(2006年4月2日・14時開演 大須:七ツ寺共同スタジオにて)
4月2日は映画「好きだ、」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」そして「Windows5000」を観てきました。
映画2本は感想を書くのが大変難しいので、まずは簡単なコレから。
ヨーロッパ企画は京都を拠点に大阪、東京で活動している劇団なのですが、彼らが一躍有名になったのが昨年夏に公開された本広克行監督「サマータイムマシンブルース」。2001年初演の演劇作品を映画化したこの映画作品は、原作だけでなく何人か劇団員も出演しています。未来人を演じた本多力はインパクト大!
実はヨーロッパ企画を観るのは初めて。映画まで知らなかったのもあるけど、今までそれほど名古屋には来てなかったからね・・・。ああ、文化不毛の地よ・・・。
しかし、今回は映画の後押し効果大で、名古屋公演は連日満員。反応も良かったので、次回以降もまた来てくださいね。
会場は七ツ寺共同スタジオという90人定員の小さな小屋で、まず場所が分からない!舞台小さい!客席と舞台の距離短い!
どのくらい短いかと言うと、途中ナポリタンを食べる場面があるのだけど、そのナポリタン臭が3列目にいても鼻に来るのよ。これには驚き。
そんな狭い舞台をどうやって使うのかと思ったら、まるまる1棟2階建てアパートのセットを作ってしまった。
この舞台のタイトルにもなっている「Windows5000」は、アパートやマンションの中の中まで覗けてしまうというブラウザ?の名称で、住民の生活はもちろん、住民が見ているテレビの内容まで丸見え。
この舞台はそんな特異な設定と様々な小ネタで2時間弱を一気に見せるものでありました。今まで見たことのないような演劇の形!
小さな舞台の小さな集合住宅に何部屋もある小さな部屋は夫婦が2人やっと寝られるスペースのところもあれば、うなぎの寝床みたいな横長の部屋、立って寝るしかないじゃない?縦長の部屋もある。そこで行き来し暮らす人々の様子が面白かった。住人のセリフとオフで聞こえる区役所員2人のツッコミ&いじりのバランスとタイミングが絶妙。
そんなアパートの様子を例えたフレーズに、「やなシムシティ」・・だったかな。こういう表現って若い人からしか出ないよな~。冴えない男がコーヒーをサイフォンから作る様には「とりあえず形から入るデ・ニーロアプローチ」と絶妙でありました。
ところで、人間って部屋が広いに越したこと無いけど、狭ければ狭いで上手く空間を使えるもの。屋根裏にひと部屋作ったり、コタツから動きたくない時に手を伸ばせる範囲に全部必需品を設置してみたり。そんな事に着目して舞台を作るのは凄い。
もちろん、舞台はそれに終始せず、アパートにやってきた区役所員の総いじりを経て壮大なSFへと変貌します。この辺りは想像力が必要だけど、まさしくこれこそ四畳半(以下)SFでありますな。仮想空間の切り取り方も上手い。
僕が観に行った4/2昼公演が千秋楽。DVDの宣伝と夏にあるショートムービーフェスティバルの宣伝があった。カーテンコールで全員が横に並ぶと舞台ギリギリ。終演後には劇場の物販を劇団員が手売りしたり、外でサインに応じたりと、この舞台のようにアットホームな感じでありました。
こういうのを見るとずっとこのままの規模でお願いしたい気もするけど、もっと売れて大きな舞台に立って欲しい気もする。いずれにせよ、また名古屋に来てね。
4月2日は映画「好きだ、」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」そして「Windows5000」を観てきました。
映画2本は感想を書くのが大変難しいので、まずは簡単なコレから。
ヨーロッパ企画は京都を拠点に大阪、東京で活動している劇団なのですが、彼らが一躍有名になったのが昨年夏に公開された本広克行監督「サマータイムマシンブルース」。2001年初演の演劇作品を映画化したこの映画作品は、原作だけでなく何人か劇団員も出演しています。未来人を演じた本多力はインパクト大!
実はヨーロッパ企画を観るのは初めて。映画まで知らなかったのもあるけど、今までそれほど名古屋には来てなかったからね・・・。ああ、文化不毛の地よ・・・。
しかし、今回は映画の後押し効果大で、名古屋公演は連日満員。反応も良かったので、次回以降もまた来てくださいね。
会場は七ツ寺共同スタジオという90人定員の小さな小屋で、まず場所が分からない!舞台小さい!客席と舞台の距離短い!
どのくらい短いかと言うと、途中ナポリタンを食べる場面があるのだけど、そのナポリタン臭が3列目にいても鼻に来るのよ。これには驚き。
そんな狭い舞台をどうやって使うのかと思ったら、まるまる1棟2階建てアパートのセットを作ってしまった。
この舞台のタイトルにもなっている「Windows5000」は、アパートやマンションの中の中まで覗けてしまうというブラウザ?の名称で、住民の生活はもちろん、住民が見ているテレビの内容まで丸見え。
この舞台はそんな特異な設定と様々な小ネタで2時間弱を一気に見せるものでありました。今まで見たことのないような演劇の形!
小さな舞台の小さな集合住宅に何部屋もある小さな部屋は夫婦が2人やっと寝られるスペースのところもあれば、うなぎの寝床みたいな横長の部屋、立って寝るしかないじゃない?縦長の部屋もある。そこで行き来し暮らす人々の様子が面白かった。住人のセリフとオフで聞こえる区役所員2人のツッコミ&いじりのバランスとタイミングが絶妙。
そんなアパートの様子を例えたフレーズに、「やなシムシティ」・・だったかな。こういう表現って若い人からしか出ないよな~。冴えない男がコーヒーをサイフォンから作る様には「とりあえず形から入るデ・ニーロアプローチ」と絶妙でありました。
ところで、人間って部屋が広いに越したこと無いけど、狭ければ狭いで上手く空間を使えるもの。屋根裏にひと部屋作ったり、コタツから動きたくない時に手を伸ばせる範囲に全部必需品を設置してみたり。そんな事に着目して舞台を作るのは凄い。
もちろん、舞台はそれに終始せず、アパートにやってきた区役所員の総いじりを経て壮大なSFへと変貌します。この辺りは想像力が必要だけど、まさしくこれこそ四畳半(以下)SFでありますな。仮想空間の切り取り方も上手い。
僕が観に行った4/2昼公演が千秋楽。DVDの宣伝と夏にあるショートムービーフェスティバルの宣伝があった。カーテンコールで全員が横に並ぶと舞台ギリギリ。終演後には劇場の物販を劇団員が手売りしたり、外でサインに応じたりと、この舞台のようにアットホームな感じでありました。
こういうのを見るとずっとこのままの規模でお願いしたい気もするけど、もっと売れて大きな舞台に立って欲しい気もする。いずれにせよ、また名古屋に来てね。