かやのなか

あれやこれやと考える

別冊宝島の思い出

2020-09-26 22:34:12 | えっせい
夜中に本棚の別冊宝島をパラパラめくって、ふと執筆陣が現在何をしているかが気になりTwitterで検索したところ、形態はどうあれ皆元気そうだった。手元の宝島の発行年が80年代だが、この頃のテーマを今も語っている人や、安倍政権を批判する方向に流れた人、あまり気にせずマイペースな人など、昔は執筆陣の個々の思想など気にせずに、ただ新聞なんかでは読めない過激な筆致を楽しんでいたが、いい加減こちらも大人になったので、それは違うんじゃないかとか、このひと妄想激しいなとか、いちいち引っかかるようになり、素直に読めなくなった。
宝島の記事の中には、特定の個人への悪口のようなものも平気である。そのむちゃくちゃさが面白かったといえばそうだが、今はネットに大量に転がっている文章の類なので、そういう意味でもこの手の雑誌の役目は終わったのかもしれない。まぁ、古本屋で見つけたらとりあえず買いますが。

ちなみに現在自宅の本棚にあるのは「怖い話の本〜「心の闇」をフィールドワークした、超ホラー・ノンフィクション!〜」「実録!ムショの本〜パクられた私たちの刑務所体験!〜」「オウムを生んだ80年代オカルトのヒーローたち・・・オウム真理教修行体験90日」の三つ。すべて神保町の古本屋で見つけたもので、実家にはなかったバックナンバーだ。実家には5冊くらいあったはずだが、一番記憶に焼き付いているのは「いまどきの神サマ」という巻。
何冊か読んでいるとお気に入りの執筆者ができてきて、私は呉智英氏が好きだった。筆致が明瞭簡潔で、読みやすかったのが一番の理由だと思う。呉智英氏はTwitterをやっていないが、たまにbotが流れてくる。ネットのニュースでも時々見かけるので、健在なのだと思われる。本人が出している単著も読んでみたことがあるが、あまりピンとこなかった。ラインナップでわかるとおり、私はサブカル・オカルト・心霊といったいかがわしいジャンルの眉唾な物語に興味があり、その嗜好の扉を別冊宝島によってこじ開けられたと思う。昔出版社に就職したいと考えた際に当然宝島社も受けようと思ったはずだが、当時のことがあまり記憶にない。書類であっさり落ちたのかもしれない。
別冊宝島は今も発行され続けているが、ラインナップに食指が全然動かないのはなぜだろう・・・。なんか真面目すぎるんよね、そういうの望んでないので・・・。
https://tkj.jp/goods/list?s2=1


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