最近読了した 『ヨーロッパ文学の読み方―古典篇』 と 『中世・ルネサンス文学』に、ダンテの『神曲』の冒頭部分の原文が掲載されていました。
この2冊、前者は「放送大学の印刷教材」、後者は「放送大学院の印刷教材」で、いわば姉妹編といった感じですね。
これだけネット社会になっても、言語が異なれば原文を探すのは一苦労だと思うし、せっかく見つけたので、ここに覚え書として記録しておきます。
まるっきし同じ・・・はずなんですが、印刷教材の表記が異なってるぞ~? あれ~?
Nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura
che la diritta via era smarrita.
『ヨーロッパ文学の読み方―古典篇』 「第8章 中世・ルネサンス(2) ダンテ『神曲』」のp148より
Nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura
ché la diritta via era smarrita.
『中世・ルネサンス文学』「第10章 信仰(1)――知と愛と幸福」のp184より
異なってるのは三行目の「ché」です。どっちが正しいのだ?
訳は今更いいですね。知りたい方は、単行本『照柿』(講談社)、講談社文庫版『照柿』(上巻)、新潮文庫版『照柿』(上巻) のいずれかを読みましょう~!
ところで皆さん、一再ならず調べたり、本を探されたりしたことがあるかと思うのですが、<『照柿』のダンテの『神曲』は誰が訳したものか?> という疑問を抱いたことがあるでしょう?
『神曲』が復刊されたり、新訳が出るたびにチェックしますが、どれもこれも当てはまらない!
上記に紹介した本を読んでいるうちに、
「これは高村さんが訳されたのではないのか!?」
とコペルニクス転回しました。
やはり決定的なのは 「わたくし」 の表記ですよね。
「これは高村さんの訳だろうな~・・・」と考えないと、ストンと腑に落ちない、すんなりと納得できないのですよ。
皆さん、いかがでしょうか?
以前も記したと思いますが、「図書」(岩波新書)で連載されていた河島英昭さんが訳された『神曲』の書籍化待ちなんですが、まだですかー!? いつになったら発売するんですかー!?
叶うならば、岩波文庫でお願いしたいです!
***
9月末に発売の 『空海』 のカバー表紙が公式サイトに出ましたね。
題字を見た瞬間、「ああ、高村さんの字だな」と分かりますね。
新聞ではカラー写真が満載でしたが、今回は白黒写真になるのかなあ・・・。
この2冊、前者は「放送大学の印刷教材」、後者は「放送大学院の印刷教材」で、いわば姉妹編といった感じですね。
これだけネット社会になっても、言語が異なれば原文を探すのは一苦労だと思うし、せっかく見つけたので、ここに覚え書として記録しておきます。
まるっきし同じ・・・はずなんですが、印刷教材の表記が異なってるぞ~? あれ~?
Nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura
che la diritta via era smarrita.
『ヨーロッパ文学の読み方―古典篇』 「第8章 中世・ルネサンス(2) ダンテ『神曲』」のp148より
Nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura
ché la diritta via era smarrita.
『中世・ルネサンス文学』「第10章 信仰(1)――知と愛と幸福」のp184より
異なってるのは三行目の「ché」です。どっちが正しいのだ?
訳は今更いいですね。知りたい方は、単行本『照柿』(講談社)、講談社文庫版『照柿』(上巻)、新潮文庫版『照柿』(上巻) のいずれかを読みましょう~!
ところで皆さん、一再ならず調べたり、本を探されたりしたことがあるかと思うのですが、<『照柿』のダンテの『神曲』は誰が訳したものか?> という疑問を抱いたことがあるでしょう?
『神曲』が復刊されたり、新訳が出るたびにチェックしますが、どれもこれも当てはまらない!
上記に紹介した本を読んでいるうちに、
「これは高村さんが訳されたのではないのか!?」
とコペルニクス転回しました。
やはり決定的なのは 「わたくし」 の表記ですよね。
「これは高村さんの訳だろうな~・・・」と考えないと、ストンと腑に落ちない、すんなりと納得できないのですよ。
皆さん、いかがでしょうか?
以前も記したと思いますが、「図書」(岩波新書)で連載されていた河島英昭さんが訳された『神曲』の書籍化待ちなんですが、まだですかー!? いつになったら発売するんですかー!?
叶うならば、岩波文庫でお願いしたいです!
***
9月末に発売の 『空海』 のカバー表紙が公式サイトに出ましたね。
題字を見た瞬間、「ああ、高村さんの字だな」と分かりますね。
新聞ではカラー写真が満載でしたが、今回は白黒写真になるのかなあ・・・。