合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

「そうなんですね」

2015-11-20 | 英語や日本語のお勉強


近頃、日本を離れて間もない人たちと話す機会が多く、そういう時に気になるあいづちの言葉がこれ。

「そうなんですね」

少し前までは

「そうなんですか」

と言っていたところです。今はすっかり「そうなんですね」に取って代わったようです。私が初めてこの言葉について聞いたのは確か3年前の日本帰省中、かつて日本語教授法を一緒に学んだ旧友たちと会ったときでした。海を見渡す温泉に浸かりながらだったか、美味しいランチを食べながらだったか、気軽なおしゃべりの中で妙に印象に残りました。老人介護関係の仕事をしている彼女が話してくれたのは、こんなこと。

「このあいだ、研修で面白いことを言われたの。毎日お年寄りの話し相手をするのも仕事のうちなんだけど、『そうなんですか』と聞いていると、話は延々と続き、とにかくキリがなく時間がかかる。でも、話を聞いたあと『そうなんですか』の代わりに『そうなんですね』というコトバを使うだけで話しが終わるから仕事が早く済むって。それを実行したところ、一日にさばける仕事量が劇的に変わったのよ!」

「そうなんですか」だと「うんうん、それで?」という印象を与えるので話し手はもっと聞いてもらいたくなっちゃうけど「そうなんですね」だとそれ以上続けにくくてきれいに話が終わるんだそうです。

その時は「そんな寂しいテクニックがあるのね~」と割り切れないながらも感心したものですが、その後すっかり定着したのか、新しく日本から来る人達から実際に「そうなんですね」という表現を聞くようになりました。みんながみんな、「話を終わらせよう」としてその相槌を使っているわけではないのだろうけれど、確かに「そうなんですね」と言われると話は終わりやすいみたいです。忙しい時代の流れなのかな。



アメリカのケーキってこんななんですよー。
「そうなんですね~」




パンプキンとカボチャは別物

2014-11-02 | 英語や日本語のお勉強
またまたご無沙汰しておりますが、ご心配なく、クキさん生きてます。


夜泣きしたり、ご飯拒否したり、氷雨の夜に庭で座り込んだりいろいろしてますが、それでも車にのってお散歩に出かけたり、車イスかっ飛ばして驚かれたり、ハロウィーンのお客さんに笑顔を振りまいたり。次回、ドドンとクキさん特集。ご期待ください。

今日は、ハロウィーン明けのマイナス5℃、霜一面の朝を迎えました。


ここ数年、何やらの政治活動のおかげで夏時間が伸び、ハロウィーンは明るい時間に行われています。でも、今年は去年に続き冷た~い雨の降る生憎のお天気。先週まで20℃超えてたのにね。



なので、ガレージにテーブルとイス、ヒーターに温かい飲み物と、そしてクキさん用のベッドと準備万端で臨みました。



お菓子と折り紙とひとつずつ取ってもらうようにしています。今年は健康的にフルーツのお菓子と、あとはやっぱり子どもにコビてm&m'sやらスニッカーズやら、ミルキーウェイ、などなど人気のお菓子を混ぜておきましたが…やはり驚くほど健康おやつの人気は低く…やっぱりチョコレート系に飛びついちゃうのだな、と。折り紙は、やはり動物と風船が人気。


おバケが来始めました。













かなりの寒さだったのでさっさと始まってさっさと終わった今年のTrick or Treat。7時半には撤収完了。50セット用意して10は残ってないので40数人が来たようです。



役目を終えたパンプキンは犬達のおやつに変身。


茹でて、つぶして、混ぜて、延ばして,焼く。
ところができあがってみたらクキさんが食べないというオチ。どうしようねえ?


ところで、日本ではパンプキン=カボチャというふうに認識されていると思いますが、それは間違いだと数年前に知りました。私が日本のカボチャでパンプキンパイを作っても、それはパンプキンパイじゃないんです。何故かと言うと、パンプキンもカボチャも、Squash、つまり瓜の1種類で、違う種類の瓜をさす言葉。
スクアッシュという大きなグループの中に、オレンジ色のパンプキンとか緑のカボチャとか、バターカップとか、茶色のスパゲッティ(スパゲッティ・スクアッシュ)とか、エイコーンとかまたはズッキーニとか、そういうものが並んでいるわけです。

つまり、カボチャはカボチャ、パンプキンはパンプキン。パンプキンをカボチャと呼ぶのは、アライグマをタヌキと呼ぶようなものかもしれません。日本に存在しないものを、似たようなもので置き換えて理解しようとして翻訳した名残かな。 ちなみにカボチャの方が断然美味しいです←独断と偏見

明日はクキさん特集upします!


同じ意味なんだけど…

2014-09-26 | 英語や日本語のお勉強

昔、出始めたばかりのラベンダー色の初代プリウスに乗っていた頃、よく町で声をかけられました。

「いい色ね!」I like the color!
「いいクルマだな!」 I like your car!
「いいね~!プリウス!」I love prius!

などなど…。。。

この「いい○○だね」って表現、英語だと[That's a good car!]……には……ならないんですよねえ?


わりと身近でちょっとした出来事がありました。

アメリカ人の若い男性が日本から呼んだ遠距離恋愛の彼女。そこへ集まったアメリカ人男性の友人たち。あまり英語がわからない彼女に気を使ってみんな親切にしていたそうです。その中で、アメリカ人の女性が「あなたのバッグいいわね」と言ったら、日本人の女の子が「・・・・・・w h y・・・・・・」と返し、周りは凍りつき、声をかけた女性は気分を害してしまった、という。


日本語で言う「あなたのバッグいいわね」は、英語の表現では「I like your bag (purse).」となることが多いような気がします。たぶんその女の子はそれを「私、あなたのバッグ好きよ」みたいに受け取ってしまったんじゃないかな、と思いました。

もし日本人が日本語で、よく知らない相手に突然「あなたのバッグが好き」と言われたら「・・・・・なんで・・・・・?(なんなのこの人?私のバッグ欲しいの?どこで買ったか聞きたいの?)ってなるかもしれない。


英語と日本語ってよくこういうことがあります。直訳すると似たような日本語の表現になまじ当てはまってしまう。でも実際はかなーりニュアンス違うんだけど。。。同じ表現でも、主語そのもの、立場そのものが逆になってしまうなんて、知らなかったらわからなくて当然です。そこから誤解されるなんてちょっと気の毒。厄介だなーと思います。日本語を教えていても毎日悩むところです。慣れないうちは私もよく「なんで車褒めるのにも[I] が主語になるかなあ」と首をひねっていました。

難しいねえ。



おまけ。クキさんのテディベアはなにげに邪悪な感じ。



忙しいです疲れてます 

2009-07-12 | 英語や日本語のお勉強
日本語のお勉強…というタイトルにするにはあんまりではございますが、セミリンガル君たちの教育には案外有効だったりして。
さあ、ご一緒に♪

豚が豚をぶった ぶたれた豚はぶった豚をぶった
カバがカバをかばった かばわれたカバはかばったカバをかばった
シカがシカを叱った 叱られたシカは叱ったシカを叱った
カッパがカッパのかっぱをかっぱらった かっぱらわれたカッパはかっぱらったカッパのかっぱをかっぱらった
鯖が鯖をさばいた さばいた鯖は裁判で裁かれた (裁いた?捌いた?になると、おお、一気にホラーに)
イカがイカに怒った 怒られたイカは怒ったイカに怒った
葱が葱を値切った 値切られた葱は値切った葱を値切った
藁が藁を笑った 笑われた藁は笑った藁を笑った
虎が虎を捕らえた 捕らえられた虎は捕らえた虎を捕らえた
矢が矢をやった やられた矢はやった矢をやった
花が花を放った 放たれた花は放った花を放った
虫がむしった むしられた虫はむしった虫をむしった
笹が笹に刺さった 刺さった笹に刺さった笹が刺さった
足が足をあしらった あしらわれた足をあしらった足をあしらった
鯵が鯵を味わった 味わわれた鯵は味わった鯵を味わった

タカがタカにたかった たかられたタカはたかったタカにたかった
ビビがビビにびびった びびられたビビはびびったビビにびびった

鶴が鶴を釣る 釣られる鶴は釣る鶴を釣る

毛が毛を蹴った 蹴られた毛は蹴った毛を蹴った
蚊が蚊を買った 買われた蚊は買った蚊を買った

馬が鹿を馬鹿にした
リスがトラをリストラした
箸が橋を走った 
蛙が蛙と帰る
ツタがツタを伝った
桑が桑に加わった
貝が貝を描いた
鮎が鮎と歩んだ
麩が麩を振った
麩が麩を踏んだ
煤が煤をすすった
尾が尾を追った


ふとんがふっとんだ ぶち …おわったな


では、イントネーションと意味に注意して最初から声に出して読んでみましょう。

根気よく婚期を待つ、姉妹の鏡台

一期の願いだ 一度だけイチゴをどんぶりにいっぱい、一杯だけ食べたいのだ

秋が来たからか 飽きが来たからか あのアパートには飽きがある

箸を持って橋の端をあるく


いろいろありましたね。(私のオリジナルではありません)
ちなみに、うちのオットは茨城弁です。何言ってるのかわからな~い!

これが全部すんなりわかって、意味の通じるように読めて、漢字で書けたら日本語教室卒業!としましょうか。


「ばあ、壊れたな。」


「忙しいらしいいでちからねぇ。」


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セミリンガルなお話

2009-02-14 | 英語や日本語のお勉強
我が家のセミリンガル、ウー吉君は、敬語が使えません。日本ではまだ中2だけど、ここでは高校生。もう大人の仲間入りです。敬語が使えない、では済まされないのだよ!

ということで、突然特訓開始。

私「いいですか。今、この食事の間、私はあなたの余り親しくない目上の人です。それなりの言葉遣いで話して下さいね。」

れ(ウー)「えーっ、やだっ!」

私「え?なんですか?」

れ「えーっと、…イヤでございます。」(なんかヘンだな・・・)


私「(気を取り直して)でも、敬語ができないと将来日本で困るのではないですか?」

れ(ぱくぱくぱく)
←何か反論したいけれど、敬語を使え、と言われて言葉が出ない。


私「I'm afraid....とか言いたいなら、そのまま日本語にすればいいよ。」

れ(そうか!)
「恐れながら、もうしあげまするぅ~」



・・・・・・・・・・時代劇じゃないから。



「かのアイビーゼラニウム殿におかれては、かように病重きことにてあらせられ…」
「わけのわかんないこと言ってると噛みまちよ。」



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パニックは許しません!

2009-01-31 | 英語や日本語のお勉強
本日の英語表現のお時間です。え?そんなもの、聞いたこともないですか?そうでしょう。初めてですから。なかなか「これはっ!」というものには当たらないんですが、今日は、ホホーッ!と思ったので。

実は明日、土曜日は州の音楽学生のソロやアンサンブルのコンテストの予定だったんです。希望者が希望の楽器で参加する。うちのコドモ達はstringsですが、学校によってはピアノで出ていたりも。

まあ、とにかくそのコンテストに向けて、我が家の娘たちとしては、特に練習ギライのフーとしては、まず考えられないくらいがんばって一生懸命にリハーサルを重ねていたわけ。昨日まで。もちろん伴奏の私もそれなりにがんばっておりました。

ところが、4日連続のSnow Dayが決定した本番前日、舞い込んできた音楽教師からのemailは、なんとコンテストのキャンセル。postpone(延期)ではなく、キャンセル。もっとも、我が家のようにアンサンブルが3人とも同じ屋根の下に集っているなんてことはあまりないわけで、この最後の一週間、学校に行けなければまったくリハーサルができなかった子たちが普通なんでしょう。でもみんな「そのつもり」で目標に向けてがんばっていたでしょうに。突然のキャンセル。そしてメールの一行目には

No Panicking Allowed!!

とありました。パニック禁止?すごい表現だ。コドモ達に聞いたら、よく使われる、と。そうなんですか。初めて聞きました。いきなり「キャンセル」なんて言ってブーイングされないように、先手を打つわけですか。パニックは許しません!強烈だ・・・
逆にこれさえ使えばどんな理不尽なことも言いたい放題!?他人に衝撃を与える前に、言い放ちましょう!

No Panicking Allowed!!

なお、当方は一切の責任を負いません。 あらあらかしこ

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英語の世界で悪戦苦闘

2009-01-28 | 英語や日本語のお勉強

すごい雪ですよーっ!予想に寄ればこのままフリージング・レインに変わるとか。明日も家から出られそうにないです。学校も、付近一帯すべて休校。でもオットはちゃんと会社に行きました。実は、先日の大寒波と今回のスノーストームの間に数日、車の窓を開けて走るほど暖かい日が数日続いたのですが、オットは早速自転車通勤を再開していました。でも、これでまたしばらくは自転車凍結ですね。


裏庭のモミジバフウ2号。今年は当たり年で、庭中がこのイガイガだらけ


「雪でちよー。」


仕事もキャンセルになったから、英語の勉強でもしましょうかね。

実を言うと、私の2009年の抱負は、ズバリ英語でした。←すでに過去形 

すでに、何度も何度も何度も何度も書いているように、

英語圏で暮らせば自然に英語が話せるようになる なんてのは 幻想です。ついでに言えば、「聞き流すだけで自然に口から英語が出るようになる教材」なんてのも誇大広告でしょうね。 

さらにに主張させていただくなら、子どもは外国に行けば苦労せずにすぐ現地語を覚えるなんてのも真っ赤な大間違いですよ。あ、つい力が入っちゃった。(このあたりのことに興味がある方は、旧館の過去log「子どもたちが英語を習得するまで」の連載をどうぞ)

こんな私は在米生活も8年目。困ったモンです。苦しいながら言い訳をするならば、とにかく英語の環境が少なすぎる。家の中は100%日本語だし、家の外に出るわずかな用事のうち、仕事そのものが日本語を教えること。クラスの中ではできるかぎり英語を使わず、使ったとしても、最低限、日本語のヒントや注意として使うくらいなので、普通に英語を使うよりもさらにまずい、いわゆるfragmentばかり。あとの用事は、近所、コドモ関係、バレエ関係、ピアノ関係、ボランティア関係、そのどれもが、ほとんど「聞いていればいい」話す機会のないものばかりなんですね。もちろん必要なことや連絡くらいはするけれど、つっこんで深い話をする機会なんてほとんどない。大体相手がみんなおしゃべりだし、頷いていれば済んじゃうんですよ。

英語のクラスではさすがに話をするけれど、先生は日本人の英語にすっかり慣れたプロだから、間違った言い回しをしても通じてしまうわけです、これが。実はこの「わかってくれる」のがすごく影響する。語学に限らずだけど、何でも心理的な壁って本人が意識するよりもずっと大きな物だから、この先生が「わかってくれる」ことで、こちらもリラックスするのか、言葉も比較的スムースに出るわけです。

ところが、実生活のなかで、実際に複雑なことを話して、交渉して、情報を引き出して、解決しなければならない場面というのは、大抵トラブルシューティング!すでに焦っている上に、相手が外国人の英語に慣れていない地元人、しかも急いでいたり、仕事をめんどくさがっているような状況がほとんどときてはもう、なにをかいわんや。もともと7割くらいしかわからない、5割くらいしか言えない自分の英語のレベルが、理解4割、発話2割くらいに落ち込んでしまう。

ごく簡単な単語でも、文の中にスッと出てこない。完全に脳がブロックされてしまう感じ。そうなると自分に焦って、たとえば「いや、大きい犬の方は大人しくて、実はこれをやらかしたのは小さいけれど暴れん坊のシェルティなんです」と言いたいのに「大きい犬、良い子アルよ、しかしながら、このドア、小さい犬アルね、シェルティ、乱暴ネ。ドアドアドア、壊れたこと、アルよ。小さい犬、絶望的デースネ。」などと、自分でも「一体私は何を話しているんだ」と真っ青になってしまうようなことを口走ったりしてしまうわけで…


とにかく日本語と語順が違う、というのが最大の問題で、まず話し出す前に英語の語順をしっかり考えてから始めないと、自分も相手も大混乱に陥ってしまうわけです。


「見積もりをA社とB社に頼んだ結果、A社の見積額は、ある条件下では600ドル-1200ドル、B社の方はその条件を特に提示してくることなく800ドルだった。C社に見積もりを新しく頼む場合、どのように状況を説明し、有利な見積額を引き出したらいいか」

というような状況にあるとき。こうして文字にしてみれば、何がポイントなのか、どこを明確にしたらいいか、がまだわかってくるんだけど、渦中にいると、とてもじゃないけどそんな余裕はなくて、どこから始めたらいいのかわからず、だらだらと時系列でしどろもどろ説明してしまい、相手を疲れさせ飽きさせたあげく、突然「見積もり」という単語を忘れてしまったり、「条件の中身」の説明中、出てくる専門用語を間違えたり、発音が悪くて通じなかったり…ということを繰り返しているうちに、絶望的な状況に追い込まれるわけです。交渉どころか、結局相手の都合の良いように説明されて、「ああそうですか」って言うしかなくなっちゃう。 あうあうあうnose3


いい加減、進歩しなくちゃな、と思います。
効果があると思ったことは、すごくすごく弱いペースではいろいろやっているけれど、どれもこれも緩すぎる。
ESLの宿題だって、もっと真剣に取り組めば身になるだろうに、だらだらと思いつきで仕上げてしまうし、雑誌だって新聞だってテレビだって、英語環境はあふれているのに、ついネットに向かって日本語に耽溺してしまう。グラマーの本だって、1日1ページ復習すればいいのに、それもさぼってしまう。ドラマも、ついつい英語の勉強よりもストーリーを楽しむ方を優先してキャプション付けちゃう。挙げ句の果てにネットで日本語のエピソードガイドまで読んじゃう。ダメダメです。あー、自分で書いていて耳が痛すぎる。


日本に興味のあるアメリカ人の知人が、「こんな記事あるよ、読んでみる?」と貸してくれたNew Yorkerも、すでに3週間ばかり3ページ目で挫折したまま。とりあえず、ここから始めてみるか。



日本の「ケイタイ小説」についての記事。「おもしろい記事だったので、(日本人として)感想を聞かせて。」と言われて預かったのはいつのことだったか…(遠い目)


確かにおもしろいんだけど、活字の小ささと記事の長さにめげてしまう。英語を読むストレスはなんと言っても私の読む遅さ。日本語なら、同じ時間で100倍くらい情報が入るのに…と思うとツラいのです。

今年の抱負、いきなり挫折してますね。


「エーゴぐらい克服しろよ、オマエ。オレなんかもう食器に触れるようになったんだぞ。」


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句読点

2008-08-28 | 英語や日本語のお勉強
昨日からちょっと落ち込んでおります。この気分、言ってみれば英語のupsetが一番しっくりくる感じの、怒りの混じった混乱というか、動転というか、何ともモヤモヤな気分。

発端は、毎日見に行く、お気に入りブログリジィ子のCA在住お気楽エッセイの記事の中、リジィ子さんが意図したはずのその日の記事の本題が印象もろともすべてぶっとんでしまうくらいのビックリが私を直撃。

曰く
>>でも、よく混乱を招くのが鍵括弧の中、quotationの中。
日本語は鍵かっこ内最後の文章に句点を打ってはいけない。
外側に打つのが鉄則だが、英語ではそれが中に鉄則、となる。

えええええええっ!?
そんなばかな!

…というのがまず最初の感想でした。だって、小学校のたぶん1年生の段階で、原稿用紙の書き方を習ったときに、

「カギカッコの中の、最後のマル(句点)とカギカッコの『とじ』は同じマスの中に入れて一文字とすること。」 ←この赤字部分のように

と確かに聞いた覚えがあったから。そして、その後の長い学生生活の中で、私は一度としてカギ括弧の中の最後の句点を省いたことはなかったはず。それというのも、『文章の最後に句点を置かない人はきっとトイレから出てもドアを閉めない(もしかしたら「水を流さない」だったかも)人です』という強烈な脅し文句と共に強迫観念のように私の身に染みついたせいです。子ども達が小さい頃、在宅でいくつかの印刷会社をかけもちで文字入力の下請けをしていた時期がありました。そのときも、やはり句点にカギカッコが常識とされていて、コンピュータキーボードだと2文字になってしまう(ってことはつまりJIS規格では。」を一画として扱っていなかったわけですね)ために、わざわざ外字を当てはめて、一マスの中に句点とカギカッコを収めていました。


それが!今になって!!そんなバカなっ!!!


慌てて、本棚の前に立つと、片っ端から手元の本をめくり、調べてみた。

本当だ…

村上春樹も、リンボウ先生も、中野不二男も、沢木耕太郎も…みんな、会話文のカギ括弧の最後は、句点ナシで終わってる。

大げさでなく「目の前真っ暗」ショック。でもしつこく本棚を漁るうち、私が教わった通りの、句点にカギ括弧で会話文を作っている本もまたそれなりにあることもわかってきた。どうやら出版社に関わらず、その作家によるらしい。例えば、吉本ばなな、筒井康隆、それから翻訳本のいくつか(エビータや葉っぱのフレディをはじめ、つい先日ここでelmさんと盛り上がったナルニアや指輪物語の瀬田貞二さんの作品もすべて 。」派だった。そして、小学館世界少年少女文学全集も、もちろん、年代が違うせいもあるかもしれないけど、訳者に関わらず、すべて会話文の終わりは、句点にカギ括弧で統一されていた。少し安心。ドキドキした。ちなみに、カギ括弧の外側にマル(」。←こういうの)というのはほとんどなかったのだけど、わずかに見つけたのは雑誌や小冊子類。これは少数派のようです。

もう一度本棚全体を見渡してみれば、もう圧倒的に全く勝負にならない割合で、句点ナシのカギ括弧閉じが優勢なのは間違いなく、やっぱりショック状態で。一体全体、どこで私は間違ってしまったのか?と混乱するばかりでした。

まがりなりにも、日本語を教えている身分というのは、言語のプロの端くれと言っても良いわけで、その私が今まであきらかな間違い(*)を信じていたというのはどういうわけか?と大きくショックを受けたわけです。

ところが、答えは案外簡単に見つかりました。子ども達の教科書の本棚。小学1年から、中3まで、そして私の高校時代の教科書にいたるまで、日本の教科書は全教科に亘って、句点にカギ括弧で統一されているんです。

中でも驚いたのは、今中学2年の光村図書に掲載されている村上春樹の「ふわふわ」という作品。この作品の中で一度だけ出てくる会話文、

>>「なあんだ、ここにあったのか」と。

というのがあるのですが、この一文が、教科書にかかると、

>>「なあんだ、ここにあったのか。」と。

と句点がわざわざ書き加えられているんです。これほどまでに、学校の教育現場は、句点にカギ括弧閉じを重視している(ちなみに、教科書にかかると、太宰治だろうが、他の高名作家であろうが、あますところなく、会話文にも句点がつけられます)

また、私は、赤毛のアンを何冊も所有していて、そのうち村岡花子訳が文庫本1冊と、前述の文学全集に入ったものと両方あるのですが、文庫版では、句点なし、全集版では句点あり、とやはりここでも揺れがあります。

日本語で困ったときの究極の指針である、国語審議会のサイトにpdfファイルがありました。
pdfファイル
http://www.bunka.go.jp/kokugo/pdf/kugiri.pdf

これによれば、確かに、会話文の最後には句点をつけてカギ括弧を閉じるのが、やはりスタンダードのようです。つまり、学校で教えていることが間違っているわけではない(はず)。

しかし!現状で、圧倒的な数の印刷物が違うルールによって綴られ、その現場では、学校で教えているルールを「間違い」と断じているというのなら、一体我々はどこでモノを学べばいいんでしょう???義務教育の教科書がスタンダードでなかったら、何を以て勉強すればいいのかな。

現状を無視して、古いスタンダードを押しつけている学校教育現場が悪いのか、それとも国語審議会が曖昧なままにしておくのが悪いのか、あるいは突っ走る印刷業界が悪いのか、はたまた、ルールというものがあってないような日本語そのものが悪いのか。←これはつまり国語審議会が悪いのか??

いや、何よりも今まで、脅迫観念的に自分の書く会話文に。」を使ってきながら、世間どころか、自分の半径30センチにも溢れまくる印刷物のルールに気付かなかった自分の鈍さってどうなのよ!?と情けなくなります。

どちらにしても、今まで自信を持って、「会話文の最後にはマルとカッコトジを同じマス目の中に書いてくださいね。」と指導していた私の立場はどうなるのだ!?ほぷちゃんもくっきーも、チンピラも、これからいったいどうやって喋ったらいいのだ?と私は大変に混乱中なのであります。

私が直接話法を使うとき、カギ括弧に入れるのが文章なら、迷わず句点で締めてからカッコで閉じていたけれど、単語とか、二語文程度なら句点を付けないこともあります。そういうことも意識して使い分けていたつもりだったけれど、無駄だったのかも。余談ですが、っていうか、余談と言えば全部余談なんですが、。」派(笑)の本だと、たとえ一語文(単語だけ)でも「マリラ。」みたいに無理矢理マルが付けてあって、それもなんだかなあ、とは思います。

大部分の人には「どうでもいいじゃん、大げさな」と言われそうなことではあるのですが、やっぱりどうしてもこの問題、気になってしまいました。本題と違うことにここまでひっかかってしまってリジィ子さん、ホントにごめんなさい。英語のpunctuationについては、私も一度は真剣にがっちり習ったのですけど、当時はその講義の英語がまたよく理解できない状態だったことも手伝って、記憶はボロボロなのです。

みなさん、マルはカギカッコの前に付けますか?後に付けますか?それともつけませんか?どこでルールを習いましたか?私、明日から犬たちのセリフ、どうしよう。

どうかご教示願います。あ、参考までに、混乱の中で見つけたサイト
http://kikitai.teacup.com/kotaeru.php3?q=2550797

そこからリンクされていたサイト
http://www.kotono8.com/2004/01/06kutoten.html


(*)「あきらかな間違い」ではないにしろ、数の上で圧倒的に少数派に転じてしまった状況のことです。


こんなときにこんなに咲いてくれたとっておきのほぷちゃんバラ。なぐさめてくれてありがと!

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英語学習サイト、使ってみませんか

2008-02-26 | 英語や日本語のお勉強

ここ数日、とりつかれたようにiKnowにはまっております。無料の英語学習サイトなのですが…繰り返し単語の意味を選んだり、スペルを入力したりして語彙力を上げていくパート(iKnow)と、リスニングの訓練であるdictation(読み上げられる文章を打ち込む)、更にゲーム感覚のBrain Speedの3部門に分かれており、一つ終わるとついついもう一度…と泥沼のようにはまってしまう。。。


近頃、第○次英語に落ち込みブームなのか、自分の英語力が情けなくて仕方ないです。ドラマだって楽しみながら見たいのに、キャプションつけて真剣に集中しないとついていけない。(ドラマ版ターミネーターではターミネーターがバレエなんか踊っちゃうし、LOSTはますます目が離せないし、言葉の心配なくもっと純粋に楽しめるようになりたいです)人が集まる場では、気の利いたことの一つも言えないばかりか、質問にさえするするとは答えられない。

とにかく地道にやるしかないわけです。英語圏に何年暮らそうが、努力しなければ上達なんかしません。努力が遅すぎたなあと反省しきり。

今はiKnowとAudio Book、子どもの小説(”A Series of Unfortunate Events”現在8巻目が終わるところ。これが終わったらハリーポッターの最終巻を終わらせて、Little House Seriesも終わらせて、晴れてThe Earth's Children エイラのシリーズを読みたいです)、そしてドラマと少しでも多くの時間を英語学習に使おうと焦っているところです。

iKnowは参加型のコミュニティで、お互いに励まし合うことなんかもできるので、お仲間募集中!いちいち日本語に直して考えなくてはいけないところが最初はとっつきにくかったのですが、それはそれで頭の整理になるかも、と思い始めました。


さて、昨日はアメリカに暮らして6年、話には聞いていたけれどそれでもまだびっくり!な経験をしました。それは車のタイトル変更(名義書き換え)。簡単だとは聞いていたけれど、本当にものの10分かからずに終わってしまい、半信半疑です。

ブーもバレエにオーケストラに、友達とのつきあいに忙しく動き回っているし、フーも免許取得に向けてがんばっているし、とうとう知人から中古車を譲り受けることにしたのですが、この手続きが、本当に本当に本当に簡単で。

やれ印鑑証明だの、陸運局だの、番号札だの、○時間待ちだの…まったく無縁でした。あらかじめ売り主が記入してきた書類に我々新オーナーがサインし、それをカウンターに出したらその場で免許証を確認。あとはトコトコとプリンターから出てきた紙が車のタイトルとなります。

思わず口から出た言葉 本日の一言♪

私:「That's it?up_slow(これだけ?)
係員:「That's it!down_slow(これだけよ!)

考えてみれば、車といえども、ピアノを買うのと似たような金額(ちなみに、中古市場は日本と比べるとべらぼうに高いです。10万kmなんて走ったうちに入らない)。これで十分といえば十分です。日本のあの手続きの煩雑さは一体なんなの?

そういえば、こちらに来て最初に「手続き」という単語を探そうとして四苦八苦したことがありました。

いつものようにアルクさんに聞いてみますが、

・手続き
course of action(何かを達成するための) // formality(正規の)〔複数形で〕 // frontier formalities(ビザ・パスポートなどの) // modus〈ラテン語〉 // procedure // proceeding // protocol // step

ね?どれもこれもピンと来ないでしょう。最初に住民登録をするのか?とか郵便局に転入届けは?とか何もかも日本の感覚で勝手に大忙しになっていたのですが、ほとんどどれもこれもが拍子抜けするほど簡単でした。(いや、もっとも手続きそのものは簡単でも、手違いに次ぐ手違い、加えてこちらの英語力不足によるコミュニケーションの行き違い…と実際はちっとも簡単ではなかったのだけど)

村上春樹も「アメリカのいいところは、なんたって話が早いことだ」とどこかで書いていたような気がしますが、これは本当に本当。私の感覚での「手続き」に一番近い言葉は「Paper work」かな、という気がしますが、まさに、ただのPaper workなんですよね。事務仕事というか。大抵電話して、一度くらい出向けば一瞬でコトは済んでしまう。いわゆる、お役所仕事というかダラダラと仕事が進まない様子を表すRed Tapeという言葉もあることにはあるけれど、やっぱり日本の手続き地獄とは比べものになりません。

とにかく、とにかく車の名義変更をするのだから、と待ち時間用に編み物やらクロスステッチやら本やら山のように抱えて行った私は、ただのお間抜けさんでした。


さて、またちょっと集中して英語の世界に入りますか。




「オマエ、突然無理するとまた熱だすよ。」


「もう若くないんだから気を付けるべきでちよ。」


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symbol72月いっぱい…と思っていた犬ランキングですが、事情によりもう少しお引っ越しが伸びます。クリックよろしくおねがいします。→どらどら!

おひな様

2008-02-13 | 英語や日本語のお勉強

英語のクラスにおひな様各種持参しました。


慌てて撮ったから背景が…


こちらは、rieさんのショップ手しごと こころやさんに、オットの出張に合わせて無理矢理急いで作っていただいたおひな様。

可愛い~!先生へのプレゼントです。


おかげさまでとても喜んでいただけました。rieさん、ありがとうございます!ひなあられも持っていきましたが、評判良かったです。今回のクラスは何故かみんないろいろとお菓子を持ち寄ってしまい、とってもゴージャスな休み時間。

クラスの内容はいつも通り充実。二つ以上の意味をもつ言葉の中で、そのまま文字通りのものではない方の意味を重視して練習しました。たとえば、Vehicleという単語。transpotationの意味では普通に使うけれど、「手段」としての使い方。
・In this class, the teacher uses several vehicles for improving our English.
(このクラスで、先生はいくつかの方法で私たちの英語を上達させます)

こんなふうに使うのだけど、聞けばなんとか意味がわかってもなかなか使いこなせません。

それから、Staples 普通に、ホッチキスのことですが、(それでも突然「What is a staple, tama?」と指名されて、なかなか「2枚以上の紙を一つにとめる道具」なんてスラッと言えません。アワアワしながら、「A device for making papers together.」なんてグズグズ英語で答えるのがやっとです。そして、Staplesには、その他「食料品の他、日常に不可欠なもの(トイレットペーパー等の消耗品)」という意味もあるそうです。辞書を引いたらちゃんと書いてありました。ほー。

たとえば、「昨今の株価の暴落で、私のファイナンシャル・アドバイザーは、持ち株を、staplesを扱う会社ものものに買い替えるようアドバイスしました。」みたいに使う。ここで、私だったら「Staples(事務用品の大きなチェーン店)の株を買うのねっ!」と大きな誤解をしてしまいそうです。

もう一つはwrench という単語。一つの意味は文字通りレンチだけど、「レンチはどんなふうに使うのか」と問われ、「ひねる、ねじる」という答えを引き出してから、今回は「心や身体、状況などが捻られる」というEmotional senseとしての使い方を勉強しました。いわゆる、感動的な、強く心を揺さぶられる物語をWrenching storyと言ったりする。戦争の時、家族が引き裂かれる様子はwrenched apart。何気ない表現も、掘り下げると「なるほど」と思わされます。

で、今回の宿題はこれらの言葉(プラス、eye-opening、culminate)を全部使って一つの物語を作ってくる。

地道にやってるけど、こういう知識が増えることと、すらすら話せるようになることは微妙に違うような気がする今日この頃。

※文中の英語はいろいろ間違いがあるかもしれませんので、あまり信用しないでね。


bad behaviorが過ぎて、家族にガン無視され中のうぃるち


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セミリンガルのお習字体験

2008-02-06 | 英語や日本語のお勉強

突然の告白タイムですが・・・・・わたくし、字がヘタです。ええ、それはもう。自分で見て心がどよ~んと灰色になるくらいに。

我が子たちは、綺麗な字を書くようになってほしいな~と願っていました。ところが、アメリカ生活丸6年が過ぎ、気付いたら、綺麗な字どころか、「Walkingって日本語で書くとヲーキング?Duetって…日本語で…デ…書けない…」などと口走るような高校生になっちゃってて(爆)。

日本語を、読む、聞く、にはほとんど問題がないものの、話す、ましてや書く、となるとやっぱり問題大ありのセミリンガルちゃんに成長しつつあります。

一番すごいのは、やはり日本で3か月の学校経験しかない末っ子のウー。

ついこのあいだも、優しいウーが私たちにパスタを作りつつ、「お腹すいた?待ちきれなかったら、豆にでもくらいついててね。」と気遣ってくれました。もちろん本人は「つまんでてね」と言いたかったのであります。

一体、何がどうなってそういう面白い言いまつがい(だか、覚え間違いだか)が起きるのかは謎なんですが、いつか自分で気付いて笑い話になる日本の環境とちがって、やっぱりここは親が直さないと、ずっとこのままよねぇ、と慌てて直す今日この頃。

他にも、「にくにくしい食事」(ハンバーグにステーキに、鶏肉の煮込み、はい、おわかりですね。「憎々しい」という音を「肉々しい」と勘違いしていたのです)「雨に濡れてさびれたショッピングカート」(妙に詩的なことを言う、と感心していたら、錆びていた、の意味だった)、更に「けばけばしい毛虫」というのもありました。(これはしばらく気付かなかったのだけど、「古くなったセーターがけばけばしい」と言ったので確認!やっぱり「毛羽立った」という意味で使っていました)

こんなウー君は、ある日、姉の習字道具を見て、「その黒いの何に使うの?」と言いました。墨と硯も知らないか・・・・!いや、一度日本で体験入学をさせてもらったときに、習字の授業を受けたはずだけど…まさか、墨や硯の名称を知らないとは誰も気付かず、素通りしてしまったのかもしれません。或いはあまりに古い記憶で消え去ってしまったのか。

こんな状態だから、日本語を書かせると、かな釘流というのか、棒でできているような、まるで模様のような字を書いてしまうのです。毛筆っていうのは、少なくとも力を入れるところ、抜くところ、止める、はねる、そういった動きを体験する良い機会にはなるはず。


お正月の書き初めくらいは毎年続けるべきでした。最初のうちはやってたんだけどなー。しかし、我が家にはお習字を教えられる人がいないのです。これが問題。でも、背に腹は替えられない、やらないよりはマシ!の精神で、書道家のたいゆうさんがごらんになったら悲鳴をあげそうなトンデモお習字教室が開かれました。

幸い、毎年、大使館から支給される日本の教科書という強い味方がいます。書道の教科書には、姿勢、筆の持ち方、道具の使い方に至るまで懇切丁寧な説明が。うわーん、ありがとうございます。

「スミってさ、うちのスミでもいいの?」突然訳のわからない質問をしてくるウー君。それが暖炉の炭のことだと気付いたときはショックだった。。。本当に何も知らないのね。教えてないのだから当然とは言え、学校教育の偉大さを思い知りましたね。私の日本語ホームスクール、手を抜きすぎました。

「墨汁と固形の墨はどう使い分けるのか?」とか「小筆で小さい文字をたくさん書くときは、まだ乾いていないインク(墨と言いなさい)が手に付いちゃうけど、どうするの?」とか、もう私には答えられない質問目白押し。たいゆうさん、助けて・・・。

ええ、もう最初から最後まで、やらないよりはマシ、外国人向けの、ニッポンのトラディショナル・カリグラフィー体験教室くらいのノリでやってみました。



ウー君は、まず教科書を読むところから。
「えーっ!墨でゴリゴリやってみたい~。」


半紙は貴重なので、レターサイズ印刷物の裏紙で練習。


フーちゃん、苦手の右手で練習中。こればっかりは左手ではできないんですよね。足の形が失格だよ!


さすが、一番長く日本の学校に通ったブーちゃんです。


なかなか良い感じじゃないの!
そこへ一本の電話。日本出張中のオットからでした。コドモ達に練習の続きをさせて、ちょっと席を外し、打ち合わせを済ませ、席に戻った私が見たものは!




フーちゃん・・・・・・今お習字教室の時間



「さっきのがコリーズで、こっちがシェルティズ。左がうちのチンピラよ。」



もう何も言わない・・・



「なにがチンピラでちか。今に天下を取るでちよ。」

結局、字の練習にはなってないですか・・・orz

セミリンガルに関する今までの主なエントリー
2005/1/26 「セミリンガル家族」
2005/2/9 「今日のセミリンガルさん」
2007/1/4 「セミリンガルちゃん」
2006/5/18 「テンテンに悩む日々・セミリンガル物語」
2006/3/6 「オットの帰還」


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Stagnant -停滞中-

2007-11-10 | 英語や日本語のお勉強
stagnant
【形】
よどんだ、流れない
・The water in the ditch was stagnant. : 水路の水は、よどんでいた。
停滞気味{ていたい ぎみ}の、活気{かっき}のない、不景気{ふけいき}な、発達{はったつ}のない
【レベル】11、【発音】stae'gnэnt、【@】スタグナント、【分節】stag・nant  -スペースアルクより-

ちょっと現在のワタクシがこの状態。


ウー君、奮闘中。いくらなんでも薪を持って来すぎでは…


30分後、見事に火がつきました。



ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、実はつい先日、長年の手続きがようやく一歩前進、Working Parmissionが取れまして。晴れて、ちゃんとお金をもらって働くことができる身分に昇格した我が家の(扶養家族の)面々なのです。

で、早速日本語教師としての仕事のお話があったりなんかして、それなりにあたふたと盛り上がってきたりしていたのですが…いざ、調べてみると!なんと、このWarking Parmissionによって、合法的に働くことはできるようになったのだけど、そのためには現在のビザのステータスを捨てなければならず、そして、その場合一度国外に出たら再入国は不可!とのこと。なんですかそれは…orz

要するに労働許可証と、再入国許可証は別物で、私たちの場合、労働許可証は下りたものの、再入国許可証がまだなので、「もし働くのなら、国から出るなよ~もしそれでも出るなら二度と入れてやらないからな!」って言われちゃってる状態。全然現実的じゃないじゃん!

ともあれ、結局その書類が出るまでは実質的には働けないことになってしまったのでした。ガッカリ~~~~~。それにSSNを取ったりもしなくちゃいけないし、やっぱり制限が多くて本当に不便です、外国人の身分って。

そんなわけで、盛り上がりかけた気持ちがしゅわしゅわとしぼみ、停滞中のワタクシなのでした。

もともとHopeの介護をするつもりで、秋からの予定をいろいろ調整して空っぽにしてあったのです。することと言えば英語の勉強と称してひたすらテレビを見たりラジオやオーディオブックを聴くだけ。

おかげでせっせとWill助に輪くぐりや歩行の訓練をすることができているわけではあるけれど。

でもある程度忙しくしていないとかえってだらけてしまって、生活にメリハリがなくなるというか、するべきこともできなくなってしまう。日本にいた頃からずーーーーーっと突っ走って来て、こっちに来てからはそれこそ目が回るような日々を送っていたのが急に暇になるとどこまでもぐーたらとしてしまいます。stagnantって単語はこの前英語のクラスで出てきた単語なのだけど、まさに今の私の状況だな、と。

なんとかしなくちゃね。


今のところ、できるのはWill助の訓練と英語の勉強、とりあえず家事はおいといて、この2つをせっせとがんばりましょうか。

英語のクラスには相変わらず週に1度楽しく通っております。
相変わらず先生は素晴らしく、歩く辞書というか、文字通りの生き字引のような方。私にとってTeacherとしてはもちろん、Mentorとしても大切な人で、実に様々なことを教えてくれます。大恐慌前に生まれていることは確実なこの先生、かなりのお歳のはずだけど、未だ好奇心や向上心はとどまるところを知らず、昨日は人生で初めてのゴーヤチャンプルデビューなさいました。

きっかけは前の週に「味」に関する表現を勉強していたとき。BitterとかSweetとか、SourとかTartとか、そういった単語の意味を「説明する」のに四苦八苦していた私たち。日本語でも難しいでしょ?「『苦い』ってどういうこと?」って説明するの。
そこで、舌がしびれるような感じになるとか、甘いの反対だとか、unpleasantな感情の表現にも使う言葉だとか、いろいろ言う中で、「カカオ80%のチョコレート」だとか、「ある種の錠剤」だとか、苦い食べ物の例をだしたり、くるしいんです、意外と。だからこそ、英語で「なんとかいろいろな方法で説明を試みる」良い練習になるんですけども。

まあ、そのときに「日本人だったら『ゴーヤの味』って言っちゃうとすぐ通じるんだけどなー」と私が口走ったところからゴーヤの話しになったんです。香港人と日本人が興奮して、いかにゴーヤが苦いかを力説するので先生も興味を持ってくれて、「そんなに苦いの?」って言うものだから、今週は、我が家の家庭菜園で今年穫れた最後のゴーヤを料理して持っていきました。

一口食べた先生、なんと「美味しい!」と喜んでくださって、こっちがびっくり!あの独特の苦さって慣れないと辛いと思うんだけど。先生は小さい頃から比較的異文化の混じったところで生活されたので、周りにいろいろな移民の家族がいて、子どもの頃から食べず嫌いしないように育てられたのだそうです。まさに、三つ子の魂百までも、ですね。本当に頭や感性が柔軟で。教養があって、おしゃれで。こんなふうに歳を取りたい、と思わせてくれるようなお手本です。


先生が素晴らしい分、生徒もそれに応えなければ!…と気合いは入るんですけどねえ。なかなか上達が見られなくて。昨日も「うまく言えない~~~」と苦しんでいたら、「私は少なくともあなたより60年くらいは長く英語を話しているんだから」と慰められました。先生に追いつくには少なくともあと60年英語だけを話し続けないといけないことになります。だいじょうぶか>私


さて、今週の宿題は、
1.課題の単語(caustic, pulpy, clammy, tarnish, tangled, smudged, smear)の定義を調べ、それぞれの定義に沿った例文を作ってくる
2.宝石(gem stone)を4種類選び、その宝石について調べて発表する。
3.implieinferの違いをよく対比させるような例文を作る

最後のimplieとinferの違いはわかっていてもよく混乱するんです。自分で例文を考えると整理されることはあるけれど、(先生が「この宿題をしっかりやれば頭に入るでしょう」って言うのがimplieで、生徒が「今度こそ覚えないと見放されるよね」って怯えるのがinferですか?)それが時々思いっきりハズしてたりして…やっぱり常に英語のアンテナを張っていないとダメですね~。


洗剤売り場…にしか見えないけどジュースです



餃子の「ひだ」を何ていう?

2007-03-10 | 英語や日本語のお勉強

突然、春を通り越して初夏の陽気。今日の最高気温は72°F(20℃超?)育苗箱も朝から外に出し、外気に慣れさせるために一日中そのままにしました。アリッサムとかすみ草の芽が出てきました。野菜の方もキャベツ・白菜・水菜・ほうれん草…と次々に出た芽が濃い緑に色づいてきています。

午前中は英語のクラスでめいっぱい勉強して、脳みそがくたくた。でも今日は勉強になったな~。最近、生徒側から先生に授業方法のリクエストを出して、より実践的で有意義なクラスになってきているんです。自分の生活の中から、例えば今週の宿題は「一つの料理を材料の準備からサーブするまで」、すべての動きや使う道具、材料の切り方、一つ一つを辞書を使わずに書いてくる、というもの。


名詞がわからないときはアンダーラインでスペースを空けておく。形容詞や表現が分からないときは別の言い回しで説明する、といういつものジャーナルのようなものですが、テーマがより具体的で細かくなった分、誤魔化しが利かない。そうすると嫌でも自分に欠けている英語の表現力がハッキリとわかって役立つ、というわけ。


私が今回宿題として挑戦したのは、いつもの肉まん!(伊東家レシピ) 「生地に水分が行き渡るまで」は指先で、とか「ある程度まとまったら」手のひらで「こねる」とか、英語での表現に行き詰まる場面がたくさんあります。更に「麺棒」で「外側から中心に向けて丸く伸ばした生地」の中心に「あん」を置いて、「縁を中心に向かってつまむように寄せて」「ひだを作りながら捻って隙間がなくなるように止める」…なんて英語にしづらい表現のオンパレードか。「ひだ」という表現が浮かばなくて、ふと周りを見渡すとカーテンが目に入った私、苦し紛れに「ドレープ」なんて単語を挿入してみました。


四苦八苦しながら、小一時間かけてようやく書き上げたものの、みんなの前で発表すると自分のめちゃくちゃな英語にしどろもどろ。先生がそれを一つずつ「あなたが言いたいのはこういうこと?」と確認しながら「それならこういう表現はどう?」「この前○○のエッセイの時に教えた表現を覚えてる?」と、お見事な手腕で私の言いたかった英語に直していってくださる。

肉まんを包むときは、gatherとかpleatとかそういう単語を使ったり、take the other side of the edgeとかtwistとかuntil it sticksとか、そういうふうに言えばいいのね、って目からウロコが落ちる。プリーツですよ、プリーツ、なるほどプリーツですね!間違っても、肉まんや餃子の「ひだ」は「ドレープ」なんかじゃないわけです。私が「ドレープ」と言ったときの先生の顔yellow14をお見せしたかった(爆)。しばらく私の意図するところがわからずに大変苦労されていました。日本人クラスメートは全員パッとわかってくれてみんなで助け船を出してくれようとしたんですが…やはり「プリーツ」なんて単語は浮かばなくて目の前で手や身体がついヒラヒラと動くわけです。これは描写の練習中は厳しく禁止されているので、先生から「今度から手を縛って授業しましょうか(笑)」というつっこみあり。


ともあれ、こうして全員分を終えた時は、ものすごく勉強になっているわけです。ちゃんと覚えればね。


私もこういう教え方ができるように精進しなくては。この先生に出会えたこと、本当にラッキーでした。紹介してくれた友人に感謝しきり。他の曜日のクラスはスキップしてでもこのクラスの勉強を熱心にしようと軌道修正中です。

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心の声を聴け!

2007-03-01 | 英語や日本語のお勉強

今日は低気圧で雨降り。偏頭痛が起きてますが、子ども達もオットもそれぞれ出かけた後でヨロヨロ起きて、とりあえず英語のクラスへ。

「妊娠を内緒にして昇進を受けたために職場から嫌がらせを受け、職場を追われる」というシチュエーションで原因と結果、そして解決策を探る、というようななかなか面白いディスカッションをしました。今日の教訓は「follow your own heart ~自分の心に従え~(heart をgut にするともっとなりふり構わない感じが出る)」今回の場合は、最初に妊娠を内緒にした時点で主人公が後ろめたさを感じながらも隠した、というところに焦点が当たりました。「(迷った時は)自分に正直に」って、結局こういうディスカッションはキレイに建前でまとまってしまいます(笑)。

ともあれ、クラスはなかなか楽しかったけれど、今日はやっぱり体調が悪かったんだから、休むべきでした。「Follow Your Own Heart」うん、含蓄のある言葉。

というわけで、今日は自分の心の薦めに従って、このままベッドに(真っ昼間ですが)入りたいところだけど、明日のクラスのための宿題が溜まってます。これだからギリギリ人生は…。やっぱり自分の心に従ってさぼっちゃおうかしらん。<それは悪魔の心の薦め!


頭が痛いときは…





こんなことしちゃダメです。


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セミリンガルちゃん

2007-01-04 | 英語や日本語のお勉強

今回の日本では、またもやハッキリとセミリンガルっぷり(セミリンガルって何?という方は是非こちらの過去ネタをどうぞ~)が印象づけられた我が家の子どもたちですが…そのひとつひとつが絶対ブログネタになる!と思ったのに、その場でメモしておかなかったばかりに忘却の彼方へ…。

もったいないことをしました。

悔しいので、帰宅してから起きたいくつかだけでも書き留めておこうと思います。



時は夜。異様な熱気に包まれた大晦日のファミリールームにて。ただならぬ気配を感じ取って犬たちも興奮気味でした。そこへこんなエピソードも持つセミリンガル1号(仮名)の発言

「クッキーって、まつりごとが好きよねー」

 #1号さん、クッキーが好きなのは「お祭り騒ぎ」であって、決して「まつりごと」が好きな犬ではないと思うんですが…。それとも政治家を目指すか!?>クッキー


「せいじかになったら、くるまいすにやさしいしゃかいにするのよー」
ほぷさん、立派な心がけですね、是非日本で政治家になってやってください。


「腹黒さで政治家になってまつりごとをしてみせるぜ!」
キミの腹が真っ白(ところによりピンク)なことは誰でも知ってます。あきらめなさい。
この写真、腹黒そうに見えますが実は留守中にテーブルの上にあったロミアスをまたもや一列食べてしまい、怒られている写真




続いて、伊達巻きを作ると言いながら

「ねえ、すしのこはどこ?」


と発言して周りを固まらせていました。何故にすしのこ?伊達巻きにすしのこ?すしのこって、酢飯が簡単に作れるという、粉末のあれだよね?

「ううん、そうじゃない!」一生懸命身振りで伝える1号。そこへ今度はオットセミリンガル0号の発言

「ああ、すまきのこと?」

おわかりでしょうか。伊達巻きを作るのに必要な「すしのこ」あるいは「すまき」。アレですよ、アレ。私はアレを「巻きす」と呼んでいたんですが、今ちょっとググッて見たら「すのこ」とか「すだれ」とかもアリのようですね。でもやっぱり「すしのこ」「すまき」は見あたらないようでした。残念ナリ(?)。

セミリンガルの第一歩は名詞の混乱から。気をつけましょう。

symbol7バイリンガルへの道は遠し!我が家のセミリンガル街道、応援してくださーい→日本語も英語もがんばれぇ!!