goo blog サービス終了のお知らせ 

人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

「草野心平の詩から」 ジョスカン・デ・プレ フォーレetc.

2011-03-07 05:01:15 | 音楽

新しいおもちゃを買った子供のように、このところ喜んで(新しい)ステレオで合
唱などを聴いている。合唱は、録音も再生も難しいのではないかしらん。合唱こそ
いい再生装置で聴きたいものである。

多田武彦作曲男声合唱組曲「草野心平の詩から」
以前書いたかしらん。畑中先生と慶應ワグネルが昭和36(1961)年に初演した曲で
あり、畑中先生が得意としている曲である。畑中先生/慶應ワグネルのコンビで今
までに3回スタジオ録音されている。新しいステレオで聴きなおして感動も新たにし
た。

1.昭和46(1971)年2月17日於武蔵野音楽大学ベートーヴェンホール録音(ビクター)
ソリストの田中良夫さんは当時ワグネルの3年生だった。今聴いても立派な歌唱で
ある。私はトップの1年生で力まかせに歌っていた。(今でも力まかせかな。)難
曲だった。


2.昭和59(1984)年12月16日於東芝EMI第一スタジオ録音(東芝)
ソリストに若かりし永田峰雄さんを招いたもの。最初は永田峰雄Who?という感
じで聴いていたが、見事な声だった。改訂前の楽譜を使用しているがすばらしい演
奏である。私個人の趣味としては「草野心平」ではこのCDを最も気に入っている。


3.平成4(1992)年12月18日於府中の森芸術劇場どりーむホール録音(東芝)
ソリストは現在活躍中の福井敬さん。決定版(改訂版)の楽譜による録音である。
畑中先生の演奏は常に何かしら「進化」している。


     *     *     *     *

ジョスカン・デ・プレ「ミサ曲《パンジェ・リングァ》」
指揮;ピーター・フィリップス タリス・スコラーズ
(昭和61(1986)年於オックスフォード、マートン・カレッジ・チャペル録音)
タリス・スコラーズのメンバーはせいぜい10人である。この演奏はすばらしい(ブ
ンダバー)。透き通るような、上に抜ける発声!まるで教会の中央に座って聴いて
いるようだ。16世紀当時の人々もこの音楽を聴いたのだろう。
どのような練習を何回すればこのようなすばらしい合唱になるのだろうと思って
しまう。


     *     *     *     *

フォーレ 「レクイエム」
エマニュエル・クリヴィヌ指揮国立リオン管弦楽団・合唱団で聴いた。昭和63
(1988)年10~11月ペルージュ・サントマリー=マドレーヌ・フォートレス教会に
おける録音。
フォーレの「レクイエム」は一般的にクリュイタンス盤が有名だが、この演奏もな
かなかいい。

併録されている「ジャン・ラシーヌの讃歌」もまたすばらしい演奏である。早熟な
フォーレ18歳の作品である。一般によく歌われて、難しいのは、この曲とモーツァ
ルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」だろう。ブレスの保持は本当に難しい。

録音は、PCMのデジタル録音で大変優秀である。CREST1000シリーズ、
1,050円の廉価盤で入手できる。

母の通夜、葬儀には流そうカナ・・・・・・?(昨日は母の88回目の誕生日だった。)


     *     *     *     *

ヴェルディ 歌劇「マクベス」
マクベス;D.フィッシャー・ディスカウ(バリトン)
マクベス夫人;エレナ・スルオティス(ソプラノ)
バンクォー;ニコライ・ギャウロフ(バス)
指揮;L.ガルデルリ ロンドン・フィルハーモニー
D.フィッシャー・ディスカウのマクベス、スルオティスのマクベス夫人が聴ける貴
重な録音。文字どおりのLONDON盤である。録音は昭和46(1971)年だからF.
ディースカウ46歳である。最後の戦いの場面は大興奮。オペラの舞台が目に浮か
ぶ。


     *     *     *     *

ワグネル男声第134回定期 「タンホイザー」
1年前のワグネル定期から「タンホイザー」のステージを聴いた。畑中先生指揮する
ワグネルの「タンホイザー」は、私の母が大変好きだった。この定期の頃は外出を控
え、生演奏を聴きに来れなかったが、このCD・DVDをセットすると立ち上がり、「いい
わね~。いいわね~」とテーブルにつかまって聴いていた。

さてあらためてCDを聴くと臨場感あふれる、ライヴにしてはなかなかいい録音で
ある。ソリストが100人を超す合唱の前で歌っているのもよく分かる(3D、かな?)。

子音も思ったよりよく録れており、あのステージがつい先日のことのように甦(よ
みがえ)ってくる。(--無論、生(演奏)の方が音はいい。)

この演奏も母の葬儀には献奏しよう。

 

今日は3月7日としては大雪となりそうである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『20世紀の遺産』 チャイコ... | トップ | 亡き母に 「逝ける王女のた... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

音楽」カテゴリの最新記事