Ciscoが毎年開催しているイベント
CiscoWave2005に行ってきました。
シスコの,シスコ社員による,シスコ・ユーザーのためのイベントです(何それ?w)
要は,シスコ社員が演壇に立って,シスコ機器に関することや,シスコの戦略などをしゃべります。
私は,ルーターとスイッチに関するセミナーを受講してみました。
まったく違う趣旨のセミナーだったのですが,受講した二つのセミナーに共通して紹介されたコマンドがありました。
show processers cpuというコマンドです。
略すとshow proc cpuとなるので,「ショウ・プロック・シーピーユー」と発音するとカッコいいみたいです(爆)
show processers cpuコマンドは,ルーターなりスイッチなりのCPUの利用率を表示するコマンドです。
CPUの利用率が上がると,負荷の原因となっている処理に引っ張られて,別の処理の足を引っ張ることになるので,CPUの利用率をウオッチすることはけっこう重要なんですね。
CITの問題集にも出てたりするし,現場では重要なコマンドということがわかりました。
実際の例はこんな感じです。
Switch#show processes cpu
CPU utilization for five seconds: 1%/0%; one minute: 1%; five minutes: 1%
PID Runtime(ms) Invoked uSecs 5Sec 1Min 5Min TTY Process
1 0 1 0 0.00% 0.00% 0.00% 0 Chunk Manager
2 0 647 0 0.00% 0.00% 0.00% 0 Load Meter
3 100 64 156 0.49% 0.08% 0.01% 0 Exec
以下略
表示で注目するところは,表示1行目の
CPU utilization for five seconds: 1%/0%
これは,最近5秒間のCPU利用率です。
1%/0%
というのは,CPUの利用率が1%で,そのうち割り込み処理が0%ということを示しています。
割り込み処理というのは,パケットの入出力処理とかコンソールからのキー入力処理
など,ほかの処理を後回しにしてでも早くさばく必要のある処理です。
ほぼパケットの入出力の負荷と考えていいと思います。
なので,
80%/70%
とか出たら,何らかの理由でパケットの処理が大忙しになっているということです。
何らかの理由というのは,
・自分あてのパケットがじゃんじゃん来ている(自分当てのDoS攻撃など)
・CEFがオフになっている(すべてのパケットをCPUが処理している)
・変なパケットがじゃんじゃん来ている(IPオプションが付いているパケットなど→CEFがオンでもこうしたパケットはCPUが処理する)
などです。
そしてさらに,
CPU利用率が高いルーターがあるか?→show proc cpu
どのプロセスの処理か?→show proc cpu
どのインタフェースか?→show interface counter
どんなパケットか?→show ip traffic
どこからどこのパケットか?→show buffers input-interface
どのルーターから来てるのか?→show ip arp
みたいな感じで,原因を絞り込んでいきます。
自宅ラボで勉強しているだけだと,こういう実践的な知識がどうしても欠けるので,とても勉強になりました。
そうそう,CiscoWave最終日の今日は,CCIEホルダーのみに参加が許されるというイベントもあるそうな。
来年はこのイベントに参加することを目標にしますっ!