あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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あの兄さんはおとなしいのは顔だけだ。なめたら怖いぞ。 (単行本版p100)

2007-10-14 00:56:24 | マークスの山(単行本版改訂前) 再読日記
2007年10月11日(木)の単行本版(改訂前)『マークスの山』 は、二  発芽のp87からp132まで読了。

今回のタイトルは、吉原警部が西野富美子に言った台詞から。合田さんの「本質」を、よーく分かってるやん、吉原さん・・・。
合田さんの登場しない初回を除いて、今回のタイトルテーマは「合田雄一郎」になりつつあるようです。


前回「合田さんが若い!」と叫びましたが、七係の面々も(一部を除いて)若いですねえ~。 
前回と今回の読了分で全員揃いましたので、例外で取り上げてみましょうか。


【第七係、またの名を第七移動動物園】
登場順に簡単な紹介と、個人的などうでもいいチャチャを入れてます。

 森義孝巡査部長 三十歳(あだ名・《お蘭》)・・・先に《お蘭》というあだ名を決め手から、キャラクター名を決めたような気がしますが・・・真相は闇の中。この人のおかげで、「刑事・合田雄一郎」というキャラクターも活きていると思う。

 肥後和己巡査部長 四十三歳(あだ名・《薩摩》)・・・ほとんどこのように呼ばれていない。七係の部屋長。なぜか愛人がいるのが、個人的には不思議でならない。ある種の女性には、魅力的な男性なのかね?

 有沢三郎巡査部長 三十五歳(あだ名・(風の)《又三郎》)・・・文庫版では、合田さんへの対抗意識が陰湿・陰険だってのに、単行本版のこの明るさと爽やかさは何なんだ!? 捜査一課一の二枚目。(文庫版では「自称」という言葉が入ったため、困惑した人も多かろうが、二枚目であることに変わりはないでしょう)

 広田義則巡査部長 三十五歳(あだ名・《雪之丞》)・・・何度も記してますが、七係メンバーでは合田さんを除いて、私のご贔屓キャラクター。偽装結婚してもいい。なぜ「偽装結婚」なのかは、わかりますよねー?

 松岡譲巡査 二十八歳(あだ名・《十姉妹》)・・・単行本版では、まだ(←強調)キャラが立っていたような気がしたが、文庫版ではかなり影が薄いような・・・。単行本版では明るいイメージがあったが、文庫版ではちょっと暗さも加わったような・・・。

 吾妻哲郎警部補 三十六歳(あだ名・《ペコ》)・・・合田さんが名付けたあだ名「ポルフィーリィ・ペトローヴィッチ」の方が、有名かも? この人と合田さんが組んだ取調べだけは、受けたくない。

 林省三警部 五十三歳(あだ名・《モヤシ》)・・・さすがに不敵な七係メンバーも、面と向かってこのあだ名で呼びはすまい。「合田警部」の現在を知る今、この人の抱えていた「中間管理職の苦労」が偲ばれます。そりゃ、胃も切るくらいに体調も悪くなるわ・・・。


【今回の警察・刑事や、検察・検事に関する記述】

★それを遮って合田は「移動はだめです」と一言いい放った。
「しかし君……。ここは住宅街のど真ん中だ」と幹部。
「だめです。うちの者がまだ来ていません」
合田はそっけなくはねつけた。係の仲間が全員現場の遺体を見るまでは、ブルドーザーが出てきても動かす気はなかった。
 (p89)

「現場百遍」という言葉もあるくらいですからね。(警察小説を読まない私も、これくらいは知っている) 捜査が行き詰った時には、現場に戻って初心に返るということが、何より大切。だから現場を実際に見て、脳裏に焼き付けるのも刑事としては当然のことなのでしょう。

★刑事は誰でも自分が手をつけた獲物は逃したくないし、他人の不手際で取り逃がすようなことがあったら《殺してやる》もどきの言葉も出る (p130)

この作品を読むまで、警察は一枚岩で、一致団結して事件の解決に全力を挙げるもの、と素直に信じていた、お子ちゃまだった私。本庁の同じ課であっても、係が違えば対抗意識が剥き出しという事実には、衝撃を受けたというよりは、「そうやったんか~」と目から鱗が落ちた状態でした。


【今回の名文・名台詞・名場面】
【お願い】 ピックアップした部分で「私の持っている単行本『マークスの山』には、こんな文章は無かった」と気づかれた方。それは「改訂後」(29版以降)の可能性が高いです。よろしければ、ご一報下さいませ。私に、比較している余裕が無いものでして。よろしく願いいたします。

★合田は現場から少し離れた路傍に立ち、しばらくぼんやりと目を巡らせ続けた。ようやく目が覚めかけ、低温動物もどきの冷えた身体のどこかで、血がゆるりと流れているのを感じたが、頭がまだ静止していた。 (p92)

・・・はあ!? 合田さん、あなた、まだ眠っていたんですか。お蘭にあれこれ指示を出したり、捜査員たちの聞き込みの割り当てを決めたりした、あなたは一体・・・?
いえいえ、これは「刑事」としての目覚めていく過程の描写なのでしょうね。

★だが、そうして五感は機械的に働き、見たもの聞いたものを正確に頭に記憶していくが、それらを切ったり貼ったりしてつなげ、何かの形にするのはもっとずっと先のことだった。自慢にもならないが、いつも始動は遅い。それでも、これまで重大な失敗は一度もしてこなかった。そのために人よりよく歩き、よく聞き、よく見てきた。そういう忍耐と努力を自分に課す意志力こそは、合田という男の骨だった。強い自制心は筋肉だった。人を畏怖させるのは、その骨と筋肉だ。 (p92~93)

★とはいえ、何かの偶然で警察の社会によく馴染み、自分でも驚くほどの順応性を示してきたが、その一方で、意識的に抑えてきたものは確かにあった。骨と筋肉で支えられた腹の中身。心臓の内側。手入れをしない空き地のように雑草だらけに違いないと合田は自認していた。いや、錆び付いた不発弾が埋まっているのかも知れない。 (p93)

上記2つの引用。この時点で既に「合田雄一郎」の個性が確立しておりますね。「忍耐と努力を自分に課す意志力」だの、「錆び付いた不発弾」だの、後々の『照柿』 『レディ・ジョーカー』へ繋がっていくのかと思うと・・・ねえ?

★「多分」合田は生返事をした。いつも、最後の最後まで期待は持たないことにしていた。用心深いというより、失望するのが嫌なだけだったが。 (p104)

刑事としてなら、まあ・・・いいんだけどさ・・・。念には念を入れないとね。これが私生活の方であったなら、ちょっと後ろ向きじゃありません・・・? 

★何が尋常で、何が尋常でないか、そんなことは価値観の相違かもしれないが、長年の殺人捜査の経験や常識に合致しないものが、初めからこんなに臭う事件も珍しい。合田の神経は密かにざわついていたが、なぜ、何が、ということは自分でも分からなかった。
とはいえ、現実の捜査は、自分の足を一歩ずつ動かすことでしか進まない。
 (p31)

「地道」の言葉は、刑事のためにある言葉じゃないかと思う時があります。

★「そら行け、お蘭」と又三郎が手を叩く。
「出し惜しみするな」と吾妻ポルフィーリィ。
 (p109)

★「お蘭が智恵つけやがって」と肥後がしつこく囁いていた。「あんたもつけろよ」と又三郎。 (p112)

上記2つの引用は、七係メンバーの野次。発言内容はともあれ、単行本版では仲睦ましい感じがしないでもないんですが、文庫版では同じ台詞であっても、ガラッと印象が異なるんですよねえ。

★合田は、普段いるのかいないのか分からない男が、ときどき自分に投げてよこす個人的な好意を感じることはあったが、だからといってどうということもない。合田の無関心が逆に、巨漢の皮膚の下に隠れた繊細な神経に心地好いのか、広田もまたさらりと受け流す。 (p126)

雪さんの好意と行為は・・・そりゃあ・・・敏感にも同じような匂いを、微かに感じ取ったんではないんでしょうかねえ・・・。

★一歩も歩き出さないうちに、目敏い記者連中の目がこちらに向いた。それと同じくらい素早く、合田は指一本自分の口に当てて『だめだ』と示し、玄関めがけて走った。 (p129)

そのしぐさに、「かわいい!」・・・と出かかった言葉を、無理矢理飲み込む私。本人を目の前にして、この発言は出来ない。合田さん、真剣なんだから。実際にこの合田さんを目撃したら、嬉しさのあまり腰を抜かすか、逆に殴りたくなるかのどっちかだ(←なんでやねん!)

★外部に対して口が固いことだけは、誰にも負けない自信があった。十年捜査畑にいるのに、親しく口をきく記者は一人もいなかった。別に報道を敵視するわけではないが、現場の実感が今ひとつ新聞やテレビと合わないように感じるのが理由の一つ。いったんほころびると、穴に指をつっこまれて、どんどん破れ目が大きくなっていく例をいくつも見てきたのが一つ。だが、一番大きな理由は、犯罪という社会と最も密接した事柄を扱っているにもかかわらず、警察と一般社会の間にある一種の壁を、自分自身が越えがたいと感じているところにあるのだろう。警察と社会の橋渡し役を自認する新聞やテレビは、どうしても感情的に受け入れがたかった。 (p129)

これも後々の『レディ・ジョーカー』に繋がっていく描写ですね。東邦新聞社の久保っちが《Cランク》と決めつけたくらい、付き合いの良くない刑事、それが合田雄一郎(苦笑)
ところで、「外部に対して口が固い」とはいっても、唯一の例外と言っていいのは義兄でしょうが、最低限ギリギリの部分は漏らしていないことは、明白。

★須崎は、捜査一課の看板を自称する鉄面皮でに、明白な怒りの表情を浮かべて若輩の顔を睨みつけてきた。合田は、小柄な須崎の胡麻塩頭を憮然と見下ろした。相手の敵意は気にしないが、非礼や侮辱に礼儀で応じる気はなかった。 (p130)

まあ、早い話がどっちもどっち、お互い様ということで(←そうなの?)

★意見の相違や手柄争いといったものではない。根本的な世界観の違いが、忍従と規律の裏返しのように、顕著な敵意という形で現れてくるのは、警察という社会の特殊性かも知れない。いつか合田の不注意で須崎の捜査帽を踏んづけたことがあり、そのときに人前で拳骨を食らった。その屈辱は、さすがの合田の腹にもわだかまりを作り、今日に至っている。 (p130~131)

七係の主任・合田さんと、十係の主任・須崎靖邦さんの因縁。ここは須崎さん側に立って、見てみましょうね。
私は子供の頃に「枕を踏んだらアカン」と親に注意されました。「枕を踏むのは、頭を踏むのと同じこと」と教えられました。
とすると、「捜査帽を踏んづけ」られた須崎さんにしたら、踏まれたのは自身の頭にも等しいのではなかろうか。
そして須崎さんは合田さんとは正反対の、恐らく「職人気質」の傾向を持つ刑事なのだろうと、思う。これが捜査帽でなく別のものであったとしても、「刑事としての須崎さんを侮辱した行為」と受け止めただろうなあ・・・。

★「七係もついに三八度線撤廃か。めでたい話だ」と広田。
「俺は異議はない。いいことだ」と合田。
「よし。明日一番にほかの奴らにも徹底させよう。打倒須崎だ」と又三郎は言い、ひとりで機嫌を直してハハと笑った。
 (p132)

須崎さんと衝突したのは合田さんだけではなく、又さんもでした。・・・この明るさを知っているだけに、文庫版の又さんの陰湿さに当惑したのも事実。

★「ちょっと現場を見てくる」と言って、二人と別れた。現場写真は何枚か見せてもらったので状況は分かっているが、自分の足を運ばないことには話にならない。ほかに、個人的なことだが、独りになりたかったこともあった。勤務時間が長くなるにつれて、独りになりたいという思いが頭痛のように襲ってくる。 (p132)

一刑事と一個人の、相反する合田さんの心境。でもこれは特別なことではなくて、誰だってプライヴェートな時間はちょっとで取りたいもの。


***

『作家的時評集2000-2007』(朝日文庫)は、2000年度の分は読了しました。今夜から、2001年度に入ります。
当初から考えていたとおり、少しずつ読んでいくのがよい傾向と内容の書籍ですね。



8 コメント

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原点 (りんこ)
2007-10-14 20:33:32
からなさん、こんばんは。

マークスの単行本はやっぱりいいですよねぇ。
私もまた再読したくなりました。

からなさんが何度も指摘してるように有沢さんが
文庫版では別人のようでショックだった記憶があります。合田さんに対する言葉遣いも敬語で冷たい印象がありました。(涙)

「お蘭が知恵つけやがって」の台詞も文庫版では確か
肥後刑事と逆になってましたよね??
他に数箇所も肥後さんと有沢さんの台詞が入れ替わっていたと思いますが・・・・
文庫本執筆の時には高村先生は有沢さんのことが嫌いになってたのかしら(涙)

返信する
有沢《又三郎》さん考。 (からな)
2007-10-16 00:01:13
りんこさん、こんばんは。
りんこさんは、又さんのことが大好きなのですよね。

>合田さんに対する言葉遣いも敬語で冷たい印象がありました。

又さんの丁寧語がこれほど怖いものだとは。文庫の初読時で、私もおののきました。
位は合田さんの方が上。なのに年齢では合田さんが年下。その葛藤から、あのような言葉遣いになっているんでしょうか?

>肥後さんと有沢さんの台詞が入れ替わっていた

「目上の人(肥後さん)に目下の者(又さん)がチャチャを入れるのは、中学生が読むからには、好ましくない」・・・と高村さんが判断されたのかは定かではありませんが(苦笑)、このテの変更からすれば、このように推測してもおかしくないのかもしれませんね。

>有沢さんのことが嫌いになってたのかしら(涙)

それは違うと思いますよ。合田さんの身近なライバル、張り合いの相手として、最もふさわしいのが有沢三郎という人物だったのだと思われます。

他の巡査部長たちと合田さんとの位置付けは、肥後さんは飄々として他人の目も意志も介しないでしょうから、合田さんもどうってことないでしょうし、文庫版での合田さんと雪さんの関係は、主任とその部下としての付き合いが長い、身内のような感覚に近いでしょうし、お蘭は合田さん専属の部下といった感じでしたし(笑)

又さんは、合田さんに対抗意識やコンプレックスを抱いていると思います。そのことを、薄々合田さんも感じているでしょう。だけどそれは、合田さんにもどうしようも出来ない。
又さんが合田さんと同じ警部補になれば、わだかまりは消えるのか・・・という問題でも、なそさうですしね。

その点では、文庫版の二人の関係の方が、自然じゃないのかな・・・と、私は思いました。

もちろん単行本版や<七係シリーズ>の、反発しつつも和気あいあいとした雰囲気、事件解決のために一致団結する雰囲気も、捨てがたいです。(捨てなくてもいいんですが)

いずれ改めて、有沢三郎というキャラクターの考察をしてみたいものです。

自分のご贔屓キャラクターの描写がガラッと変わってしまうと、本当に複雑な気持ちですよね。
私も文庫版『照柿』の加納さんのことでは、のけぞり、のたうちまわり、膝カックンでしたから(笑)

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合田さんも・・・ (りんこ)
2007-10-16 20:01:12
からなさん、こんばんは。

バレてしまいましたか。(笑)
そうなのです。有沢さんが大好きなのですよ。
実は合田さんも同じくらい大好きなのですが・・・
有沢さんは、あのサバサバしたところがすんなりと心に飛び込んできたという感じです。
合田さんの方は、ひねくれた(?)何を考えているのかわからない困難な心の深さや、いつ壊れてしまうのかという危うい魅力にじわりじわりと引き込まれ、気がつくと大好きになっていたという感じですね。

肥後さんと有沢さんの台詞の入れ替わりの推測など
からなさんはいつも読みが深いですよね。
私はついついその場限りの感情だけで読んでしまうのでこんなことに(涙)
なので、からなさんの考察はたいへん勉強になります。

それにしても、からなさんをのけぞらせ、のたうちまわらせ、膝カックンまでさせた加納さんとは??
単行本マークスの再読より文庫版「照柿」を読まなくては!!(笑)

「有沢さんのキャラクター考察」も是非是非、お願いいたしますネ。
返信する
はじめまして (素月)
2007-10-16 20:58:28
はじめまして、素月と言うものです。
以前から読ませていただいているのですが、書き込ませていただくのは初めてです。

何時もながら細かい読み込みには脱帽です。
私の周りには高村スキーが皆無なので此方で何時もエネルギーをもらっています。


今回【お願い】で違うところがあったら~
と言う事でしたのでお知らせを…
私の持っているマークス(29版)ではp31は水沢と、真知子が病院で「薬入れなかったのよ」などと話しているシーンになっています。
他の所は同じでしたが…

これからも楽しい記事を楽しみにしています。
では、用件のみですが失礼します。
返信する
魅力の違い (からな)
2007-10-17 00:08:16
りんこさん、こんばんは。

>有沢さんは、あのサバサバしたところがすんなりと心に飛び込んできたという感じです。

単行本版『マークスの山』では、愛すべきキャラクターと言っていいかも。明るいし、面倒見いいし、落ち込んでも這い上がってくるし。そんなところが魅力的。

一方の文庫版では、合田さんへの突っかかり方が最大の見どころで、最大の魅力なのかもしれません(笑)

>考察はたいへん勉強になります。

いや、これはあくまで「私見」ですので。多分、他の方にご意見求めても、私とは違った内容が返ってくると思いますよ。あくまで一例として、受け止めて下さいね。

>のけぞらせ、のたうちまわらせ、膝カックンまでさせた加納さんとは??

「邪悪の手」を上回ってました(笑)

>「有沢さんのキャラクター考察」

恐らく、来年・・・(ホンマか?)

返信する
いらっしゃいませ! (からな)
2007-10-17 00:26:02
素月さん、はじめまして。ご訪問とコメントありがとうございます。

>私の周りには高村スキーが皆無

それは私も同じです(笑) 私のネットで付き合いの無い個人的なお友達に、「読んで♪」と薦めても、拒否されています。悲しい。

>(29版)ではp31は水沢と、真知子が病院で「薬入れなかったのよ」
>などと話しているシーンになっています。

おお、私と1版違い! 私の持っているのは28版なんですよ~。
「薬、入れなかったのよ。大丈夫ね……?」は、2回出てました?
まだこの辺りは、そんなに大きな変更はないのかもしれませんねえ。
合田さんが登場し、殺人事件が発生した頃から、ちょこちょこ変更があるのでは・・・と睨んでいます。(何の根拠もなく・笑)

よろしければ、またいらして下さいませ。ありがとうございました。
返信する
合田君の愛らしさを… (素月)
2007-10-17 22:03:37
「薬入れなかったのよ。大丈夫よね……?」は2回出てきています。

今『マークスの山』の第1版を必死で探してるのですが探すと無いんですね…
合田君の可愛らしさ?をまだ充分に味わえていないと思うと涙が出てきます。

友人に読んで、と言っても私の勧め方が悪いのかおタクすぎるのか良く分かりませんが私も
「無理」の一言で片付けられてしまいます。
高村布教を宣言してから身の回りに高村を読んでくれた人が1人も居ないと言う布教者失格です。

これからも楽しい記事をお願いします。
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他人に薦める難しさ (からな)
2007-10-18 00:31:03
素月さん、こんばんは。

>『マークスの山』の第1版を必死で探してるのですが探すと無いんですね…

無いですねえ。初版ということもあって、かなり高額な金額がついている場合もあるようです。

>私も「無理」の一言で片付けられてしまいます。

高村作品を他人に薦めるコツを、私も教えて欲しいものです(笑)

高村作品って、前半よりも後半でドカン! ドカン! と「爆弾」(と、私は呼んでいます)があるんですよね。ネタバレになるから、余計に説明しにくいのかも。

また、素月さんもよくご存知だと思いますが、前半部分でいろいろと破綻しているようにみえても、後半部分で一気に加速、収拾してしまう手腕を味わえますよね。そのとっかかり部分、前半の流れの部分で挫折する方、辛抱できない方も多いようですよ。

そこを我慢して読み通してほしいとは、思うんですけどね・・・。
高村作品にのめりこむと、他の小説が物足りなくなる場合もありますが(苦笑)

>これからも楽しい記事をお願いします。

励ましのお言葉、ありがとうございます♪

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