いおぬのとこはこれが最後の報告になるとおもいます。
昨日 8ヶ月暮らした我が家を出る前に いおぬの体には自力で走れなくても走れるようになる<モビルスーツ>と呼んでいるベストを着させてあげました。
旦那が「目の見えへんケンタはリードがないと不安がって走られへんから」
とモビルスーツに愛用のリードを付けて。
ダンボール箱には入れず きゅうの愛用していたザルに寝かせて 魂がぬけて空っぽになった<犬太いおぬ>という名前の犬だった体を焼いてきました。

うっかり書き忘れてました。追記です。
ちぃこも一緒に車に乗っていおぬを送りに行きました。
ちゃんと火の入るところまで一緒に見たし(ゴーーーーって音に驚いちゃったけど) 骨になって戻ってきたいおぬにもご挨拶しました。
神戸までちぃこを迎に来てくれたお兄ちゃんを見送るのだから当然です。
家族だもん。
昨日の朝 夕方の火葬のとき持たせてあげようとホームベーカリーでパンを焼いてあげようとしたのですが・・・信じられない、壊れてしまいました。
いおぬはウチに来て生まれて初めてパンというものを食べたらしく 私がいつも食べていた自家製のパンを食べたとき
「なんやこれ!!!」
って大喜びで食べていました。
だから特別美味しいパンを一斤持たせようとおもったのに。
何年ぶりかで手でこねて作る根性もなく 新しいパン焼機を買ってきていおぬが喜びそうな練乳とタマゴの食パンをつくり 一斤持たせました。
それとサクランボウ。
これは営業マンの旦那が獲得した<ガンバッタで賞>のようなもの。
偶然昨日の朝届いたのでがんばったいおぬにも持たせてあげることに決定。
いおぬが冬に着ていた服も一枚を残して全部持たせました。
そして火葬が終わり骨になってしまったいおぬを 残しておいた黄色い服に包んで連れて帰ってきました。
ここ数ヶ月 いおぬと私 力を合わせて必死にがんばってきました。
(旦那には悪いけど旦那ではなくいおぬと私です。)
そしてちぃこはサポーターとして大活躍。
いおぬと私のやってきたことは老犬の世話とか介護とかじゃなくて 負けず嫌いの犬&人間コンビが次々に襲い掛かってくるワケのワカラナイものに負けないように心を合わせて夢中で戦ってきたような感覚です。
で、最期は私たちの完璧な勝利!でした。
ゲップして笑って逝く、めっちゃカッコイイ勝利宣言です。
「わしら勝ったんやで!!!」と爽快な気分。
いおぬは本当にこの家にいたんだろうか?
仮想の生き物だったんじゃないだろうか?
今日ココにいおぬが居ないことがアタリマエに感じられます。
20年以上我が家の風景の一部である猫が居るだけ。
いおぬってなんだったんだろう??
いおぬの魂はゲップとともに我が家の中に転がり落ち 自由にコロコロ転がってるような気もするし。
よくわからないけど いおぬを拾ってきたことは後悔してない。
大切な家族でした。
ケンタいおぬのこと たくさんの人に知ってもらえてよかった。
これからはときどき ちぃこの成長を書くだけにします。
・・・月曜の晩に近所に捨てられた三匹の子猫を捕まえて我が家の家族に迎えてしまったのなら 続<おわりははじまり>になるかもしれないけど。
とりあえず これでいおぬはおわり。
おわりははじまり・・・