ミュージカル ミス・サイゴン

（2008年　8月9日　帝国劇場　マチネ　12時開演）

＜キャスト＞
エンジニア：別所哲也
キム：新妻聖子
クリス：藤岡正明
ジョン：岸祐二
エレン：RiRiKA
トゥイ：泉見洋平
ジジ：桑原麻希

初のミス・サイゴン、あなた方の予想通り新妻キムを選択いたしました。
（そのせいか、キャスト的に期待薄な感じになってしまいましたが）

ホラ、ライブで新妻さんの「命をあげよう」を何度も聴いてるので、
本番の舞台で聴かないわけにはいかないじゃないですか。理由終わり。

「命をあげよう」はクリスから授けられた息子をキムがひとりで守ろうという決意の歌。
歌だけを聴くと、彼女の強さだけが前面に出されているのだが、実際に舞台で観ると儚さも弱さも感じられますね。
いやはや、新妻キム素晴らしい。
1幕クライマックスのキムとトゥイの場面は2人とも熱かったです。
10列目でしたが表情をもっと見たかったのでオペラグラスもって来ればよかった。

それにしても…ミス・サイゴンってそういう意味だったのかとか、背景が背景だけになかなか刺激の強い場面もあってとか…そういう意味でもオペラグラスを…いや、なんでもない。

この回は別所さんと藤岡さんのマイクにトラブル（婚礼の場面でクリスの歌声がほとんど聞こえなかった。
新妻さんに近づくと新妻マイクが声を拾うので聞こえた）がありました。残念。
でも、期待薄だったキャストはそれぞれよかったと思う。何といっても役柄が年相応なのがよい（笑）

別所さんは歌唱力が安定してるし軽妙で、情けなさとやらしさを出せていた。一言で言えば業界人らしい？
ただ、客席はややウケだったので、「ここは市村さんがやってたら沸いてただろうな」と思えるところもいくつかありました。
他の方の感想を後で読んだら、市村さんは他の3人とは段違いのようで…。
（実際、市村さんの回は全て満席だった）

ベッシーでもうひとつ書くと、カテコで全員並んだら別所さん一人だけデカさが際立っていた。
要するに岸さん藤岡さんの背が普通なので、アンサンブルの中に入っても2人が目立たなかったのはそういうことだったのかと妙に納得した。
演技と歌はそれぞれ良かったですが。

いろいろ書きましたが、最後は涙涙でありました。
いやー、激しく感情揺さぶられました。