かやのなか

あれやこれやと考える

サンガリア炭酸水1L

2020-05-18 01:25:21 | 日々のこと
*サングリアとサンガリアを間違えていたのでこっそり訂正

自分は筒井康隆のTwitterをフォローしていて、そこに時折流れてくる本人の日記の更新には、だいたい目を通している。

あんな風に日記を書きたいものだと常々思っているが、もちろん巨匠の筆には一朝一夕で近づけるはずもないので、まず更新頻度から参考にしていきたい。
ちなみに更新頻度の次に参考にしたいのは食べ物の描写だ。羅列だけなのになぜあんなにも美味しそうなのか。
筒井康隆の五月五日の日記。「真鯛切り身二枚」「生雲丹」「牛肉切落し」「偕楽園弁当」「皮付き牛蒡のクルミ和え」「冷凍のビーフガーリックライス」「冷凍のうなぎ櫃まぶし」
・・・私も昨日スーパーで購入したものを、できるだけそれらしく列挙してみよう。
「OIKOS苺ヨーグルト」「有機水菜」「静岡県産舞茸」「新潟県産ブナシメジ」「予約でいっぱいの店のポモドーロ」「ミニピザ・ミックス・五枚入り」「サンガリア炭酸水1L」
・・・そもそも食べているもののクオリティが違うことが問題であることが明白になった。さらにこれは罠なので注意が必要である。
以前私は筒井康隆の文を読んだあと、その余韻冷めやらぬまま文豪気分でスーパーで買い物をした結果、会計が五千円近くになったことがある。一人暮らし独身の貧乏賃労働者にとって、一回の買い出しで五千円という金額にはなかなかお目にかかれない。形から入るタイプはだいたいこうやって一度破滅する。

とはいえ、なんやかんやいって文豪・文士という仕事に夢があると思わせてくれるのは良いことだと思う。先だって、青空文庫で江戸川乱歩だか菊池寛だかの短編推理小説を読んでいたとき(詳細は忘れた)、物語中に”文京区本郷にそこそこの邸宅を構えている教授先生の細君”とかいうキャラクターが登場した。立地からして、この細君の亭主がT大教授の可能性は高いのだが、じゃあ今のT大教授で文京区本郷のど真ん中に邸宅を構えている人が何人いるのかと思うと、私の知る限りのT大の教授陣は大体さいたまとか千葉とかに住んでいるし、都内に住んでいる人ももう少し端の方に居を構えているので、まぁ学者には夢のない時代になったんだなと思った。まぁ当時とは教員の数がそもそも違うだろうし、学問を目指せるような人材はそもそも実家に余裕があったのかもしれないし、いろいろ事情はあるだろうが、この手の「夢」ってのはそんなに馬鹿にしたものでもないと思う。

東京都の感染者数はここ一週間目に見えて減ってきて、とうとう今日は5人と一桁の大台に乗ってきた。このまま数字が抑えられれば、おそらくキリのよい6月頭から緊急事態宣言は解除になりそうだが、お隣の韓国や中国の様子を見ていると、今後も小さなクラスターが散発的に各地で発生し、そのたびに自治体ごとに小規模な外出自粛が行われていくのだろう。仕事の方はハーフ&ハーフの在宅勤務が続きそう。
そういえば自粛生活に突入してから念願だった木刀をついにアマゾンで購入し、昨日届いた。家の天井が低いので外で振り回すしかないのだが、身体の脇にそっと目立たないように隠しながら夜の公園に持っていくのだけでもスリリングである。一度くらいは通報されそうだが、警察にはyoutubeの検索履歴「木刀の扱い方」「木刀 筋トレ」などを見せて弁明するつもりだ。

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