12月11日(木)仕事も無事終了。一路、初台の東京オペラシティへ。
CASAで夕食をとる。(CASAはスペイン語で家という意味だが、ここではファミリー
レストンランのCASA--東京オペラシティ店。)オムライスにビーフシチューがか
かったものを食べる。なかなかうまい。下の写真、おいしそ~でしょう。(これじ
ゃ楽しい倫敦[←クリック] さんか。)

平日は原則として演奏会を入れないのだが、今回はいつもは土曜の定期がこの日に
移ってきた。
(プログラム)
1.J.S.バッハ/ウェーベルン 「音楽の捧げもの」
2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 ピアノ;中村紘子
3.ブラームス 交響曲第2番
指揮;飯森範親 コンサートマスター;高木和弘
1.演奏されたのは今から約260年前にバッハが作曲したフーガをウェーベルンが
約70年前にオーケストラ用に編曲したものである。
指揮者のイイモリといえば飯守泰次郎が有名だが、この日初めて聴いた飯森範親
もいまや「もう一人のイイモリ」として有名である。もはや若手とはいえない45
歳、桐朋出身で、ドイツではサヴァリッシュに師事している。
オケの配置は左から1stヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、2ndヴァイオリンとい
ういわゆる対向配置だった。インテンポのフーガ。ウェーベルンのオーケストレ
ーションはさすが、バッハの峻厳な響きが伝わってきた。
2.210年前に初演された協奏曲第1番。中村紘子(64)は来年デヴュー50周年だと
いう。この秋にはめでたくも紫綬褒章を受章している。今までの演奏回数は内外
合わせ、3500回といわれているが、私自身は生を見るのも聴くのも初めて--半
年前から楽しみにしていた。
飯森の指揮はデュナーミク(ナにアクセント)あり、きっちりピアノに付けてい
た。中村の演奏はどちらかといえば男性的、即物的だが、第3楽章ではヴィルト
ゥオーゾのベートーヴェンが乗り移ったかと思わせる集中力を発揮した。このあ
たりが、ヘルベルト・フォン・ホリヤンいわゆる中村紘子なのかしらん。しか
し、「私には」いまひとつ感じない演奏だった。盛大な拍手が来たが、ブラボー
は一つもなかった。
3.約130年前にH.リヒター、ウィーンフィルによって初演されているブラ2。4楽
章ともに長調という珍しい曲である。オケの配置は1stステージと基本的に同じ
だが、コントラバスが最後列に横に並んでいた。
演奏は、大きな呼吸でデュナーミクの大きい力演型ですばらしかった。指揮、オ
ケとも「一生懸命さ」が伝わってくる。ブラームスらしいフレージングが続い
た。音楽も流れるべきところは流れ、一瞬の間も見事。ブラ2が新鮮に響いた。
終わったとたんに、3階右側の私とともに同列の他の2人がいっせいにブラボーを
叫んだ。拍手が続き、飯森さんはホルン、オーボエ、フルート、弦ではチェロを
立たせた。むべなるかな。
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12/10掲載分で「上手と下手」が逆になっていました。(訂正済み。)ふと気にな
って調べたところ、間違いに気づきました。まだまだ勉強が足りません。
CASAで夕食をとる。(CASAはスペイン語で家という意味だが、ここではファミリー
レストンランのCASA--東京オペラシティ店。)オムライスにビーフシチューがか
かったものを食べる。なかなかうまい。下の写真、おいしそ~でしょう。(これじ
ゃ楽しい倫敦[←クリック] さんか。)

平日は原則として演奏会を入れないのだが、今回はいつもは土曜の定期がこの日に
移ってきた。
(プログラム)
1.J.S.バッハ/ウェーベルン 「音楽の捧げもの」
2.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 ピアノ;中村紘子
3.ブラームス 交響曲第2番
指揮;飯森範親 コンサートマスター;高木和弘
1.演奏されたのは今から約260年前にバッハが作曲したフーガをウェーベルンが
約70年前にオーケストラ用に編曲したものである。
指揮者のイイモリといえば飯守泰次郎が有名だが、この日初めて聴いた飯森範親
もいまや「もう一人のイイモリ」として有名である。もはや若手とはいえない45
歳、桐朋出身で、ドイツではサヴァリッシュに師事している。
オケの配置は左から1stヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、2ndヴァイオリンとい
ういわゆる対向配置だった。インテンポのフーガ。ウェーベルンのオーケストレ
ーションはさすが、バッハの峻厳な響きが伝わってきた。
2.210年前に初演された協奏曲第1番。中村紘子(64)は来年デヴュー50周年だと
いう。この秋にはめでたくも紫綬褒章を受章している。今までの演奏回数は内外
合わせ、3500回といわれているが、私自身は生を見るのも聴くのも初めて--半
年前から楽しみにしていた。
飯森の指揮はデュナーミク(ナにアクセント)あり、きっちりピアノに付けてい
た。中村の演奏はどちらかといえば男性的、即物的だが、第3楽章ではヴィルト
ゥオーゾのベートーヴェンが乗り移ったかと思わせる集中力を発揮した。このあ
たりが、ヘルベルト・フォン・ホリヤンいわゆる中村紘子なのかしらん。しか
し、「私には」いまひとつ感じない演奏だった。盛大な拍手が来たが、ブラボー
は一つもなかった。
3.約130年前にH.リヒター、ウィーンフィルによって初演されているブラ2。4楽
章ともに長調という珍しい曲である。オケの配置は1stステージと基本的に同じ
だが、コントラバスが最後列に横に並んでいた。
演奏は、大きな呼吸でデュナーミクの大きい力演型ですばらしかった。指揮、オ
ケとも「一生懸命さ」が伝わってくる。ブラームスらしいフレージングが続い
た。音楽も流れるべきところは流れ、一瞬の間も見事。ブラ2が新鮮に響いた。
終わったとたんに、3階右側の私とともに同列の他の2人がいっせいにブラボーを
叫んだ。拍手が続き、飯森さんはホルン、オーボエ、フルート、弦ではチェロを
立たせた。むべなるかな。
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12/10掲載分で「上手と下手」が逆になっていました。(訂正済み。)ふと気にな
って調べたところ、間違いに気づきました。まだまだ勉強が足りません。