最近、知人との会話の中で、時間旅行に行くなら断然、未来より過去の方が良い、というような話をしました。別に己の中に確たる根拠があるわけではありません。ただ漠然と、エジプトのピラミッドが実際のところどうやって作られたのかとか、平安時代の人々がどんな言葉でしゃべっていたのかとか、縄文時代は本当にギャートルズみたいだったのかとか、そういうことには興味がありますが、未来には、なんというか好奇心がないわけではもちろんないのですが、好奇心をうっすらと覆う怖さもあるのです。それは、今がコロナの渦中にあるからというわけではありません。子供の頃は、自分がどんなにがんばっても100歳程度で死んでしまうことが不条理にしか感じられなかったのに、不思議なものですね。まぁ、昔より生への執着が薄れたかというと、全然そんなことはないのですが、コロナだっていつ終わるのやら、いずれ感染してしまうのなら、年を取る前にさっさと罹っておきたいような気もします。