牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月28日(火) 「キリスト教神学入門③」 アリスター・マクグラス著

2014-01-28 11:51:20 | 日記

 著者は2章で「神学の資料と方法」について述べている。神学の資料として、当然ながらまず聖書が挙げられる。そして理性、伝統、経験である。

 神学の構成は、聖書学、組織神学、歴史神学、実践神学などがある。すべてが大切である。例えば説教を考えた時、説教の行為は実践神学の中の説教学に属する。その説教は歴史神学的に言えば説教の歴史の中に位置づけられる。説教する内容は聖書なので聖書学、すなわち聖書を正しく解釈することが大切である。ただ聖書学だけだと部分的になりやすいので、組織神学によって説教を主題によって統合させ統一してことが重要である。このように自分がする行為(伝道牧会)を基準にして考え、すなわち実践を重視し、その上で神学を構築いくことができれば良いと私は考えている。要するに学びのための学びではなく、実践のための学びにしたい。実践とは教会の実践のことである。

 神学の方法として自然科学や哲学との関係が中心に論じられている。文学も大事になってくるであろう。神学と教養の両方が教会の実践には必要だと思う。