人生ブンダバー

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9/13(日) 東響川崎定期No.52(マーラー 交響曲第3番)

2015-09-16 05:00:00 | 音楽

9月13日(日)、長い傘を持って、ジョナサン・ノット指揮、東響の川崎
定期(於ミューザ川崎)へ。マーラー交響曲第3番である。

マーラーの交響曲では、第1番、2番、4番、5番、9番あたりが演奏会
で取り上げられる機会が多いだろうか。

第3番は、2年前、演奏会では、アルミンク/新日本フィルのラストス
テージで初めて聴き、感激した(→こちら)。
それ以来、3番が好きになった。普段は、ショルティのマラ3を聴くこ
とが多い。

マーラーは楽譜通りに演奏すれば(鳴らせば)いいと言われるが、や
はり指揮者によって音楽は変わってくる。


<プログラム>
マーラー 交響曲第3番 ニ短調 (only)
第1楽章 ニ短調 4/4
第2楽章 テンポ・ディ・メヌエット イ長調 3/4
第3楽章 コモド・スケルツァンド、急がずに ハ短調 2/4
第4楽章 きわめて緩やかに、神秘的に 常にpppで ニ短調 2/2
第5楽章 活発な速度で、表出は大胆に ヘ長調 4/4
第6楽章 ゆるやかに、平静に、感情をこめて ニ長調 4/4 
    自由なロンド形式
指揮;ジョナサン・ノット
Mez.;藤村実穂子
児童合唱;東京少年少女合唱隊(合唱指揮;長谷川久恵)
女声合唱;東響コーラス(合唱指揮;冨平恭平)
コンサートマスター;大谷康子

作曲年代;1895~1896年
初演;1896/11/9 

マーラーは、この曲を作曲するにあたって、最初は標題を考えた。
マーラー自身の指揮で全曲初演された時には、プログラムから削除
されているが、参考になる。--
第1部 序奏「牧神(パン)が目覚める」
第1楽章 「夏が行進してくる(バッカスの行進)」
第2部
第2楽章 「野の花たちが私に語ること」
第3楽章 「森の動物たちが私に語ること」
第4楽章 「人間が私に語ること」
第5楽章 「天使たちが私に語ること」
第6楽章 「愛が私に語ること」 

この曲はまたマーラーの「田園交響曲」とも言われている。
マーラーは自然を描いたのだろうか、思想を表現したのだろうか。


( )内はこの日のおおよそのタイミング。
第1部(34分)
女声合唱団84名がP席に入場し着席、続いてオケが入ってきた。コン
マスの大谷さんが拍手に迎えられて登場。
この日の配置は、下手寄りから、コントラバス、1st、チェロ、ヴィオラ、
2ndという16型の対向配置。J.ノットが、拍手の中、余裕の表情で登
場。譜面台はなく、暗譜の指揮である。

第1楽章
冒頭、8本のホルンがここぞとばかり、ブラ1終楽章の第1主題のよう
なメロディーを奏でる。ここに限らず、男性的な演奏だった。7分、18分
あたり、トロンボーンのソロも見事(--カーテンコールで紹介された。)
最後の盛り上がりで終わると拍手をしたくなった。
第1部第1楽章が終わった時点であらためてチューニングで一息つく。

第2部
第2楽章(10分)荒さんのオーボエ・ソロから始まる短い楽章。柔らか
い指揮ぶりで、アゴーギクもあり、すてきな演奏。

第2楽章と第3楽章の間で藤村さんがゆっくり登場。拍手が出ないのは
good!

第3楽章(18分30秒)マーラーらしいというか、森の中の音が聴こえ
る。1stヴァイオリンのpppの中、バンダのポスト・ホルンはまことにす
ばらしく、会場全体がひきつけられた。最後は2台のティンパニの強
打が決まった。

第4楽章(10分30秒)藤村さんが起立。”O Mensch!”の第一声が、
発音、音色、声の伸び、力まないp、すべてがすばらしい!
「神は死んだ」と『悦ばしき知識』に書いたニーチェの『ツァラトゥス
トラかく語りき』の一節を静かに歌う。
(第5楽章で歌う)児童合唱(団)はいずこに?

第5楽章(3分30秒)ノットが斜め後ろを振り向き、棒を振り下ろすと、
3階R席から「天使の声」が「ビム バム ビム バム」と聴こえてきた。
『少年の不思議な角笛』から「哀れな子らのものを乞う唄」だ。ペテロ
は赦される。「神さまをお慕い申し上げることだ」とは子供の歌として
は難しい内容??ノットは合唱主体の指揮。児童合唱を含め、全員
暗譜の合唱が発音、表情などすばらしい。

第6楽章(26分)attacca。文字通りゆるやかな楽章。ABCABCAC
A-Codaと盛り上がる。Aの弦楽合奏がすばらしい!
第5楽章後、藤村さんも合唱団も微動だにせず、立ったままだったが、
第6楽章3分で全員静かに着席した。
2回目のA--弦楽合奏ではノットの男性的な「優しさ」を感じた。
(いい所でお隣のご婦人[赤の他人]は熟睡。長丁場のお疲れか?)
徐々に木管、金管などが加わり男性的に盛り上がる。Codaでは、
2台のティンパニが「肯定的に」強打され、フィーネとなった。ノットと
オケがストップモーションとなり、1秒、2秒、3秒・・・・・・と静まり返る。
10秒以上あっただろうか、まずは拍手、そしてブラボーの嵐となった。
(フライング拍手なしのお客様にも★5つ)。

拍手が10分ほど続く中、オーケストラが引き上げると、ノットが一人
でステージに登場。盛んに拍手を浴びた。ノットも東響もうまい。

J.ノットは、2026年3月まで音楽監督の任期が延長することが決定し
たという。一気に10年間の延長!


他の指揮者--アバド、テンシュテット、MTTのCDも聴いてみたくな
った。第1楽章や第6楽章だけ聴くのもいいかもしれない。


「ブルックナーは神を見た。マーラーは神を見ようとした」というB.ワ
ルターの言葉を思い出した。この言葉は、新入社員の頃、会社の上
司に教えてもらったものだ。



お開き後、minorer氏をキョロキョロと探したが、分からなかった。



プログラム(8、9月分)

この日のPhotoアルバム


「たしか、去年はこの辺に彼岸花があったのでは・・・・・・」


「あった、あった」


まだ咲き始めたばかり





あざみ野マルシェ 時々開催。








あざみ野


溝の口


溝の口駅前


JR武蔵溝ノ口


武蔵溝ノ口 川崎行


川崎到着








ミューザ川崎


リンガーハットで昼食


忘れないように、傘は外側へ


野菜たっぷりチャンポン


満腹!


開場前 この日はいつもより混んでいた。人気の程が分かる。





開演前の喫茶コーナー 休憩なしで空いている。


開演前のステージ コントラバスが下手寄りに


カーテンコール 児童合唱が上手寄りに登場。


今日のソロは誰かな~?








帰路 武蔵溝ノ口


溝の口は秋祭り?





二子玉川  長津田行急行6両編成


あざみ野到着





あざみ野のバス通り

[本稿は書き掛けです]


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