20年以上前からの趣味 手打ち蕎麦.
蕎麦は,挽きたて・打ちたて・茹でたて の 三たて が 旨いとされている.
小さめの石臼はあるので 挽きたてをしたことはあるが,結構手間がかかる.
最初は 中力粉2割の 二八蕎麦を中心に作っていたが,一度十割蕎麦を試してから,
十割蕎麦じゃないと食べられなくなっちゃった.
十割蕎麦は,切れやすい.なので,いろいろと調べたり工夫したりした.
まずは蕎麦粉
産地や粉の種類 挽き方が大事になるが,この「並粉」というのがいい.
少し細かめの挽き方で 繋がりやすい.
次に打ち粉.最初,初心者の「蕎麦打教室」で習った.その時は沢山メモしてきた.
その時の先生は「打ち粉は,残った蕎麦粉や小麦粉で出来る.蕎麦粉の方が蕎麦湯は旨いからいいよね」程度だった.
なので,1㎏の蕎麦粉を買って来たら,750グラムくらいを蕎麦用.残りを打ち粉としていて.
先日,そば粉を作る小さな工場でそば粉を買ったのだが,その時お店の人に 蕎麦粉は専用の方がいいの?って尋ねたら
「おや?初心者さんですか? 蕎麦粉と打ち粉は全く違うんだよ.打ち粉はかなり細かいの.今までそば粉を打ち粉に
していたのだったら,切るとき 包丁に麺がくっついたでしょう.」とのこと.いやー,知らなかった.
そこで,ここのお店の打ち粉を買って来たら,全く違う.驚くほどの細かさで,一度空中に打ち粉が舞うと,床に落ちるのに
時間がかかるほどの細かさだ.これで打つと確かにきれいに切れるし,包丁に麺がくっつかないから,麺に変な負担がかからず
切れないそばになる.
さて,水について.
これは 軟水がいい.ミネラルはいらない.なので,フィルターを通した水を沸騰させて使う.
加水率は季節によるが,夏は48~50%くらい.冬は50~55%くらい.2~3回に分けて入れる.
水回し作業は丁寧にする必要がある.ここはかなり重要だ.
十割蕎麦のコツは,時間をかけないで練り上げる.そして,のすときに,体重はかけず,のし棒の重みだけで延ばす.という感じになる.
茹で時間は,1分半くらいが多い.実際に何回か食べて決めることが多い.
コシを出したいと 少な目の時間で茹でると,風味が出ないし,ツルッとした口当たりもなくなってしまう.
茹でて,水で洗う.その後は「氷水」で麺を締めるのが重要.
蕎麦は,打ち初めてから食べるまでの時間 30~40分位.
一気に作り上げることができるから,不精な男の料理として成り立つだろう.
先日打った,十割蕎麦.家内からは絶賛で,地元の蕎麦屋よりも旨いとのこと.
いつも,同じセリフを言ってくれるが,残った蕎麦を次の日茹でると ブツブツと切れてしまっていたが,
蕎麦粉・打ち粉・のし方を変えてみたら,蕎麦打ち後2日の蕎麦でも全く切れない蕎麦になった.
来週末位に また 挑戦してみようと思う.
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