最近ちまたで話題の、お台場ノマディック美術館、Ashes and Snowに行ってみた。
グレゴリー・コルベールというアーティストが世界各国で撮った映像と写真を、移動美術館をこしらえて展示したもの。動物と人間と自然が溶け込むとても美しい世界が展開されている。移動美術館の建物も日本人建築家が設計したもので、非常に興味深い。
あえて難を挙げるとすれば、
①とにかく高い
入場料が2000円近くの割にはすぐに見終わってしまうし、その割りに様々な面で観客に対する配慮が欠けている。展覧会の小冊子も5000円近くとまさにボッタクリ。人気があるであろうポスターは、フルバージョンのカタログ約1万5000円を買わないともらえないという抱き合わせ販売方式。
寄付でもしているのなら話は別だが、そうだったとしても異常な価格設定。
②結局のところ「俗」
その美しさには文句のつけようがないのだが、メディアをレバレッジして若い観客を動員し、若い観客にわかりやすい(アジアやアフリカ、自然と人間とのかかわり、みたいな)コンテンツを見せて、何か分かったような感動したような気にさせるところはアートというよりも、テレビ企画モノ的でいかがなものかと(テレビでやればええんちゃうん、みたいな)。
もしかすると、メディアにレバレッジ「されて」いるのかもしれない。
映像のナレーションが渡辺謙っていうのもそういう側面を際立たせている。
結局のところ、メディアが絡んだ高尚バージョンの「サーカスの見世物小屋」なのだろう。
最初からリピーターなんて期待していなくて、稼ぐだけ稼いで、よその土地に移動してまた最初から同じ仕掛けを繰り返すイナゴ方式、まさに「ノマディック」なので看板に偽りはないのである。そう考えるとお台場っていうのも象徴的で、絶好のロケーションだなと思われる。
でも何度も言いますが、映像作品自体は美しいです。そういう阿漕な商売的な仕掛けが気にならない方、作品と商売は別物と割り切れる方は是非行ってみてください。
グレゴリー・コルベールというアーティストが世界各国で撮った映像と写真を、移動美術館をこしらえて展示したもの。動物と人間と自然が溶け込むとても美しい世界が展開されている。移動美術館の建物も日本人建築家が設計したもので、非常に興味深い。
あえて難を挙げるとすれば、
①とにかく高い
入場料が2000円近くの割にはすぐに見終わってしまうし、その割りに様々な面で観客に対する配慮が欠けている。展覧会の小冊子も5000円近くとまさにボッタクリ。人気があるであろうポスターは、フルバージョンのカタログ約1万5000円を買わないともらえないという抱き合わせ販売方式。
寄付でもしているのなら話は別だが、そうだったとしても異常な価格設定。
②結局のところ「俗」
その美しさには文句のつけようがないのだが、メディアをレバレッジして若い観客を動員し、若い観客にわかりやすい(アジアやアフリカ、自然と人間とのかかわり、みたいな)コンテンツを見せて、何か分かったような感動したような気にさせるところはアートというよりも、テレビ企画モノ的でいかがなものかと(テレビでやればええんちゃうん、みたいな)。
もしかすると、メディアにレバレッジ「されて」いるのかもしれない。
映像のナレーションが渡辺謙っていうのもそういう側面を際立たせている。
結局のところ、メディアが絡んだ高尚バージョンの「サーカスの見世物小屋」なのだろう。
最初からリピーターなんて期待していなくて、稼ぐだけ稼いで、よその土地に移動してまた最初から同じ仕掛けを繰り返すイナゴ方式、まさに「ノマディック」なので看板に偽りはないのである。そう考えるとお台場っていうのも象徴的で、絶好のロケーションだなと思われる。
でも何度も言いますが、映像作品自体は美しいです。そういう阿漕な商売的な仕掛けが気にならない方、作品と商売は別物と割り切れる方は是非行ってみてください。