CCstudy by はっとblog

Cisco試験応援サイト「CCstudy」管理人“はっと”のブログ
自身もCCIEを目指しています。

少ないFlashメモリーでIOSを動かす

2007年06月19日 20時32分37秒 | 自宅ラバーズ
現在,CCIEのラボ試験に向けて,自宅ラボを増設中です。
てはじめに,オークションでCisco2600XMをゲットしました。
でも,問題になったのがFlashの容量です。
最新のIOSは容量が大きいので,Flashメモリーを増設しなければいけません。
でも,容量の大きいFlashメモリーは料金が高いんですよね。

そこで便利なのが,TFTPブートです。
ルーター起動時にTFTPサーバーからIOSを読み込む方法です。
Flashを介さずに直接DRAMへIOSを読み込むので,Flashの容量が足りなくてもOKなんです。
知っている人にとっては当たり前のことかもしれませんが,今回自分で実践してみて「これは便利だ!」と感動してしまいました。

やり方は,「boot system tftp IOSイメージ名 TFTPサーバーのIPアドレス」と入力します。
具体的には,以下のような感じです。
Router(config)#boot system tftp c2600-adventerprisek9_ivs-mz.124-11.T.bin 192.168.0.125
すると次回から起動時にTFTPサーバーからIOSをダウンロードして立ち上がります。

CCstudyの「自宅ラボ構築の便利テクニック」に記事化してみましたので,興味ある自宅ラバーズの方はぜひどうぞ。

●少ないFlashメモリーでIOSを動かす
http://ccstudy.org/labtech/tftpboot/tftpboot.html

CCIEラボ試験のワークブックを作った人

2007年06月08日 01時20分24秒 | 雑談
今日,Internetwork ExpertのWebサイトを何気なく見ていたら,
「Internetwork ExpertがINTEROP Las Vegasに出展したよ」というニュースを発見しました。

2枚の写真を使って同社のブースの様子を紹介しています。
http://www.internetworkexpert.com/newsletter/june2007.htm#Interop

写真左側の白いポロシャツを来ている人が,ワークブックを作ったBrain McGahanさんみたいです。
こうした商売って,どうも「インチキ臭い」感じがしてしまうのですが,こうして顔が見えると少しだけ親近感が湧きます。

そういやInternetwork Expert本社って,ラスベガスがあるネバダ州にあるんですね。

Dynamipsでワークブック用のラボをシミュレートする

2007年06月05日 01時46分55秒 | ルータ・シミュレータ(Dynamips)
先日,Internetwork ExpertのCCIEラボ試験のワークブックが届きました。
Internetwork Expertのワークブックの面白いところは,Ciscoルーター・シミュレータの「Dynamips」でワークブックのラボを実践できるようにしているところ。
同社のWebページで設定ファイルを公開しています

ただ,なんせ全14台の機器をシミュレートするという大規模なもの。
さらにターミナルサーバーの設定もあったりして,いろいろコツが必要だったりします。
そこで,設定ファイルを動かすためのノウハウをまとめてみました。

●Internetwork Expertのワークブック用の設定ファイルを動かす
 1.設定ファイルのダウンロードから起動まで
 http://ccstudy.org/simurator/config/IEWB1/iewb1.html
 2.CPUの利用率を抑える
 http://ccstudy.org/simurator/config/IEWB2/iewb2.html
 3.仮想ターミナルサーバーから操作する
 http://ccstudy.org/simurator/config/IEWB3/iewb3.html

自分なりに試行錯誤したものをまとめた感じなので,「もっとこういういい方法がある」といったご指摘があったらぜひお願いします。

実際に使ってワークブックのラボ・シナリオを実践してみるのはこれからです。
使ってみた感想などは,おいおいアップしていきたいと思っています。

ROMモニタのプロンプト

2007年06月01日 00時54分39秒 | 自宅ラバーズ
今日,Cisco2600のrommon(ROMモニタ)をいろいろいじくっていたときのこと。
突然,プロンプトがいつもの「rommon 1>」ではなく「$$」になって,元に戻せなくなってしまいました。
「$$」の状態でもコマンドは打てるのですが,なんだか気分が悪い。
第一,ROMモニタ・モードだってことがわからないじゃないか!(笑)

でも,治し方がわからない!(爆)
そこで正常なルーターのROMモニタ・モードの環境変数の設定を調べてみると,プロンプトらしい設定を発見。

$$set ←setコマンドでROMモニタの設定を表示
TFTP_RETRY_COUNT=20
IP_ADDRESS=192.168.0.1
IP_SUBNET_MASK=255.255.255.0
DEFAULT_GATEWAY=192.168.0.254
TFTP_SERVER=192.168.0.125
TFTP_FILE=c2600-i-mz.120-5.t1.bin
TFTP_VERBOSE=2
BSI=0
RANDOM_NUM=384140645
ROM_PERSISTENT_UTC=1014941464
RET_2_RTS=
RET_2_RCALTS=
?=0
PS1=rommon ! > ←これがROMモニタのプロンプトの設定に違いない
$$

きっと「!」マークには行の数字が入るんですね。
ということで,その環境変数をプロンプトが「$$」になったルーターに入力すると…

$$PS1=rommon ! > ←「PS1=rommon ! >」と入力
Output redirection is not supported at this level

怒られた(泣)
どうやら「>」マークがリダイレクト命令だと思われているみたい。
そこで,私がいつも使っているテキストエディタの秀丸では「\」がエスケープコードであることを思いついて,やってみたら…

$$PS1=rommon\ !\> ←「PS1=rommon\ !\>」と入力
rommon 9> ←元に戻った!

ビンゴでした(笑)。
上の場合,「スペース」と「>」マークの前に「\」を入れればいいわけです。
syncコマンドで設定を保存して,これにて一件落着。

ちなみに,なぜプロンプトが「$$」になっちゃったかというと,
unsetコマンドというのがあって,それで設定を消しちゃったからみたいです。

rommon 11>unset PS1 ←プロンプトの設定を消す
$$ ←プロンプトがこうなる

以上,ROMモニタのニッチなネタでした。