たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

立川談志独演会

2005-03-09 19:17:44 | 舞台・演劇
名古屋市民会館中ホールで行われた、立川談志独演会に行ってきました。

お客が寝ていたのでキレただの、気分屋さんなのでマトモに落語をやるかどうか分からないだの、まことしやかに伝えられる破天荒なエピソードがあるかと思うと、いつぞやの週刊文春「ホリイのずんずん調査」で、"談志はキッチリと時間通りに始める"との報告があったりするので、一体どうなることやら?と不安ハーフ期待ハーフだったのですが・・・。

面白かったです。

演目は「粗忽長屋」「死神」の二席と、長い長~い能書き。(フリートーク)

今日は、機嫌よかったみたい。それに、非常に頭のいい、上品な方でした。
10歳の小さなお客さんを見つけるや、子供向けの小噺を披露。
その反動で(笑)大人向けの小噺を披露したりと、思いつくままにポンポンと繰り出す
フットワークのよさはサスガ。

今話題のぶたえもんを取り上げて、奴に対して「金で何でもできると思ってる奴は下品」と一刀両断。
気持ちよかった~っ!拍手喝采。

真打ちなんか10年修行さえすればなれる。だから、今度襲名するこぶ平は下手くそ。
(自分の弟子の)志の輔、志らくとは数段違う。
最近の若手では漫才のアンジャッシュがいい。とも、おっしゃってました。
あと、「死神」の中ではテツトモの「なんでだろう~」をやってました。

映画が好きな方なので、映画の話もたくさん。
オススメの映画としてビリー・ワイルダーの「情婦」あとは「ワンダとダイヤと優しい奴ら」、「八月のクリスマス」については『韓国映画にもホンワカとあたたかい映画がある』とベタ誉めでした。

二席目の「死神」を終えて、「いい舞台ってのは、お客さんとの相性が重要で・・・(中略)私が楽しい夜を過ごせたのはお客さんのおかげです。ありがとうございました。」とシメてました。

これはねえ、長い間苦労して、ここまでの地位を築いてきた人にしか言えない言葉ですわ。
また、冒頭にジョニー・カースンのアカデミー賞ホストの話題を出していたことも手伝って、
談志には、アメリカのコメディアンのスマートさを感じました。

感銘を受けたついでにさらに、
「戦争や飢えを経験してきたので、今は本当にいい時代だと感じる」
「世界の三分の一の人々が飢えているなかで、明日あさってのコメがある日本人は幸せですよ」などの言葉も心に染みました。

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