日本語初級と中級の中間にいる超優秀生徒さんが、条件形の使い分けに悩んでいました。
~とき
~と
~たら
~なら
~ば
まあ、いろいろあって難しい。まあ英語だって、簡単なところでは「もし」つければいいとしても結局as long as、とかunlessとかまあ、いろいろ使い分けてはいるのですが、英語にはいちいち動詞を活用するようなややこしいルールがないのでまあ楽といえば楽…
ともかく。母語として育てば自然にたくさんの場面から吸収することになるはずの使い分けをルールや傾向だけで頭に入れるのには限界がある。どうしたらいいかなーってずっと悩んでいました。
で、最初に思いついたのがビリヤード。「的球をこのポケットに入れたいとき、手球はどこに当てればいいでしょう」「手球がここに当たると、的球はどの方向に進むでしょう」「こう当てれば、こう進みます」条件形の練習としてはいいのですが、まあ手球だの的球だの、ビリヤード以外では使わない用語が多すぎるし、説明するのにいちいち動かなくちゃいけないし、自分が下手だと見本がうまく見せられないという決定的な欠点がある。とりあえず一回やってみたけれど、撃沈。
でもこういうゲームでルールを教えるのはいい!と気づいたのでチェスでやってみることにしました。ところがこういうときに限ってチェスセットが見つからない。テーブルと一緒になった大仰なのはあるんだけど、もうちょっと図書館の机とかでもちょこっと見せられるのがあったはず…と息子の部屋を漁ってみたら出てきました。手のひらサイズのチェスセット!しかし!白のナイトが1個行方不明。。。。
長い前置きになりましたが、これが先日の労働。授業の前に必死で消しゴム削って作りました。ボールペンの先くらいのサイズです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/d1/3da6c3f77ec1068483470f7c13fc0980.jpg)
お昼ご飯もすっとばして何をやっているのか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/78/a30e92e4b46fbb80b969a4919578a427.jpg)
とりあえず完成~!
消しゴムなので弾力がありすぎて削りにくかったですが、もういい。ディテールにはこだわりません。で、結局授業で使えたのはどうしても最後の局面だけ。どうチェックメイトに持っていくか、あるいは逃げるか、そこでしか条件形がうまく使えませんでした。「ここにポーンがいて、キングはここです。敵のクィーンがこう来たとき、キングはどこに逃げればいいですか?」「1手でチェックメイトされてしまうのはどう動いたときですか?」「こう逃げるとどうなりますか?」「ステイルメイトでいいならこうしたらどうですか?」
…授業はそれなりに上手く行ったんですが、ナイト使う場面はありませんでした(泣)。でも、生徒さんに言われました。「すごいですね。でも(消しゴムじゃなくて)せっけんで作れば簡単かもしれません」・・・どこまでも優秀な生徒さんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1f/02d6267edb7ce0fc5587e8f20d3cd12d.jpg)
「かんけいないけど、おフロ入れられたよ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/99/0d7f811e61f70b9602719a9e74d7a77e.jpg)
「さいきんは朝日といっしょにあさんぽだよ!」
~とき
~と
~たら
~なら
~ば
まあ、いろいろあって難しい。まあ英語だって、簡単なところでは「もし」つければいいとしても結局as long as、とかunlessとかまあ、いろいろ使い分けてはいるのですが、英語にはいちいち動詞を活用するようなややこしいルールがないのでまあ楽といえば楽…
ともかく。母語として育てば自然にたくさんの場面から吸収することになるはずの使い分けをルールや傾向だけで頭に入れるのには限界がある。どうしたらいいかなーってずっと悩んでいました。
で、最初に思いついたのがビリヤード。「的球をこのポケットに入れたいとき、手球はどこに当てればいいでしょう」「手球がここに当たると、的球はどの方向に進むでしょう」「こう当てれば、こう進みます」条件形の練習としてはいいのですが、まあ手球だの的球だの、ビリヤード以外では使わない用語が多すぎるし、説明するのにいちいち動かなくちゃいけないし、自分が下手だと見本がうまく見せられないという決定的な欠点がある。とりあえず一回やってみたけれど、撃沈。
でもこういうゲームでルールを教えるのはいい!と気づいたのでチェスでやってみることにしました。ところがこういうときに限ってチェスセットが見つからない。テーブルと一緒になった大仰なのはあるんだけど、もうちょっと図書館の机とかでもちょこっと見せられるのがあったはず…と息子の部屋を漁ってみたら出てきました。手のひらサイズのチェスセット!しかし!白のナイトが1個行方不明。。。。
長い前置きになりましたが、これが先日の労働。授業の前に必死で消しゴム削って作りました。ボールペンの先くらいのサイズです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/d1/3da6c3f77ec1068483470f7c13fc0980.jpg)
お昼ご飯もすっとばして何をやっているのか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/78/a30e92e4b46fbb80b969a4919578a427.jpg)
とりあえず完成~!
消しゴムなので弾力がありすぎて削りにくかったですが、もういい。ディテールにはこだわりません。で、結局授業で使えたのはどうしても最後の局面だけ。どうチェックメイトに持っていくか、あるいは逃げるか、そこでしか条件形がうまく使えませんでした。「ここにポーンがいて、キングはここです。敵のクィーンがこう来たとき、キングはどこに逃げればいいですか?」「1手でチェックメイトされてしまうのはどう動いたときですか?」「こう逃げるとどうなりますか?」「ステイルメイトでいいならこうしたらどうですか?」
…授業はそれなりに上手く行ったんですが、ナイト使う場面はありませんでした(泣)。でも、生徒さんに言われました。「すごいですね。でも(消しゴムじゃなくて)せっけんで作れば簡単かもしれません」・・・どこまでも優秀な生徒さんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1f/02d6267edb7ce0fc5587e8f20d3cd12d.jpg)
「かんけいないけど、おフロ入れられたよ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/99/0d7f811e61f70b9602719a9e74d7a77e.jpg)
「さいきんは朝日といっしょにあさんぽだよ!」