あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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ドラマ「LJ」第七話 義兄弟の会話

2013-10-28 23:50:05 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
最終話です。 かなりの分量があります。 間違っていてもそこは多めにみてね。


(ベンチに座っている城山。 そこに近づいた加納、隣に座る)
加納祐介 「地検の加納と申します」

城山恭介 「城山です。 岡田経友会への利益供用では、その告発者が供述しているとおり、会社ぐるみで行われたものではありません。 しかし、決裁をしたのは、社長である私です。 私も供述するつもりです」

加納祐介 「このことは、どなたかと話し合われましたか」

城山恭介 「次期社長には話しました。 当然、了解はしていただけなかったが、要は、私の人生の決算をするのですから、最終的には私の責任において、行動したいと思っております」  (加納、沈黙)  「近く、我が社は私と倉田副社長を告訴することになると思います」

加納祐介 「分かりました」  (お互い軽く頭を下げ、加納立ち上がり、数歩進んで立ち止まって)  「ところで」  (加納、振り返る)  「実は、御社でお世話になっていた刑事は、以前に私の妹の亭主だった男です」
(城山、立ち上がる)
城山恭介 「合田さん、ですか」

加納祐介 「はい。 そのせつは、彼が大変お世話になりました」  (お互い軽く頭を下げる)  「民間の企業がどんなものか、貴重な勉強をさせていただいたと、本人も申しておりました」

城山恭介 「そうですか。 彼は、とてもいい警察官ですね。 人間としても、魅力的な方だ。 出来れば、違う形でお会いしてみたかった」

加納祐介 「では、近々、また」  (一礼して去る)

柴田恭兵さんの独特の節回しが文字で表現できないのが残念です。


(第二話に出てきたブックカフェ)
加納祐介 「日之出からの内部告発は、いいタイミングでした」

八代芳伸 「ありがとう」

加納祐介 「佐野さんが調べた投資グループの件だけど、上が動きそうにありませんでした」

八代芳伸 「酒田泰一絡みで?」

加納祐介 「そうです。 しかし内部告発があった以上、地検も動かざるを得ない。 まず特別背任容疑で逮捕します、その上で、投資グループの実態を明らかにします」

八代芳伸 「期待してますよ。佐野くんが命がけで集めたネタだ」

加納祐介 「佐野さんのほうの手がかりは」

八代芳伸 「何もありません」

加納祐介 「警察も動けないんでしょう。 物証がない」
(加納を睨んで)
八代芳伸 「もう警察はアテにしてません」

加納祐介 「とにかく八代さん、大事なのは双方のタイミングです。 そちらがいつ書くか、どの程度まで書くか。 もしこちらの希望を汲んでいただけるようなら、最終的にいつ頃が双方にとってベストか、またご相談させてください」

八代芳伸 「わかりました」

全話通して感じたのだが、オリジナルキャラ・八代芳伸の高慢な雰囲気に違和感があってねえ・・・。 「そういうもんだ」と割り切れるほど私も人間できてないのでしょうがないのですが、違和感の正体は、根来さんや久保っちが持っていた「懐疑」というものを、この人はまったく持ち合わせていないんだよね。 加納さんにも上から目線というのも気に障る。 見た目は加納さんの方がどう見たって年上なのにさ(苦笑)


(白井副社長が社長になった新聞記事を踏まえて、電話での会話)
八代芳伸 「どうですか、そちらの進展具合は」

加納祐介 「ええ、何とか。 それで麗のネタの件、2月8日はいかがですか」

八代芳伸 「なぜ8日なんですか」

加納祐介 「明日(みょうにち)6日、日之出側が旧経営陣を告訴。 二日後の8日に、捜査に着手します。 容疑記述は、岡田経友会に対する利益供用。特別背任罪を視野に入れて、内偵を進めています」

八代芳伸 「分かりました」

加納祐介 「では」

八代芳伸 「どうも」


(加納の車の中。 運転席の加納、煙草をくゆらせている助手席の合田)
合田雄一郎 「レディ・ジョーカーが、消えてゆくな」  (しばしの間)  「誘拐、商品の異物混入で世間をパニックに陥れた凶悪犯・レディ・ジョーカーが、もっと大きな不正にのみこまれて、消えていこうとしてる」
(沈黙していた加納、おもむろに)
加納祐介 「お互い、やるべきことをやるしかない」
(合田、しばし煙草を味わってから、助手席のドアを開ける)
合田雄一郎 「また連絡する」  (合田、車から降り、ドアを閉める)

加納さんの車に乗ってる合田さんが後部座席のとき、助手席のときと分かれてるのは、単に演出の都合だよね?(←夢ぶち壊し)


(加納を先頭に、地検が日之出本社へ。 マスコミが騒ぐ中、城山に車に乗るよう促す加納)
加納祐介 「では」
(城山、一礼して車に乗る)

簡潔に文字にすると、こんなもんです。

そして、半田と対峙後・・・。

(病室のベッドで目覚める合田。 傍らに新聞を手にして座っている加納、気づく)
加納祐介 「雄一郎。 痛むか。 無理もない。 十時間の大手術だ」  (しばしの間)  「俺を何だと思ってるんだ。 なぜこうなる前に、俺に相談しなかった」
(刑事が刑事を刺す、の見出しの新聞記事を見せる加納)
合田雄一郎 「すまん」

こんな形で義兄の台詞を使ってほしくなかった!!

これだと言外に秘められた想いがまったく伝わらない~。


(ホテルかビルか、逃げ出そうとする菊地武史と西村真一)
加納祐介 「菊地さん、西村さん」  (ロビーのソファで待っていた加納、立ち上がる)  「少しお話しを聞かせていただけますか」
(逃げ出そうとする二人の進路を塞ぐ地検)


(殺害された城山の一報を知った加納、電話で)
加納祐介 「ですから、なぜもっと早く手を打たなかったんですか!」

不明・男性 「悪いが、時間がない」
(電話を切り、机を叩き、窓際でうなだれる加納)



(青森に来た合田、道を歩いている)
加納祐介 「もしもし」

合田雄一郎 「今、青森に来た」 

加納祐介 「青森? そんなところで何してるんだ」

合田雄一郎 「城山さんが生前、岡村清二の墓参りをしたいと言ってたんだ。 その、名代だ」 

加納祐介 「そうか」

合田雄一郎 「祐介」
 
加納祐介 「何だ」

合田雄一郎 「もう少し、警察で頑張ろうと思う」 

加納祐介 「そうか。 亡くなった城山さんが言ってたぞ。 お前はいい警察官だってな。 出来れば違う形であってみたかったと」
(合田、しばし沈黙)
合田雄一郎 「東京に戻ったら、また連絡する。 じゃあ」 (携帯電話を切る)


これで終わりです。 お付き合いいただき、ありがとうございます。

そして私もこれで夏休みが終わりました・・・(バタンキュー)


ドラマ「LJ」第六話 義兄弟の会話

2013-10-28 16:48:22 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
「picaresca」の以知子さん脅すもとい懇願するので、すっかり間が空いたドラマ版レディ・ジョーカーの義兄弟の会話、並びに加納さん登場場面の抜書き。
義兄弟のどちらが先に死ぬと思いますか? アンケートをやっていただいてる負い目もあるし・・・)
みんな、一度は考えたことあるでしょー!? 上記をクリックしてレッツ投票!


(集中治療室の八代を見守る田部。 そこに駆けつけた加納)
加納祐介 「八代さんの会社の方ですか」

田部 「そうですが」

加納祐介 「知人の者ですが、八代さんの容態は」

田部 「頭を打ってるようで、今のところまだ何ともいえないそうです」


(加納の車の中。 運転席の加納と後部座席の合田)
加納祐介 「お前が特捜本部にいた時点で、岡田経友会あるいは田丸善三についての話を何か聞かなかったか」

合田雄一郎 「日之出ビールと田丸善三の関係に通じた、匿名の文書が届いているという話は聞いてる」

加納祐介 「もう少し詳しく。 その話の出どころ。 文書の体裁。 何でもいい」

合田雄一郎 「一課長から別の話のついでにきいただけだ。 体裁はパソコン、A4版6ページ。 内容は田丸がここ数年、日之出に対して行ってきたさまざまな働きかけに関する、詳細な経過報告だ」

加納祐介 「本庁の対応」

合田雄一郎 「少なくとも特捜本部としては、差出人が誰かという一点において、関心を持っているってところだ。 これが俺が知っているすべてだが、検察の捜査に協力するつもりはないぞ」

加納祐介 「分かっているよ。 実はな、似たような内容の文書が、特捜本部宛、上にも届いている。 その封筒に、警察にも同様の文書を郵送したと書いてあったが、刑事部長は否定したんだな」

合田雄一郎 「本庁は嘘をついているわけか」

加納祐介 「ああ」

合田雄一郎 「忙しくなりそうだな」

加納祐介 「状況は厳しい。 うちの者はどこまで足を突っ込むべきか、躊躇している。 もはや一企業のお家騒動ではすまないからな」

合田雄一郎 「犯人の一人が割れているのに、ブツがなくて引っ張れない警察の方が、よっぽど厳しい」(合田、車から降りる)


(八代の病室)
加納祐介 「よくここまで調べましたね」

八代芳伸 「佐野くんのおかげです。 立件できそうですか」

加納祐介 「少しお時間をいただけますか」

八代芳伸 「よろしくお願いします」

加納祐介 「その後、警察の捜査はどうなっていますか」

八代芳伸 「防犯カメラに、私を拉致しようとした車が映っていたそうなんですが、盗難車らしいとのことでした。 恐らく組織的な犯行でしょう。 ホシはあがりません」

加納祐介 「佐野さんのほうは、何か手がかりは」

八代芳伸 「家族が帰宅マンションに入ったそうなんですが、荒らされた形跡はなく、手がかりは何も。 警察に捜索願は出したそうですが、事件に巻き込まれたという証拠がありませんから、ちゃんと捜査してくれるかどうか。 彼の身に何かあったとしたら、それは私の責任です。 尾行がついた時点で、もっと警戒すべきだった。 佐野くんを巻き込んでしまった」

加納祐介 「八代さん。 この資料は決して無駄にはしません。 佐野さんのためにも」



(加納の家、玄関扉を開ける加納、ぼんやりと立つ合田)
加納祐介 「今、焼身自殺のニュースを見てたところだ」

合田雄一郎 「飲ませてくれ」 (合田を入れ、扉を閉める加納。 ソファに座り、酒の入ったグラスを手に)

加納祐介 「ニュースで言っていたが、遺書はなかったそうだ。 今夜7時頃特捜本部を出て、一旦家に戻り、またすぐに自家用車で外出したとか。 半年に及ぶレディ・ジョーカー捜査の疲労がたまっていたものと思われると、刑事部長が記者会見で言っていたが、本当に疲れている人間は焼身自殺などしない。 あんな会見では、遺族が気の毒だ」  (動きの止まった合田を窺って)  「どうした」

合田雄一郎 「警察という組織が、いやになってきた」  (立ち上がり、酒のボトルを掴む)  「三好さんは、半田の直属の上司だったんだ」

加納祐介 「半田というのは、例の重要参考人だな」

合田雄一郎 「ああ。 半田が重要参考人としてあがった時点から、警察内部で三好さんの立場が厳しくなったのか、想像もつく。 どれだけ陰湿な圧力がかかったのか。 組織の中で、押し潰されたんだ」


最後に、台詞はありませんが加納さんの描写をひとつ。

机の上に広げた、田丸善三や酒田泰一の写真や資料を見下ろし、苦渋の表情で悩む加納祐介。



上川さんも石黒さんも低音でボソボソ喋るので、とにかく聞き取りにくいのなんのって!
でも残すところ最終回だけ。
これを投稿したら最後のDVDチェックに戻りますわ~。



ドラマ「LJ」第五話 義兄弟の会話

2013-05-26 21:11:41 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
でも、二人で会話してなくても、加納さんが喋っている場面も取り上げる。
タイトルに偽りあり。


(加納の部屋。 酒の入ったグラスを出す加納)
加納祐介 「俺に何が聞きたい」 (しばしの間) 「だったら俺が言おう。 ホシはなぜあんな手の込んだことをしたんだ。 カップルを拉致するなんて危険を冒す必要はどこにあったんだ」

合田雄一郎 「考えられる理由は一つしかない。 確信犯、ということだ。 ホシの狙いは、警察の鼻を明かすことだったんだ」

加納祐介 「例の録音の声の主か」

合田雄一郎 (頷いて)「そうだ。 それなら奴が行確の目を欺いてまで、実行グループに加わった動機が腑に落ちる。 目の前の捜査員たちをきりきり舞いにさせて、失態を演じさせたかったんだ」

加納祐介 「警察組織に恨みでもあるのか」

合田雄一郎 (酒を一口飲む)「積もりに積もった憤懣だろう。 俺には、奴の思いが分かる」
(合田を見つめる加納)


今回の義兄弟はこれだけ。
次は加納さんとオリキャラの八代氏の電話での会話。

一回目。

八代芳伸 「実はあるリストを手に入れたんです。 株価を操作しているらしい、秘密のグループがいるらしいんですが、お聞きになったことはありませんか」

加納祐介 「噂は聞いたことがありますが、現実にそんなことは可能なんですか」

八代芳伸 「ネタはかなり揃っています。 岡田経友会や酒田泰一が絡んでいることもわかりました」

加納祐介 「民自党の酒田泰一、ですか」

八代芳伸 「要は、ブラックマネーが政界に流れているということです。 レディ・ジョーカー事件に乗じて、相当儲けたんじゃないですかね」

加納祐介 「興味深いですね」

八代芳伸 「仲間が今、いろいろ調べています。 詳細が分かったら、お知らせします」


二回目。

(佐野純一の住んでいるマンションの入口付近)
八代芳伸 「知り合いのフリーライターが行方不明になりました」

加納祐介 「例の投資グループを調べていた」

八代芳伸 「そうです。 名前は佐野純一、33歳」

加納祐介 「いつから」

八代芳伸 「二週間前から連絡が取れません。 韓国に行くと言ってましたが、調べたところ、出国していないことが分かりました」

加納祐介 「捜索願を出したほうがいいですね」

八代芳伸 「はい。 これから警察に向かいます。 あ、加納さん、近々、一度お会いしませんか。 例のリストをお渡しします」

加納祐介 「ぜひ。 私のほうもご相談したいことがありますので」

八代芳伸 「また連絡します」


ドラマ「LJ」第四話 義兄弟の会話

2013-05-25 23:02:19 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
読了したのにすっかり忘れてましたが、晴子情歌 再読日記 (←単行本版です)を復活させました。


本日5月25日は、高村薫さんの 信州岩波講座/まつもと2013 『私たちはどういう時代に生きているのだろうか』 が松本市で開催されましたね。
参加された皆さん、いかがでしたか? ご感想など伺いたいです。

***

さて、<ドラマ「LJ」雑感追加>というタイトルに義兄弟の会話を記録しておりましたが、放映も終了したし、そぐわなくなってきたので、タイトル変更。


(「週刊東邦」のレディ・ジョーカー事件の記事、警察の内部犯行説の見出しに見入る合田。 そこへ携帯電話が鳴る)
合田雄一郎 「もしもし」

加納祐介 「週刊東邦、読んだか」

合田雄一郎 「ああ。 よく書けてる」

加納祐介 「そりゃそうだ。 捜査情報が洩れてるって話だ」

合田雄一郎 「誰から聞いた」

加納祐介 「東邦新聞の八代さんだ。 一度会ったことがあるだろう。 捜査本部の誰かが、兜町にネタを流しているらしい。 日之出株で儲けたいと企んでる連中にとって、捜査情報はのどから手が出るほど欲しいからな」

合田雄一郎 「一体、誰が情報を流してるんだ」

加納祐介 「さあ。 そこまでは分からんが、いずれ懲戒免職になるやつが出るってことだ」
(「週刊東邦」をめくる加納)


第四話はこれだけ。

ドラマで義兄弟が電話で会話するときは、加納さんは大概、検察庁の仕事部屋にいるのですね。

大丈夫か、義兄。 検察の壁に耳あり、ドアに目あり。誰かに聞かれて、「警察のスパイ」扱いされていないか?

一方、直接逢って会話するときは、合田さんちか、加納さんちか、義兄の車の中。
車の中で会うパターンは、ドラマ「マークスの山」から踏襲されてますが、単行本・文庫ともに小説では一度もない、ドラマオリジナルパターン。



ドラマ「LJ」雑感追加 第三話

2013-03-20 23:15:31 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
明日の再放送、日曜日の再放送と残ってますが、義兄弟の会話を書きとめたものをアップ。
観ていない方は、今すぐ回れ右!

(玄関チャイムが鳴る)
合田雄一郎 「はい」

加納祐介 「俺だ」 (扉を開ける合田) 「田舎から柿が届いた」

(むいた柿を一口食べ、ウイスキーを飲む二人)
加納祐介 「いけるもんだな」

合田雄一郎 「ああ」

加納祐介 「そうだ。 これ、見たか?」 (雑誌を取り出し、ページをめくって合田に見せる) 「刑事というのがバレバレだ」

合田雄一郎 「そうか」 (雑誌を加納の横に置く)

加納祐介 「人並みにスーツを着ても、ビジネスマンとは靴が違う。 立ち居が違う。 靴はな、硬めのブラシで縫い目の汚れをよーく落とさないと。 ああいう企業トップたちの靴をよく見てみろ。 息苦しいほどにぴかぴかだ。 あれはな、彼らの心の砦だよ。 だから俺はよーく彼らの靴を見る。 長期間取り調べが続いて、最後に彼らがおちるときは、靴も輝きを失っていることが多いものだ」 (加納、雑誌をめくる) 「で、城山社長は裏取引をしているのかな」

合田雄一郎 「恐らくな……」


この後、石黒加納は上川合田のところに泊まったんだろうか?

***

この一週間、メッセージ機能やweb拍手、メールを利用して、リンク先に「リンクさせていただきました」とご挨拶を。
中には解約されているメールアドレスもあって、即座に戻ってきたことも・・・。でもそれは私のせいではないので、どうしようもありません。

リンク許可・承諾のお言葉、また、あたたかいお言葉も添えていただき、本当にありがとうございます。
思い切ってリンク集作ってよかったな、と思いました。

何しろ、私が使うのに非常に便利!
(本当はダメだけど)会社で他サイトさま・他ブログさまを閲覧するときに、このリンクページさえあれば、ワンクリックで見ることができる(笑)
それまでは逐一検索サーチ使って、飛んでたんですよね~。

・・・ええもちろん、yukiさんがご推測のとおり、リンクを忘れているサイトさま・ブログさまもありますので、後日こっそりと追加します。

***

そういや、昨日ご紹介した 「クロワッサン プレミアム」 No.66 で、母と妹に大ウケだったのが、いたみんこと川原和久さんの記事でした。
(音程がジグザクしてない)「カリフォルニア・コネクション」を聴いてみたいですわ(苦笑)



WOWOW版「レディ・ジョーカー」 第三回の雑感

2013-03-17 23:56:00 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
連続ドラマW「レディ・ジョーカー」 第三話  現時点での雑感です。 順不同。

☆コスプレしてない、仮名・田中さん

そのまんま合田雄一郎。
後々、雑誌に載った写真の一件が出てきますが、 「ネクタイでわかった」(単行本『LJ』下巻、加納さんの発言) のレベルじゃない・・・。 あれは誰でもわかる(笑)


☆「あなた、目が刑事になっていますよ」

私の白井さんはこんな人じゃないぃぃぃ~(泣)(しつこいけど3回目) もうちょっと軽やかに言ってくれよおおお。

それに白井副社長も倉田副社長も、それぞれ自分の仕事があるのに、どうしてそれが出てこないの? 白井副社長なんて、海外飛び回ってるはずなのにさ。


☆LJグループ、あんたたち会いすぎ!

前回も思ったが、競馬場で、物井氏の家で、会合持ちすぎやろ!
初回で「俺たちには鑑がない」と言った半田さんの言葉を裏切ってるよ。

小説では第三章・第四章は、LJグループの描写はまったく出てないから、制作サイトとしては想像にものを言わせて描写したくなるんだろうけどさ。
あえて書かなかった高村さんの意図を、もうちょっと汲んでもいいんじゃないか? とも思うの。


☆倉田氏と野崎秘書

・・・って出来てるの!? と勘違いしそうな、小説を未読の人が結構いそうだ。


☆リスクマネジネントの小谷氏が出てこない

倉田氏がその役割負ってるのか。 他にもいろいろとかわいそうな倉田氏。 


☆車から見る白い布

あれは車からは見えにくいわ。
小説ではビニールテープだけどね。


☆平瀬さん 

「状況は!?」 と怒鳴ってる平瀬さん。
「合田」 と呼び捨て平瀬さん。
その他諸々、不快な人物まっしぐら(褒めてるのよ)
この平瀬さんなら、加納さんが居る時にドアを蹴っ飛ばしそうだ。それも数回。そのシーンがないのが非常に残念です、はい。


☆「合田さん、出身はどちら」

「大阪です」 「東住吉区です」と合田さん。
だけど帝塚山に住んでたとは、城山社長、言わなかったな~。


☆城山社長と合田さんのお蕎麦(訂正・うどんでした)バッテラ付

何でバッテラ!? これは映画『黄金を抱いて翔べ』へのオマージュか!?
ところで、「ホンマに東京のお蕎麦屋さん(またはうどん屋さん)に、こんなメニューあるの?」と疑う関西人は、きっと大多数。
あるの? ないの? どっち?


☆義兄が合鍵持ってない!?

居るときに、一応「他人」が勝手に鍵を使って入ってきたら、さすがにマズイか。


☆義兄の手土産は「白桃」でなく「柿」!?

これで『照柿』を連想させよう、って制作サイドの魂胆ですか?
いやいや、ドラマの季節は秋、小説でのこの場面は初夏なので、季節感が合わない、ということなんでしょうがね。

ところで食した柿は、

1.加納さんが切った
2.合田さんが切った
3.二人で切った

のどれが正解でしょう? (スタッフがむいた、という正解はナシよ)


以上。

お風呂に入って神経が緩んできたら、「あー! あれを忘れた!」 と思い出すことでしょう・・・。

それではお休みなさいませ。


ドラマ「LJ」雑感追加 第二話

2013-03-17 17:48:10 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
加納さん、あるいは義兄弟が出ている場面だけは記録しておきたいので、再生と一時停止と巻き戻しを繰り返し、書きとめました。

まずは電話での八代芳伸と加納祐介のやりとり。

八代芳伸 「もしもし、八代です。 お忙しいですか」

加納祐介 「ぼちぼちです。 そちらこそ大変でしょう。 日之出の事件で」 (日之出ビールの新聞記事と怪文書を挟んだファイルを見ながら)

八代芳伸 「ええまあ」 (口調を変えて) 「時間作ってください。 久しぶりに一杯やりましょうよ」

加納祐介 「いいですね」

八代芳伸 「ぜひ、元義理の弟さんもご一緒に」

加納祐介 「あれはまあ、私よりも堅物ですから。 お役には立てないと思いますよ」

八代芳伸 「仕事の話は抜きでいいです。 ぜひ一度、お目にかかりたい」

加納祐介 「わかりました。 伝えておきます」

八代芳伸 「また連絡します」



続いて、八代芳伸と義兄弟inおしゃれなブックカフェ。


八代芳伸 「これ、お借りしていた」 (本を見せて紙袋に入れる)  「ありがとうございます」

(合田さんに向かって)
加納祐介 「もう何年前になるかな。 八代さんとは神田の古本屋で知り合って、それ以来の付き合い」

八代芳伸 「東邦新聞の八代です。 お噂はかねがね」

合田雄一郎 「合田といいます」 (軽く頭を下げる二人)

八代芳伸 「どうやら私、尾行がついたみたいで」

加納祐介 「警察……?」

八代芳伸 「違います」

加納祐介 「何かありましたか」

八代芳伸 「おそらく、《岡田》の繋がり」

加納祐介 「《岡田経友会》ですか」

八代芳伸 「ええ。 実はある投資顧問会社のことを調べていたんですが、向こうが《岡田経友会》と関係のあるところで。 脅しのつもりでしょう。 余計なことに首をつっこむな、という。 兜町で、まとまった金が動いているような気配があるんです」

加納祐介 「日之出ビールの株がらみ」

八代芳伸 「ええ」

(合田さんに向かって)
加納祐介 「そうなのか?」

合田雄一郎 「兜町に捜査の関心が向いていないということは、ないと思う」

八代芳伸 「でしょうね」 (加納さんに向き合って) 「ところで加納さん。 人を見るのが仕事のあなたにお聞きしたい。 日之出ビールの城山社長、裏取引をやっていますかね?」

加納祐介 「さあ……。 これはあくまで私個人の感想ですが、城山社長は口は開いても心は開かないタイプにですね。 政治家のような」

八代芳伸 「なるほど」



第二話はオリジナルキャラ・八代芳伸が絡んでるのが、しゃあないんですが。
最初の会話で「仕事の話は抜き」と言いつつ、結局仕事の話を切り出してる八代氏の矛盾。

しかも、前に指摘しましたが、義兄弟の電話での会話のエピソードをぶんどりやがって・・・!
これは脚本の責任ですけどね。 義兄弟関連のエピソードは、なるべく二人のために使って欲しいのよ~。 わかってないなあ~。

石黒加納は、語尾が聞き取りにくいので、少々苦労しました。
上川合田は、そんなことはないんだが・・・。


それから、「高村薫さんが大勝ちした「海物語」について説明してほしい」というわがままリクエストに、キあこさんが応じてくれました!
私と同様、パチンコに明るくない方は、ぜひ

【海物語】彼是

をご覧くださいませ。

キあこさん、本当にありがとうございます♪ wikiより断然、数十倍、分かり易いです(笑)


WOWOW版「レディ・ジョーカー」 第二回の雑感

2013-03-11 00:20:18 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
連続ドラマW「レディ・ジョーカー」 第二話  また観直すけど、現時点での雑感です。 順不同。


☆杉原氏、土下座はアカン!

小説にかかれてないことは、やらないでほしいんだよなあ~。


☆私の白井さんはこんな人じゃないぃぃぃ~(泣) (2回目)

この白井さんならば、背任するのは倉田氏ではなく、この人のような気がする。
ついでに杉原晴子さんと不倫関係にありそうなのは、倉田氏よりこの人のほうがよっぽどありえる。
(倉田氏と晴子さんの不倫設定は出てきそうにないが、出たらもっとビックリだ)


☆城山社長のベスト姿がどうしようもなくたまらない。

「ハゲタカ」のときもそうだったけど、恭兵さん、似合ってるよねえ・・・ダンディだよねえ。
あ、ダンディは鷹山のほうか(「あぶない刑事」ネタ)


☆半田さん、仲間の情報を捜査会議で売る。

誘拐した城山社長を乗せた車の目撃情報を発表。 いくらなんでもそれはないわー・・・。 やりすぎやろ。


☆野崎秘書はお酒は飲めないのに!

ビール注文してた。 ここでもキャラクター設定、無視ですか。


☆八代氏は今からでも根来史彰に改名すべき。

かつての女根来の従兄弟なり親戚なり、オリジナルの設定でもいいからさ(笑)
あるいは久保晴久でもよい。 久保っちのキャラも、出てこないのはもったいないんだけどなあ。

しかしこの八代氏は、相当アクが強いな。 演じてる山本氏の力量なのか、ネタのためならという強欲さ・貪欲さが、顔をしかめたくなるくらいの不快を感じつつ、ビンビンくる。この八代氏なら、殺されてもしゃあないか、とすんなり納得する私。(褒めてるのかけなしてるのか自分でも分からん)


☆あれは私以上に堅物ですから。

出た、義兄の「あれ」呼ばわり!


☆おしゃれなブックカフェでご対面。

さすがに多摩川ピクニックのロケは無理だったか。


☆貴重な義兄弟の場面を奪うな、八代氏!

「人を見るのが仕事のあなたに・・・」と城山社長についての質問振って、「口は開いても心は開かない確信犯」と義兄に返答させるのは、あんたじゃないのよ、八代氏! キーッ! 義兄弟好きな私は恨みます。


☆半田さん、妄想爆発!

捜査会議での脅迫状の画像見て、爆笑してどうすんの・・・。怪しいって自己申告してるようなもんやん。

☆神崎一課長の口調に違和感。

小説では丁寧語で喋っていたので、いかにも尊大な態度の上司感ありありの口調は、気に食わん。
演じてる渡辺氏には申し訳ないが、この人の神崎一課長はないわ。ギラギラ感を抑えようとしてるのは分かるけど・・・。

もう少し目立たない雰囲気の、線の細い、知性を感じさせる俳優さんはいなかったのか? 神崎一課長は以前は鑑識課長だったからさ。


☆城山社長と合田さんのご対面

今回のクライマックス。 
城山さんが解放されたときに、警察署で城山さんを見かけてる合田さんですが、対峙して言葉を交わすのがここが初めて。

インタビューで「合田は猟犬」と上川さんが言ってましたが、「端正な近衛兵」より、「猟犬」のほうがふさわしい眼差しでしたね。


これで小説の第三章終了。 残り五回で第四章、第五章、終章、か。

・・・終章、あるんでしょうね・・・? せめて病院のベッドで目覚めた合田さんの傍らに加納さんがいる、それくらいのサービスは望んでもいいじゃない?


ところで、第三話予告画像に、飲んでる義兄弟がおりますね。
それは嬉しいんだが、この義兄はどう見ても掃除や料理をしたり、洗濯物にアイロンかけにやってきた人には見えない(苦笑)

ホンマに『照柿』文庫版に書かれてる通り、
  「永遠のお殿様。兄上様」 (講談社文庫)
  「永遠の若様。兄上様」 (新潮文庫)

な義兄だわ。 いや、どちらかと言えば前者の「お殿様」がふさわしいか。


それではおやすみなさいませ~。 今週も月曜から土曜までガッツリ出勤。

ちなみに母は、今回無反応でした。

WOWOW版「レディ・ジョーカー」 第一回の雑感

2013-03-04 23:57:46 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
・・・の前に、明日発売の「サンデー毎日」2013年3月17日号に 『レディ・ジョーカー』ドラマ化記念 「チーム高村」大集合! 今だから言える連載秘話 がありますので、要チェックですよ~! 楽しみ♪


さて、昨夜の 連続ドラマW「レディ・ジョーカー」 の無料放送。
結局、全部観ることができました!

「無料」ということは、「WOWOWと契約していないテレビでも観ることができる」ということに、観ている最中に気づいて(爆)、途中でテレビに切り替えました。
あー、なんてばか! バカ! 馬鹿! (←関西人には「アホ!」よりキツイ言葉)

おかげで全7回分のダイジェスト予告も観れたわ。 電話ボックスー!(ジタバタ) その後も知りたいのー! アレはあるのか、アレは!

初回の再放送ももちろん無料ですから、「3/7(木)の午後9:45」と「3/10(日)の午前11:40」で、無料で放映されますよ。
昨日見逃した方は、このチャンスを逃さずに観ましょう! 私ももう一度観たい! 次の日曜昼は必ず録画しておかないと~。

これ以降も、週に三回放映されますからね。 こちらでチェックしてください。


では、簡単に雑感を。
観終わって、まずは「ああ、よかったー!」と安堵。 うん、よかったー! 続きが気になる、早く観たい! と思ったもん。

では、気になった部分のツッコミ。

☆合田さんがお蘭になっちゃった!

地どりの報告した半田さんに、合田さんがもっと詳細に、と言いますが、これって『マークスの山』のお蘭のエピソードをパクッとるがな!

しかし半田さん、これはやられたらイラつくよなあ・・・。


☆あれはキレるよ、半田さん!

あんな無表情な、あんな眼差しで見られたら! 某女優の代名詞になった「別に……」なんて言われたら、私だってキレてるかも(笑)
うん、あれこそが、「こんな微妙な目に見つめられたら、理屈抜きに殴りつけたくなるか、魅入られるかどちらかだ」と根来さんが評した目だよ。


☆まさかのあんなところで義兄弟! おまけに半田さん!

義兄が車を買うのに二人でショールームへ、というエピソードは、単行本『LJ』での二人の台詞で分かるのですが、ああやって堂々と映像で見せられると、頭吹っ飛びそうなほどのとんでもない破壊力だったわ!

おかげで台詞聞き逃した(苦笑)
加納さんが合田さんに「所轄に移ってヒマだろ?」みたいなこと言ってた? 加納さんが合田さんに「車を買え」って勧めてたの?

そこにたまたま半田さん登場・・・。よりにもよって義兄もいるというのが、キーッ!(意味不明) 


☆合田さんが所轄へ異動になった謎。

順番前後しますが、半田さんが叱責され捜査本部はずされる前に、電話してる合田さんとすれ違ってますが、その電話の内容で何かの不祥事があったんだろうと、こちらに推理・想像しろというのか、制作陣?
『照柿』読んでいる人は理由は分かるけど、このドラマではどうやらそういう理由ではなさそうな感じなんだよね・・・。


☆薬局店頭でヤバい話はヤバい。

布川さんが「仲間に入れてほしい」と物井薬局の店頭で話してますが、通りすがりの人に聞かれたらどうすんの。
物井さんは薬剤師になってるのね。小母さんはいないのか。

☆白井さん、城山社長のことで倉田さんを責めないで。

私の白井さんはこんな人じゃないぃぃぃ~(泣)


☆新聞社ってこんなに綺麗なの?

「日之出ビールの社長がやられた……!」までの緊迫した一瞬とその直後の怒濤の流れが、小説では緊密に描かれていたのに、なんか拍子抜けしちゃった。
ところでドラマの田部氏は「菅野キャップ+田部デスク」、オリジナルキャラクターの八代は「根来さん+久保っち」を合体したものと考えていいのか?


☆敵意剥き出し、平瀬さん。

合田さんに、いきなりの呼び捨て・おまえ呼ばわりですか。素晴らしいね(褒めてます)


☆城山恭介・杉原晴子の兄妹の仲。

小説では疎遠な雰囲気だったのに。


☆城山社長が墓参りって!?

ここ、すごいビックリした。脚本オリジナルのエピソードはこれからも盛り込まれると思うけど、今回に限っては、ここが一番ビックリした。

なんでビックリしたのかと自問すると、「城山社長はそんな人物ではないから」という答えが出てくる。

映画でも、城山社長が物井さんの薬局訪れて、頭下げてたけど、違和感あったもんなあ・・・。


☆警察から、物井さんに電話するなよ、半田さん!

あんたは自分の立場、分かってんのか? ハラハラするわ。


☆レディの描き方が少々不服。

映画のレディをそのまま踏襲してるのか? 喋らせないつもりか?


☆本仮屋ユイカちゃんは不幸な役どころがよく似合う。

褒めてます。


☆拘束されている城山社長のリアリティのなさ。

予告映像観てても感じたんだけど、口に張られたガムテープとか、すぐに剥がれそう(苦笑)
開放された後も、あんなすぐには動けなかったでしょ? 身体も目も圧迫されてたんだから。


細かいところをツッコめばキリがないんですが(これでもか?) (これでもよ)
文句つけてるように感じるかもしれませんが、どうしても小説メインで見てしまうからね~。 その点は堪忍してください。

あれだけのボリュームのある重厚な小説を7回で、というのは無理があるとは重々承知してますが、1回目で<第三章 一九九五年春――事件>のほぼ三分の一までいくのは、しゃあないか。 間延びしちゃうか。 難しいところだなあ。
岡村清二さんの手紙が、大半端折られたので、小説読んでない人には「?」じゃなかったかと危惧。 後々出てくる可能性は、薄いかな?


WOWOWドラマ「マークスの山」の雑感 (現在も入力中)

2010-11-21 23:55:45 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
タイトル通り「雑感」ですので、その点は含んでおいて下さいね。

「小説の映像化」とは、<小説の読者>と<俳優のファン>のせめぎ合いみたいな、微妙な部分がありますからね~。
私は当然<小説の読者>ですので、その視点でしか雑感は述べられません。
しつこいようですが「そこんとこよろしく!」(←横浜銀●?)です。

話し変わって、WOWOWの契約って、ひっじょーにややこしい!! んですね(怒)
TVとHDDの両方を契約しないと、録画出来ないんですか? 我が家の機種では、どうもそうしないといけないみたいなんです。
TVのB-CASカードで契約したので、観ることは出来ますが・・・。
「容量不足で録画出来なかった」と信じてたら、どうやら上記の理由で出来なかったみたい。
というわけで、録画はすっかり諦めた。今夜の第三話からリアルタイムで観ます。

それでは雑感スタート! 覚えてることだけ、順不同でつらつら述べます~。
思い出したら追加予定。もちろんネタバレありです。


☆第一話☆

・小説にすらなかった義兄弟の北岳の登攀・・・ここから始めるか!

・合田さんの帽子、のっぽさん(「できるかな」を知ってる人が、どれくらいいるのか)を思い出す。

・この加納さんは、何かにつけて貴代子さんと復縁させたいと願ってるのか? ちょっとそれはないでしょうよ。

・「貴代子に未練がある」の単行本版の一文を髣髴とさせる、合田さんのうろたえっぷり。このドラマは文庫版なのにねえ。

・一方の貴代子は、未練なんぞ1グラムもない潔さ。

・スニーカーを洗うようになったのは、貴代子に涙ながらに「これくらい洗って」と訴えたからじゃん。自主的に洗う「刑事の誇りだ」みたいな発言する合田さんって、ちょっとヤダ。

・というわけで、合田元夫婦の描き方は小説と大幅に変わってるということで。それでは他のキャラクターたちに参りましょう。

・週刊誌の記者って、こんな好き勝手に無茶な取材をやっていいのかね?

・あだ名のない七係の面々って、何かヘンな感じ。

・お蘭こと森義孝の袴田吉彦くん。もともと不機嫌面で(←失礼)、熱くて一所懸命なところが好感持てる。合田さんに対して「合田さん」と呼んだり、意外と反感抱いてないところが、なんとなく可愛く思う。

・又三郎こと有沢三郎の葛山信吾くん。まだまだ「ウラ」が隠れてそうな雰囲気。報告する前の森くんに茶々を入れてましたね♪ 役柄的には雪さんの要素も加わってんのかな。大塚医務院のところでそう思った。

・ペコさんこと吾妻哲郎の甲本雅裕さん。この人もまだまだこれから本性見せるぜ、って感じ。しかし線が細いためか、いかにも「ペコさん」という存在感に不足気味のような・・・。

・肥後さんは出張ってた方ですが、雪さんも十姉妹ちゃんも端役扱いか~。悲しいな。(俳優さんたちの名前が分からない)

・林係長の隣に座っていたのが、水野署長と思っていいのかな。

・映画でペコさんだった小木さんが、ドラマで十係の須崎さんというのが記憶に残っている弊害が不安の種であったのですが、ま、どうってことありませんでした。映画の須崎さん(萩原流行さん)そのものが、アクが強かったからなー。

・これもオリジナルキャラクターの、加納さんの上司・小杉氏の嶋田久作さん。相変わらず良いお声。丁寧な喋り方が「曲者」といった雰囲気出ていて、よろしいわ。

・水沢裕之の高良健吾くんについては、配役知った時から不安はなし。というよれ期待大。あの笑い方が気に入った。

・高木真知子の戸田菜穂さん。「恋人」よりは「母性」の匂いを感じられる。

・マークス5人。あの時点で浅野氏が生きていた設定に驚いたし、唐突に自殺したのも驚いた。

・加納さんと合田さんが元義兄弟ということは、関係者にはあまり知られてないの?

・「小説は読んでない」と言った上川隆也さんに一抹の不安があったんですが、「熱血漢」なところ以外は、まあ・・・及第点?(偉そうに) もしも読んでいたら多少は違った、つまり小説に近い合田さんになっていたのかな~。

・涼風どころか熱風を吹かせる方が得意でしょ、という存在感の石黒賢さん。この人、合田さんの部屋の掃除なんてしなさそう。男性が思い描く「クールな雰囲気」ってこんな感じなんですかねー?

・とはいっても、この二人が二人きりでいる場面には、胸がときめく乙女チックな私(←こらこら) たとえビジュアルが「加納×合田」であっても、しゃあないわ。義兄弟好きの悲しい性。


☆第二話☆

・あっれー? 加納さんは場内整理係じゃなかったのー?

・根来コニタン、また無茶な突撃を・・・。

・一泊何十万するんだ、あのホテルの部屋は・・・?

・第一話の西野富美子と第二話からの林原の妻の女優さんって、顔立ちが似てない? 一人二役で演じても良かったんじゃ(こらこら)

・台本のせいか知らないが、升毅さん演じる木原氏の存在感が薄いなあ~。木原氏に関しては、もしかしたら文庫版ではなく単行本版の方を採用した可能性もありか?

・合田さんに締め上げられる(推定)雪さんと(推定)十姉妹ちゃん・・・気の毒。

・義兄弟の密会場所が、映画館ではなく車の中ですか。映画館より密室度が高くて、なかなかよろしい。

・小日向さんとコニタンのツーショット、どこかで観たような・・・と思ったら、ドラマ「あしたの、喜多善男」か。・・・このドラマ、観てませんが。

・合田さんがを食べてる・・・!! しかも焼肉・ホルモン・・・。

・森くん、律儀に支払いを。小説ではタクシー代で払ったのに、こういう細かい設定が、ところどころで変更して使用されてるね。

・真知子さん、文末にハートマークって・・・(呆)

・根来コニタンの父は、須崎さんの元同僚という設定。しかしさすがは須崎さん、情報は漏らしません。ここが通常の二時間ドラマ(火サスや土ワイ)と違うところよ。簡単に情報を漏らしたり提供したりしたら、刑事は失格だ。

・第二話を観て、どうして根来コニタンに反発を覚えるのか、分かった気がした。今どきの「デキル女」を前面に押し出しているようなキャラクターが、どうにもこうにもイヤなんだわ。それに合田さんとペコさんに対して、あの態度は何よ? 「刑事の娘だった」という優越感?
高村作品にはこんなタイプの女性キャラが皆無なのに、オリジナルキャラクターとして盛り込んだ、そのこと自体が腹立たしい。
顰蹙を承知で暴言述べますが、この根来コニタンならば、裏の世界に始末されても仕方ないかもしれない(うわあ!)

・だから加納さん、合田さんを貴代子さんと復縁させようとほのめかすのはやめて! 第一話でも、貴代子さんに遠回しにけしかけてなかったか?

・うわーん、須崎さん!


第三話は先ほど観ましたが、両親の揉め事のせいで(つまり家庭内の揉め事は現在も数週間続いてる状態)、ドラマに集中で出来なかった部分あり。
今度の日曜日の再放送でもう一度確認する予定ですが・・・出来るかな。
(ここまで、2010-10-31 23:59:27)

***

最終回の再放送も終わったので、三話から五話までまとめて更新。
かなり辛口な雑感になるかもしれません、と改めて念を押す。

☆第三話、第四話、第五話☆  多少記憶を失ってるので(苦笑)、順不同な内容です。

・どうにもこうにも「貴代子」の存在に耐えられん。演じた鈴木杏樹さんがどうこうというのではなく、毎回合田さんと絡む必要があったのか? ということ。まるで合田さんとよりを戻しそうな雰囲気を作ってさー。あれはスタッフの願望か?
台詞にもカチン! とくるものが含まれてた。特に腹立ったのは、第三話であった「あなたは刑事になるために生まれてきたような人だから」(だっけ?)
こんなこと、合田さんは思ってないでしょ。かつての妻が元夫について語ることで、合田雄一郎がどういう人物か、分からせるような設定にしたんだろうけど、本人が言った台詞ならともかく、他人から「おなたはこういう人物だ」と決め付ける手法は、ちょっとどうよ?
ましてや「俺は刑事になるために生まれてきた」と本人が臆面もなく堂々と言い放つのは、鳴沢了だけで充分だ。

・スタッフの願望といえば、まったくの予想外「真知子の妊娠」。
はあ!? とマジで顔が歪んだ。単行本も文庫も数回読んだ身としては、「真知子が水沢の子供を妊娠し、生み育てたらいいなー」なんて、一度たりとも思ったことはないし、これからもないだろう。だって、これからが大変なのが分かってるやん。「犯罪者の子供」という目で世間から見られるんだよ。
小説に真知子に対する救いがないから、スタッフが付加した設定としか思えない。文庫化された時、「IN☆POCKET」に掲載された高村さんのインタビュー、読んでないのかね。真知子に聖母マリアのようなイメージを求めるのは、ちょっとどうよ?


・・・ここまで入力して、エネルギーがなくなってきました(苦笑) 怒りのエネルギーって疲れますねー。これでも推敲を繰り返して、入力しては消しての連続なんですよ。

次回に続く。

連続ドラマW 「マークスの山」


君は「父が来た道」の予告を見たか!?

2005-11-21 23:14:18 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
11月28日(月)にTBS系で放映されるドラマ「父が来た道」。先程その予告を観てみました。

ん、が・・・。

何ですか、あれは。

電話ボックスのラヴシーンで始まり、電話ボックスのラヴシーンで終わる予告

って・・・

原作知らない人は「どんな話!?」と思うでしょうし、原作知っている私も「どんな風に脚色したんや!?」と叫ばずにはいられないっ!
・・・まあ、観てもらうための、それが「予告」というものなんですが。

しかしツッコまずにはいられない!

・○田×さんが演じるような人物って、いたっけ!?
・渡×え○子さんが、老けた○田ゆ×子さんに一瞬見えたことは口が裂けても言えない(大笑)
・阿×ちゃん演じる主人公が殴ってる場面って、原作にあったっけ!? 原作では逆に、やられ(かけ)る場面があったのに!
・○貴×子さん、予告では全部ラヴシーンの場面で登場やん! しかも濡れ場も!(←これは原作にもあるけど、ちょっと雰囲気が違うような気がする・・・)

10日ほど前の記事に「十中八九、原作通りに進めば御の字」と書いたのだが・・・。下手すりゃ半分は脚色されているかもしれませんね・・・。
ホンマに高村薫作品は、残念ながらドラマ運には恵まれておりませんね。
まあ、観る予定ですけどね。観てからあれこれ語りましょうか。

と、いうわけで、明日から「父が来た道」 を読みます。現在発売されている、唯一の中短編集 『地を這う虫』 に収録されている一編です。まずは単行本版、続いて文庫版と読んでいきます。
これも「高村薫作品の法則」の当てはまって、単行本と文庫で違いがありますのでね。

せっかくのこの機会、ついでに再読日記もやっちゃおうか。


「レディ・ジョーカー」の映画について・2

2004-12-23 17:59:14 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
私は普段、映画館で映画を観ない人間です。専らTV放映された映画を録画して観るのみ。だから偉そうなことは言えませんが・・・語りたくなるのも性分。

元々登場人物の多い小説ですが、約半分の人数にカットしても、映画の人物描写は不十分。小説は、犯行グループ側、企業側、警察側、新聞報道側などから、多角的に物語が展開しているから。

そもそもの問題は、映画の時間で消化しきれるほどの分量でも題材でもない小説を、映画化に押し切ったのはなぜなのか? 連続ドラマではなく、映画にしたのはなぜなのか?
「観れば解るかな」と思ったが、その答えは解らなかった。映画化したというこだわりや意気込みが、感じられなかった。映画という媒体と手段には、向いていない小説なのに、それでも映画にしたのは、なぜなの?
どなたが書いたのかは失念しましたが、「小説のプロモーション映画」と称されていたのは、当たってると思う。

・・・正直なところ、いろんな人がいろんな意見を述べているので、困惑しているのですが(苦笑)

***

今回は個々のキャラクターと俳優陣について、ボヤキとツッコミを柔らかめに。(←出来るのか)
但し私は、あくまでも小説重視、小説の描写やイメージ重視 です。各俳優さんのファンの方々、そのつもりで。

●物井清三役・渡哲也さん
最初は城山社長役でオファーがあったらしいが、ご本人の希望でこの役を演じることに。・・・とすると、元々は誰に演じさせる予定だったのか? 気になるところ。
小説では65~70歳までの年齢なのだが、渡さんはそれよりも若く見えるので困った(苦笑) 孫が死んで、婿も死んで、兄も死んで、日之出ビールに対する、物井さんの内部に眠っていた悪鬼が顔を出す。その怒りが、あまり感じ取れなかったなあ。品が良すぎるから(苦笑) 小説では延々1~2ページは綴られているので「映画でそれを描写しろ」とは、どだい無理な話ではありますが。

ちなみに一緒に見に行った母曰く、「渡哲也は、今の方が断じていい。昔のサングラスかけていた頃(注:ドラマ「西部警察」のこと)は、嫌いやったわ」
・・・そういう私も「西部警察」は観ておりません。

●城山恭介役・長塚京三さん
いやー、この人が社長をやられるとは・・・。小説では50代なので、実年齢はほぼ当てはまりますが・・・ゴメン、私の(←って、アンタ)城山社長のイメージではありません。
私にとってのこの人は、どうしてもお兄さまのイメージが、まとわりついて離れません。え、お兄さまって? ドラマ「華の嵐」のお兄さまですわよ。またある人には、CMでの「理想の上司」のイメージがあるかも。だから、不遇といえば不遇。

何度も書くが、俳優さんって実年齢よりも若く見えるので、イメージが若くて困るんですよね~。
これも失念しましたが、どなたかが「外務省の薮中氏が城山社長のイメージ」というご意見を。うーん、諸手を挙げて賛成とまではいきませんが、何となく解ります。多少は、私の中の城山社長のイメージに近いかも。くたびれたところとか(爆)

2回目はここまで。

「レディ・ジョーカー」の映画について・1

2004-12-19 23:06:42 | 映像化された作品(ネタバレあり!)
母と観に行きました、レディ・ジョーカーの映画。
それで、感想とボヤキとツッコミを。どうしてもツッコまんと気がすまない関西人気質。

・・・原作を読んでいるだけに、辛いなあ・・・どう書いていいのか。
原作を読んだ者の視点から、読んでいない方が観たと想定して、綴ってみましょうか。
まずは全体の総括。人物像については、次回にします。  ネタバレあり。要注意  あまりにひどいネタバレは、白い字で隠します。

***

 原作読んでない方は解らなかっただろうと思われるポイント 

・ポンポン展開や場面や飛ばされてるので、高村さんが執拗に書いている「動機」の部分が、全く解らないのが、弱い。特に犯行グループの結びつきが、何でこういうメンバーになったのかという経過も説明もないからね。製作者サイドはタイトルの意味、解ってるのか? 

・原作では、杉原武郎さんは城山恭介社長の妹の夫という設定だったが、映画では、実の弟・城山武郎という設定。電車に飛び込んで自殺するところは一緒だったが、何で自殺したのか。これは唐突過ぎて解らないと思われる。そもそも、実の弟に設定を変えた意図が見えない。これでは倉田副社長の影が、あまりに薄い。

・倉田副社長といえば、何で城山社長がLJに20億円を支払ったのかの本当の理由を述べてましたが、どうして話した相手が倉田副社長だったのか。その理由が解らないと思う。会社への背任の容疑で城山社長と倉田副社長が地検に引っ張られ、白井副社長が新社長に就任しましたが、何がどうなって背任で、社長交代なのか。あれでは白井副社長、上手く立ち回った狡猾で要領のいい人、というイメージで固定されてしまう~。白井さんファンは泣いてるぞ! (現にここに一人 )

・何で布川さんが、娘のレディを捨てて失踪したのか。その理由、あれでは解らない。

・何で高さんが立ち行かなくなって、半田さんにまた話を持ちかけて、そしてどういう組織に追い詰められたのか。さっぱり解らないだろう。

ああもう、キリがないや(苦笑) 1回目はここまで!(ヤケ気味)