人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

木村治美『エッセイを書きたいあなたへ』(文春文庫)

2009-04-22 05:23:32 | 読書
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方々にご訪問いただき感謝です。]

平成8(1996)年6月23日に購入してから長い間、ほとんどツンドク状態にあった
『エッセイを書きたいあなたへ』を大変おもしろく読んだ。(私の本書に対する評
価;☆4つ)



本書の「あなたへ」のあなたは女性である。以前にパラパラと読んだ時はなんとも
思わなかったが、今回はブログを書くためにも大変勉強にもなった。

知らなかったのだが、あらためて読むと著者の恩師は外山滋比古であった。外山の
著者への助言は「女の人は家事や育児でたいへんです。男の学者はたくさんの花粉
を集めて、少量の蜜をつくる作業をしているけれども、あなたははじめから蜜だけ
を集めたらどうですか」、「理屈をこれることは男のほうが勝っている。しかし、
女性の感性には男性の及ばないものがある。それを生かすべきだ」というものだっ
た。以前から思っていたが、外山滋比古も大変な「目利き」である。

それにしても木村治美さんは書きにくいことを一定の上品さをもってまとめてい
る。私などはハッキリ書こうとすると下品になりがちなので注意しなければならな
い。

次はこれまたツンドク状態にある、著者の出世作『黄昏のロンドンから』を読んで
みよう。


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