adobe Stockにて購入)

 

このパトルジャンケバブだけでもバリエーションがあり、例えばナスをくり抜いて肉を詰めるボスタン・パトルジャンヌケバブ(Bostan Patlıcanı Kebabı:野菜畑のナスケバブ)に、パトルジャンケバブの上にホワイトソースを載せて焼くベシャメルソスル・パトルジャンケバブ(Beşamel Soslu Patlıcan Kebabı)などがあります。実際にトルコのレシピサイトを見ると、これらが家庭で楽しまれていることがわかります。

 

▼ボスタン・パトルジャンヌケバブ

http://www.nefisyemektarifleri.com/kusbasi-etli-bostan-patlicani-kebabi/

(トルコのレシピサイト「Nefis Yemek Tarifleri」のボスタン・パトルジャンヌケバブのページへ)

 

▼ベシャメルソスル・パトルジャンケバブ

http://www.nefisyemektarifleri.com/besamel-soslu-patlican-kebabi/

(トルコのレシピサイト「Nefis Yemek Tarifleri」のベシャメルソスル・パトルジャンケバブのページへ)

 

その他に組み合わされる食材としては、トマトやジャガイモ、手元にあるウルファ地域の料理本には、リンゴと組み合わせるケバブもあり、こうした食材の組み合わせにも地域色が伺えます。

▼エルマケバブ(Elma Kebabı:リンゴのケバブ)

(手持ちのウルファ地域の料理本『Urfa'da Pişer ~Bıze de Düşer~』より)

 

3.調理器具+ケバブ

 

調理に使う道具の名前を冠したケバブもあります。

代表的なのはシシケバブ(Şiş Kebabı)で、シシとは串という意味です。つまり「串に刺して炙って焼く」という意味になり、これは日本の串焼きと同じ発想です。

▼シシケバブ

(Adobe Stockにて購入)

 

タスケバブ(Tas Kebabı:鍋ケバブ)は、日本のシチューやカレーのように、鍋の中で炒めて煮込むケバブで、日本では煮込みケバブの名前で紹介されることもあります。最近では日本のケバブ屋でも、アレンジを効かせたタスケバブが提供されるようになりました。

▼タスケバブ

(Adobe Stockにて購入)

(スターケバブにて)

 

テスティケバブ(Testi kebabı:壺ケバブ)は、壺の中で蒸し焼きにするカッパドキア名物のケバブです。カッパドキア名物ですが、イスタンブールなど大都市でも食べられます。食べるときは、壺を割ったり切ったりすることがあり、レストランにもよりますが派手なパフォーマンスが行われることもあります。トルコにお出かけの際は、ぜひお召し上がりいただきたい、インパクトあるケバブです。

▼テスティケバブ

(Adobe Stockにて購入)

 

―おさらい

 

ケバブとは、トルコ語で「炙って焼く」という意味で、野菜や魚にもケバブはありますが、トルコでもケバブと言われて連想するのは、「肉のケバブ」です。その「肉のケバブ」だけでも無数にあるので、今回は代表的なものをカテゴリーに分けて紹介しました。

 

ケバブと一言に言っても、とても奥が深いことを知っていただき、日本のトルコ料理屋そしてトルコへお越しの際は、ぜひお召し上がりいただきたいです。

 

■そしてドネルケバブとは…

 

さて、ここからは私たちが普段目にするケバブ、すなわちドネルケバブ(Döner Kebap)について解説します。言葉の意味はもちろん、実はドネルケバブは今まで紹介したケバブとは異なる立ち位置にいる食べ物なので、誕生についての簡単な歴史を踏まえて、ドネルケバブはどのような立ち位置の食べ物なのかを紹介します。

 

―言葉の意味

 

ドネルケバブのドネル(Döner)とは、トルコ語で「回る、回転する」という意味で、先述のケバブ(Kebap)と合わせると、「回転しながら炙って焼く」という意味になります。正式名称はドネルケバブですが、トルコではドネルと呼ばれています。トルコ系移民が多いドイツでもドナー(ドネルのドイツ語読み)で呼ばれています。

 

―誕生の歴史

 

ドネルケバブは、日本では時に「トルコの伝統料理」として紹介されることがありますが、実は誕生から200年経っていない新しい食べ物です。

 

ドネルケバブの歴史は1830年、トルコのカスタモヌという街でハムディ ウスタ(Hamdi Usta)氏が発明したことから始まります。

(※1830年とする資料や19世紀半ばとする資料もあります。)

 

下の写真は、1855年に「世界初の戦場カメラマン」とも言われるジェームス ロバートソン(James Robertson)氏が、トルコで撮影したドネルケバブの写真です。この写真が最も古いドネルケバブの写真だと言われています。

(Wikipediaより)

 

この写真よりも古いイラストも存在します。こちらのイラストは、1850年に描かれたものです。どちらの資料も、最初期のドネルケバブを今に伝える貴重なものです。

(Wikipediaより)

 

(トルコ・アンタルヤのケバブ屋にて)

 

―ドネルケバブの立ち位置

 

写真やイラストをご覧頂けるとわかる通り、ドネルケバブは野外や軒先で作られる食べ物で、すなわち今でいうところの【ファーストフード】として誕生して発展しました。今まで紹介してきたケバブは、レストランや家庭で作られる【料理】なので、ドネルケバブは【ファーストフード】、他のケバブは【料理】という、そもそもの立ち位置の違いがあります。そのため、先述の3つのカテゴリーには入らなかったのです。

 

立ち位置が異なるので、当然食べる場所も違います。

トルコでドネルケバブを食べるときは、ドネルジ(Dönerci:日本人の言うケバブ屋と同じイメージ)と呼ばれるドネルケバブ専門店に行く場合がほとんどです。他のケバブは、ロカンタ(Lokanta:食堂)やオジャクバシュ(Ocakbası:炉端焼き屋)、メイハーネ(Meyhane:居酒屋)と呼ばれる飲食店で食べられます。(※一部のロカンタやファミレス的な場所では、ドネルケバブも提供する場合があります。)まるでハンバーガーとハンバーグのようです。

 

ドネルケバブは、日本では当然のようにトルコ料理として受け入れられ、時には伝統料理とまで言われますが、ここまで読んでいただければお分かりいただけるように実際には歴史が200年も経っていない新しいファーストフードです。私たち日本人で例えると、たこ焼きのような存在かもしれません。

 

たこ焼きは、前身である明石焼きやラジオ焼きも含めてファーストフードとして発展してきました。食べる場所(買う場所)は、ほぼたこ焼き屋です。たこ焼きは、もちろん日本の料理ですが、懐石料理と同じ「和食」のカテゴリに入るかと言われると、賛否が分かれると思います。「ドネルケバブをトルコ料理と言われるのは、これと同じ気持ちだ。」と、トルコの方から言われたことがあります。

 

―おさらい

 

ドネルケバブは、「回転しながら炙って焼く」という意味で、1830年にトルコで生まれました。他のケバブが【料理】なのに対して、ドネルケバブは誕生から【ファーストフード】として発展していきます。そのため食べる場所も他のケバブと異なっています。

 

■まとめ

 

さて、いかがだったでしょうか。とにかくケバブとドネルケバブが、なんとなくでもわかっていただければ幸いです。

 

ケバブとドネルケバブはどちらも、トルコには欠かせないものとして今も愛されています。イスタンブールに行ってみると、レストランに入ると様々なケバブが楽しめ、街中にはたくさんのドネルジがあって食べ歩きを楽しめます。

 

ケバブそしてドネルケバブは、どちらも奥深い世界です。これからも質の高い情報をお届けできるよう、自分の足と舌で頑張っていく所存です。よろしくお願いいたします。

 

最後に当記事執筆にご協力を賜りました、練馬のトルコ料理屋「ドルジャマフセン」様、写真を一生懸命探してレシピサイトを紹介していただいたトルコの友人、そして「ケバブって何?」という当記事を書くきっかけを与えてくれたFacebookの友達に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 




青唐辛子とドネルケバブ

2017-10-13 00:20:09 | ケバブの話題

トルコ料理には唐辛子がたくさん出てきます。肉料理はもちろんスープやサラダにも、生で食したり粉状のスパイスにして食したりと、様々な形で唐辛子を摂っています。

 

イスタンブルで友人と夜遅くまで飲み、最終的に友人のご家族の家に泊めさせて頂いたことがありました。友人が作ってくれた朝ごはんにも、生の緑の唐辛子が入っていました。辛すぎて一口で悶絶したのですが、友人曰く「唐辛子は重要だ。なぜなら体を温めて元気にするからだ。」とその重要性について熱弁してくれました。

 

▼友人が作ってくれた朝ごはん

 

トルコのスーパーに行くと、様々な種類の唐辛子が売られています。緑色の唐辛子が主流で、大きさや色合いの違いを見ていると、なんとなく種類が違って、それぞれ用途が違うのかなと想像しました。日本では一緒くたに青唐辛子と呼ばれるものでも、こんなに種類があるのかと驚いた次第です。

 

▼奥が唐辛子を扱うコーナー

 

そんな唐辛子ですが、もちろんドネルケバブにも使われています。生の青唐辛子やピクルスにされた青唐辛子は、ドネルケバブの大切なお供です。日本とは違い、ソースを用いない本場トルコのドネルケバブは、ジューシーなお肉に青唐辛子をはじめとした自然の素材を組み合わせて、飽きが来ないシンプルかつ味わい深い味わいです。

 

▼ドネルケバブに青唐辛子とトマトを巻いて食べる

 

そんなトルコのドネルケバブが忘れられず、帰国から2週間目にしてスーパーで青唐辛子を物色し始めました。幸運なことに、ギリギリ今は青唐辛子の旬のようで、少し大きめのスーパーには国産の青唐辛子が置いてあります。それもドネルケバブにちょうど良いサイズです。

 

▼栃木県のアンテナショップで見つけた青唐辛子

 

そしてついに昨日、スーパーで1束10本を4束にした青唐辛子を購入し、ケバブ屋に持参してセルフトッピングしました。閉店間際でしたが、青唐辛子を見て活気づくトルコ人店員さんたち。さすがに4束を食べる自信が無いので3束プレゼントすると、まかないを作って青唐辛子とのコンビネーションを楽しんでいました。

 

▼セルフトッピングの模様

 

今回は普段の癖でビールを飲んでしまいましたが、これはトルコではありえない組み合わせです。トルコではアイランという、塩気のあるヨーグルトドリンクが定番の組み合わせです。現に青唐辛子とまかないのケバブを食べていたトルコ人店員さんはアイランを飲んでいました。

 

唐辛子で胃腸を元気にして消化を助けつつ、胃腸を痛めないようにアイランを飲んで粘膜を守る。美味しい食べ合わせには、それなりの理があるのだと思いました。

 

しばらくは青唐辛子がブームになりそうです。

 

▼余った唐辛子ですが、色々あり翌日の昼には無くなりました