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自身もCCIEを目指しています。

CCIEラボ試験を受けてきた(感想編)

2007年10月29日 21時38分25秒 | CCIEラボ試験
先日はCCIEラボ試験の一日ドキュメントを書きました。
今回は,試験内容や試験勉強について感じたことを書いてみたいと思います。

今回の受験は,正直,「合格するために挑む」という感じではありませんでした。
試験勉強と言えば,InternetworkExpertのワークブックのLab1を実践しただけでした。
合格できるはずがありません。
(ただやっぱり,不合格とわかっている試験でも,「0%」がずらっと並ぶ採点結果を見るとさすがにショックでした^^;)
このような状況でラボ試験を受けたわけですが,感じたことをまとめておきたいと思います。

<試験を受けてみて思ったこと>

●スイッチング技術が大事
これは実際のネットワーク構築でもそうだと思いますが,レイヤー2のスイッチングの設定をした上でIGPを設定し,IGPの上でBGPを動かす,という流れになると思います。
ということは,基本となるスイッチングの設定ができないとまったく先に進みません。
特に,レイヤー3スイッチを4台使ったVLAN設定は頭が混乱します。ラボ試験というと「ルーティング」の勉強に注力しがちですが,その前段階が大事だと思いました。

●メモ帳を有効に使うとよい
試験では,パソコンのソフトとして「メモ帳」と「計算機」が使えます。
試験ではルーターに同じコマンドを何度も入れる場面が出てきます。
そのとき,このメモ帳を活用すると時間が節約できます。
また私は,初期状態のコンフィグをメモ帳にコピーしておき,コマンドを入力した後に,正しく追加されているかを確認するという使い方もしました。
ただしメモ帳は,保存が禁止されています。
これは,試験前のレクチャーで説明があります。

●DocumentCDは大きな味方
試験中は,DocumentCDの閲覧も許可されています。
ラボ試験の受験者ブログで「DocumentCDのどこに何が書いてあるかはチェックしておかないと」という書き込みを見ます。
これは実際に受けてみて「なるほどな~」と思いました。
問題を解いていて「まったくわからない」と思っても,DocumentCDを見ると設定例が載っています。
普段の勉強のときから,わからないことがあったらDocumentCDを見る癖を付けておくべきだと思いました。

<勉強していて思ったこと>

●自分で勉強環境を整えられるだけでもスゴイ
今回,勉強に使ったのはInternetworkExpertのワークブックでした。
実際にやってみて思ったのは,「ワークブックのラボを再現できるだけでもすごい!」ということです。
というのも,これまでCCstudyのラボシナリオを作ってきましたが,多くてもルーター4台程度のネットワークです。
しかし,ワークブックのラボを再現するには,ルーター9台とレイヤー3スイッチ4台をいっぺんに動かす必要があります。
これらの機器を揃えて,配線して,初期コンフィグを入れて,疎通を確認して,はじめてラボ試験のスタート地点です。
このスタート地点に立つだけの環境を作れる状態で,スゴイと思いました。
う~ん…勉強以前の問題ですね^^;

<合格するためには何をする必要があると感じたか?>

●勉強方法はいろいろあるけど自分の場合は…
まずはラボ試験に挑むための環境を整えることからはじめないと…と思いました。
もしかしたら,ある程度の規模のネットワーク管理を経験している人にとっては,ルーターやスイッチの台数が多くても大丈夫なのかもしれません。
頭が柔軟な人は,レイヤー3スイッチをレイヤー2スイッチで代用して勉強できるかもしれません。
想像力が豊かな人は,リモートラボでいいかもしれません。
でも,私のような現場経験がない受験者は,実際の試験に近いネットワーク環境でじっくり勉強しないとちょっと難しいかな?というのが正直な感想です。

なんだか勉強以前のお話ばっかりで,お恥ずかしい限りです^^;
「ここは食い下がった!」みたいな話が少しでもできれば格好いいのですが,実力も心構えもそこまで至っていませんでした。

ちょっと長くなってしまいました。
次回は,「じゃ,この先どうする?」という話を書きたいと思います。
「決意」?「希望」?それとも「覚悟」か?^^;

CCIEラボ試験を受けてきた

2007年10月27日 16時19分26秒 | CCIEラボ試験
CCIEラボ試験を受けてきました。
試験内容に関する感想は次回にして,今回は一日の体験記を書いてみたいと思います。

試験日の朝8時ころ。
ラボ試験の会場である新宿三井ビルへ向かいます。
ちなみに,左にあるのが都庁です。


三井ビル到着。
新宿駅から徒歩10分くらいです。


会場は8階です。
エレベーターで上がってみると,こんな看板が。


見ると「ドアナンバーF0801の前でお待ち下さい」とありました。
なんだかこの時点で試験が始まっていそうな感じで,緊張します(笑)


矢印の通りに進んでいくと,ドアナンバーF0801へ到着。


ドア右にある「CCIEラボ受験者の方へ」という張り紙を見てみます。
左の呼び出しボタンを押して,試験管を呼びます。


すると中から「ハイ」と言って試験官が出てきます。
ラボ試験のプロクタであるJames(ジェームス)さんです。
中に入るとさらに別室に通されます,すでに私以外の6人が席についていました。
そのうち4人は韓国から来た人のようです。

8時30分になると受験者の確認が始まり,その後プロクタが説明を始めます。
説明は英語ですが,ゆっくり話してくれるので聴き取れます。
辞書はあらかじめ用意されているものを使います。
私はてっきり持ち込み可能だと思ったのですが,それは海外で受験するときだけでした。
つまり今回は,韓国から来た人が辞書の持ち込みが可能というわけです。
あと,飲み物が用意されており,それを持ち込むのも自由です。

一通り説明が終わったら,ラボ試験会場に入室です。
部屋の隅には,予備機や予備のディスプレイなどが置いてあって,想像していたより雑然とした部屋でした(笑)
ターミナルソフトの操作方法は,プロクタのレクチャーがあるので心配ありません。
ただ,実機はほかの部屋(隣の部屋?)にあって見ることはできません。

レクチャーが終わり,プロクタから一人1台のパソコンが与えられます。
ここから本格的な勝負がスタート。
机の上に置いてあるのは,試験問題が入ったクリアファイル,英和辞書,筆記用具,紙。
恐る恐る試験問題を開きます。
ほとんどの受験者が,15分くらいは試験問題を眺めていた感じでした。
しばらくして,キーボードを打つ音が部屋に響きます。

試験中は,部屋の中をウロウロすることはできないので,気分転換をしたいときにはトイレに行きます。
ただ,カンニング防止のため,トイレは必ず一人ずつ行きます。
皆で使えるキーカードが一つあり,トイレに行くときはそのキーカードを使って部屋を出ます。

前半戦は,お昼休みまで。
お昼休み前には,プロクタからコンフィグのセーブの指示があります。
昼食は用意されたお弁当を,プロクタのジェームズさんとともに,最初に説明を受けた別室で食べます。
ちょっとうろおぼえなのですが,お弁当はこちらの「中華お楽しみ膳」だったような(洋風だったかな??)。
プロクタのジェームズさんがいろいろ会話を提供してくれますが,頭の中は「あのコンフィグはこれでいいのかな?」といったことでいっぱいです。
皆そんな感じで,もくもくと食べていました。

皆が食べ終えたところで,後半戦スタート。
でもさすがに,朝からひたすらディスプレイに向かってコンフィグを打ち込んでいるので,しばらくすると疲れが出てきます。
飲み物をお茶からコーヒーに変えて,やる気を奮い立たせます。
終了時間が近づくと,再びプロクタからコンフィグのセーブの指示があります。
そして5時45分に,試験終了。
この時点はもう「抜けがら」状態です(笑)

三井ビルを出ると,外はすっかり暗くなっていました。
なんだか,何時間もの時間がギュッと凝縮されたような一日でした。
三井ビル1階にあるロイヤルホストは無線LANが使えるので,ここに入って答え合わせをします。


答え合わせと言っても,この時点で不合格であることは自分でハッキリわかっていました。
敗北感に打ちのめされながらも,気力を振り絞って試験問題にあったネットワーク構成図や問題を思い出してメモをとります。
そして,CCIEという頂の高さを実感しつつ,帰途に就きました。

次回は,試験を受けてみて思ったことや,これまでの試験勉強で思ったことなどを書いてみたいと思います。

Catalyst3550静音化報告(viaさん)

2007年10月21日 13時24分30秒 | 自宅ラバーズ
先日,「Catalyst3550を静音化したいと思っている」という書き込みをしました。
そしたら,いろいろな方からコメントやメールをいただきました。
興味がある人は多いみたいですね~。
その中で,自宅ラバーズのviaさんが体験談を写真付きで送っていただきました。
ありがとうございました!
皆さんにご紹介します。

きっかけは,「ファンコン付のL3スイッチを作りたかった!」とのこと。
ファンコントローラ付き80mmファンを使い,ブロアーファンを手作りしてしまうというものです。
(以下の写真をクリックすると拡大します。)

下の写真が完成状態です。
背面の排気口からファンコンの調節つまみが出ています。


箱を開けるとこんな感じになっています。


ファンは下のような感じで取り付けています。
購入したファンは以下です。
http://www.scythe.co.jp/cooler/20031002-182516.html
ポイントは,ファンの一部をニッパーで取り除いてしまうところです。
こうして空気の出口を作ります。


ファンから排気口までは,テープでガイドを作ってやります。
これで,上から入った空気が排気口に流れます。
これが,手作りのブロアーファンというわけです。


熱対策のため,他の機器とは1U離して設置しているそうです。
また注意点としては,「やはり風量は落ちるため,念のため横に外部ファンを付けて空気の流れを作っている」そうです。


show env allコマンドで温度をチェック。
やってみた感想としては,「かなり強引ですが,自宅で利用するのには十分耐えられる音量になりました」とのこと。


ブロアーファンを手作りしてしまうなんてすごいです。
ファンコン付きなので,風量を気温などに合わせて自由に調節できるところもいいですね。
viaさん,報告ありがとうございました!

Catalyst3550の静音化については,「私はこんなことをやった」とか「こんなアイデアもある」など,コメントやメールを募集しています。
自宅ラバーズの皆さんや,これから自宅ラバーズを目指す皆さんのために,積極的に情報を共有できたらと思っています。
(というか,今私が興味あるという理由が大きいんですけどね^^;)

Catalyst3550を静音化できないかと思ってる

2007年10月13日 17時37分41秒 | 自宅ラバーズ
思い立って,Catalyst3550の静音化に挑戦中です。
というのも,ラボ試験の勉強で全機器を一斉に動かすと,やっぱりうるさい。
その中でも,特にCatalyst3550がダントツです。

Catalyst3550は,以前,箱を開けるところまではしていたのですが,
なかなか勇気が出ずに,その先まではいきませんでした。
そこで今回は,ファンの取り外しまでやってみました!

以下が,Catalyst3550のファンです。


上にある二つのネジを取って外してみると…
こんなやつが出てきました。


ファンの外側は二つに分かれるようになっています。
分けてみると,ファン部分(回転する部分)は以下のようになっていました。


なるほどなるほど,こいつを静かなものに交換してしまえばいいわけか。
ってことで,メーカーと型番をチェックしてみると…


「Nidec」の「GAMMA30 Model A34123-57」。
カタログは以下。
http://www.nidec.com/fanpdfs/gamma30.pdf
どうやら97×33mmというサイズみたい。
あと,こういうタイプのファンは「ブロアーファン」ということわかりました。
吸い込んだ方向とは別の軸方向へ空気を出すファンだそうです。

ってことで,Nidec(日本電産)と山洋電気に「このタイプで静音のものはない?」という問い合わせメールを出してみました。
が,今だ返事はなし(T_T)
もうちょっと情報収集してみます。