あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
関連アイテムや書籍の読書記録も紹介中

文庫 『黄金を抱いて翔べ』・3

2013-09-26 22:20:30 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

双眼鏡の二つのレンズの中に、自分の目を感じた。
自分の眼球と、そこから額の奥へ広がる神経の動きが分かった。
こめかみがチリチリし、耳の付け根が微かに引きつっている。
《世界を見てる》と幸田は思った。



『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫 p7) より


この出だしの文章があってこその『黄金を抱いて翔べ』でしょう。

幸田さんらしく、シンプルな双眼鏡を選んだつもり。




『わが手に拳銃を』 1

2013-09-02 22:35:35 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

「殺し屋は本職か」

「本職、金儲け。趣味、金儲け。特技、金儲け」


『わが手に拳銃を』(講談社 p115) より


真面目な内容の記事が続いたので、久しぶりにこのコーナー。

国の数だけ通貨もありますが(EU加盟国は除いて)、
「リ・オウ」と「金儲け」で選ぶとすれば、やはりドル、
それもドーンと札束がふさわしいかな、と。

私もこれと同じ量の一万円札欲しいわ~・・・。



単行本『リヴィエラを撃て』 2

2013-08-06 22:26:00 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

「目覚し時計を日本へ置いていこう。
荷物が軽くなる」



『リヴィエラを撃て』(新潮社 p449) より


はい、すみません!(土下座第2弾)

このサー・ノーマン・シンクレアの発言が個人的にツボだったので・・・。

しかし連日のこの暑さのせいか、目覚まし時計に頼らないと起床が難しいこの頃。
『照柿』の時期よりも暑いんだもんな~。
これで何夜連続の熱帯夜なのか。


単行本『照柿』 3

2013-08-04 22:04:54 | お遊びコーナー&イメージの迷宮


「物事には引き際というのもある。登攀と一緒だ」
「それは違う。登山は、退いても何も減らんやないか。
刑事の仕事は、一つ退くたびに、確実に何かが減っていく」
「何か、というのは」
「地歩みたいなもの……かな。
手柄や地位の話やない。
休みなく一歩一歩固めていかないと、
己が立つ場所もないような感じだ。」



『照柿』(講談社 p252) より


8月4日深夜から8月5日早朝にかけて、水戸の加納家に滞在した合田さん。

唯一と言っていいほど、義兄弟のツーショット。
まあ・・・お猿さんの写真もなんなので(苦笑)
無難なところでクライミングの写真を。

追記。 義兄弟はロッククライミングはやらないと思うのですが、
あまりいい写真がなかったので・・・すみません。



単行本『照柿』 2

2013-08-02 23:10:38 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

いびつに膨らんだ封筒を濡れた指で軽く押してみると、
二重になった封筒の中身の正体は分かった。

サイコロ二個。



『照柿』(講談社 p58) より

8月2日から『照柿』が始まりますが、
いかにも暑苦しい夕陽の写真を避けて、サイコロです(苦笑)

警告と脅迫を兼ねて、合田さんに送られてきたサイコロ二個。
今の時代、カラフルな色合いのサイコロもあるようですが、
博打で使うなら、こういうオーソドックスなサイコロがいいですね。
(やったことないけど)



単行本『神の火』(新版) 1

2013-07-26 22:42:27 | お遊びコーナー&イメージの迷宮


青白く光る雪の面から、
一本の草木の頭がもたげているのに気づいたのはそのときだった。

野生の水仙だ。

島田は、生命(いのち)だ、と他愛もないことを思った。


「球根生きとるから、蕾を摘み取って埋めたったら、
来年また花咲かせよる」

この球根一つが生き残り、倍、倍で球根が分かれていったら、
十年で千株を越える。
二十年後にはこの入江じゅうが水仙で埋まることになる。

何を思ったのか、日野は「おい、お前さん」と水仙に声をかけた。
「人間の代わりに、時代をしっかり見るんやで」


『神の火』(新版)(新潮社 p485、p491、p492) より

新版なら文庫・単行本のどっちでもいいんだけど、たまたま近くに単行本があったので。
該当部分にふさわしい文章を選んだため、内容は飛んでます。
しかも長い。 あしからず。

この水仙の写真見たとき、即座に「この場面にどんぴしゃ!」と思いました。

島田先生と日野の大将が咲かせた水仙だと思ってください。
あるいは二人は、良ちゃんのつもりで植えたのかもしれませんね。

あんまりにも暑いので、写真だけでも寒い冬を連想させるものを(苦笑)



『李歐』 1

2013-07-21 23:02:52 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

一彰は一瞬のうちに、
夜昼の別もなく妖気を放ち始める目に捉えられ、
そのまま近づいてきた男の手でいきなり顎を掴まれるやいなや、
唇に紅を引かれていた。


『李歐』(講談社文庫 p171~172) より


さすがに男性が男性の唇に口紅を引く・・・という画像はないので、
口紅でごまかす。

李歐が女からもらったという口紅。
当然使いかけの口紅とは思うのですが、
未使用の口紅の写真しかない。

また、この当時の口紅の姿形(デザイン)は
どんなものなのか分からないので、
一番素っ気ないものを選びました。

だったらなんでこの場面を、というご意見がありそうですが、
この場面、私も好きですし、あなたも好きでしょ?


単行本『レディ・ジョーカー』 1

2013-07-16 22:47:01 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

半田さん、これはあんたの知らない響きだろう。

未来のなさという意味ではまさに檻の中の檻に自分を追い込んで、
あんたは今、何を思うのだ。


『レディ・ジョーカー』(下巻)(毎日新聞社 p315) より


個人的に「半田さん3連発」と読んでいる部分から。
(行間空いている部分、端折りました。あしからず)

「半田さん、」から始まる、合田さんが語りかける部分が
単行本と文庫で1か所だけ違いがあります。

・・・このパターンでヴァイオリンの写真ばかりアップしたら、怒る・・・?
怒られるよね・・・。
だけど、これしかイメージがわかないんだよね・・・。



文庫 『神の火』・1

2013-07-15 22:41:02 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

ボリス!
パーヴェルは裏切り者じゃない!
日本の原発を見たかっただけだ!
日本へ原発を見に来ただけだ!
信じてやってくれ!
その子を国へ連れて帰ってやってくれ!
故郷へ埋めてやってくれ!
死の灰の降った土にその子を埋めたら、そこからきっと花が咲く!
血の花が咲く!



『神の火』(下巻)(新潮文庫 p208) より


今まで読んできた高村作品の中で、ここほど悲痛さを伴った叫びと訴えは知りません。

こちらの記事 にも載せていますが、
良ちゃんから芽生えて咲いて欲しいのは、やっぱり向日葵。
ごめんなさいね、島田先生(苦笑)
でも、この方が良ちゃんの笑顔にふさわしいと思うのよ。


上記のリンク先の記事と同じ写真ですが、
元の画像のサイズを調整しなおし、自動修正して綺麗(?)にしました。



文庫 『黄金を抱いて翔べ』・2

2013-07-13 21:29:18 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

……幸田さん。
北川さんから聞いた。
あんたが聖書を持っているって。

あんたのことは、ほとんど何も知らない。
でも、いつか、あんたとは神の話をしたいと思う。
あんたとは、心の話をしたいと思う……。



『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫 p166) より


「聖書」と分かるように、十字架も添えた写真を選びました。

ちょっと豪華(?)な十字架で(でも少し年代物っぽい?)、
幸田さんにもモモさんにもふさわしくないかもしれないのは、
目をつむってください(苦笑)



文庫 『黄金を抱いて翔べ』・1

2013-07-11 22:01:50 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

「幸田さん、あそこへ行ってみようか……」
モモは、フェンスの向こうの尖塔を指した。

幸田は首を横に振った。あそこは遠い。絶対的に遠い。
過去でも現在でもない、彼岸のように遠い、という気がした。

「……いつか、行こう」
モモは静かに、だが、しっかりとささやいた。「いつか、行こう……」



『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫 p271) より


この写真は2006年夏に大阪地どりを実施した際に、私が撮影したものです。
やはりここは本物の吹田カソリック教会を使わねばなるまい、と。
尖塔と分かりにくいですが、そこは想像力を補って見るように(笑)




単行本『リヴィエラを撃て』 1

2013-07-07 21:47:53 | お遊びコーナー&イメージの迷宮



偶然道ですれ違った男がいた。

《ギリアム》だった。

言葉は交わさなかったが、男は目で呼び掛けた。

《アルファ》と。



単行本『リヴィエラを撃て』(新潮社 p33) より


夕暮れ時のパリ。
取り上げたのは、手島さんとギリアムの非常に複雑で隠微な関係を表している場面。

実は最初にこのシーンを読んだ時は、真っ昼間と思いこんでいたのでしたが、あまりいいのがなくて。
(もちろん、朝とも昼とも夜とも書いてませんが)

パリといえば、エッフェル塔か凱旋門が双璧。
あえてエッフェル塔をメインから外した写真を選んでみました。

手島さんにとってギリアムは「魔」のような存在。
「逢う魔が時」・・・ギリアムにふさわしい雰囲気では?


しかし私のパソコン、変換時の最初に「義理編む」と出るのはどうにかならんものか。
義理も人情もない男なのにね(苦笑)
(でも悪役としてのギリアムは好きだ)


余談ながら、上記の写真と最後まで迷ったのがこちら。






単行本『照柿』 1

2013-07-06 23:59:48 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

「金の代わりに何を賭けたと思います?」

「ビー玉」

「原稿用紙。私が十枚負けたとしますと、十枚分の原稿用紙に漢字を書かされる」



『照柿』(講談社 p321) より


はい、すみません!(土下座)
ビー玉の写真をたまたま見つけたので、即座にこの言葉を思い出してしまったの。
原稿用紙でなくビー玉というのがミソ。

合田さん並びに秦野組長ファンの方々・・・怒っちゃイヤ。
広いお心で、笑って許して下さいな。

秦野組長や合田さんが少年だった頃、こんなカラフルなビー玉(それでも地味なのを選んでます)が出回っていたのかどうかは知りません(苦笑)
私が少女だった頃には、こういうビー玉はそれなりにあったと記憶してますが・・・。



単行本版『マークスの山』 1

2013-07-04 23:47:16 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

現実的であると同時に厭世的で、自己陶酔的で、

限りなく献身的で利己的で、

且つ……繊細なところが



『マークスの山』(早川書房 p429) より


この写真見つけたときに思い浮かんだのが、森義孝の名台詞です。
どう見ても日本の山ではなく海外の山ですが、雪の上に残された足跡が、
この事件に関わった人たち(捜査陣並びに加害者・被害者含む)の足跡のようにも感じたので。

いつかは溶けて消えてしまいますが、歩いた記憶は残る。
捜査している事件もそんな感じなのかな、と。


最後に付け加えるならば・・・季節外れですみません!
(でも少しは涼しさを感じてね)


***


初回なので説明をば。

かなり前からあたためていた企画なのですが、少々後ろめたい思いもありましてね、見送っていたんです。

なぜならここで取り上げる写真は、無料素材サイトからお借りしたものを保存して使用しているから。(しかも閉鎖されているところがたくさんあったので未報告・・・)

自分で撮影し、マンガや絵を描き、小説を書く、という「創作」をされている皆さんからすれば、

「借り物に借り物を掛け合わせてどうするの?」

みたいなものだと思うのですよ。

加えて写真という素材で、イメージが固定される恐れも否定できず。

でも決断したのは、「私個人のイメージ」を楽しんでほしいな、という気持ちから。
絵も描けない、小説も書けない私が出来る、精一杯のコラボレーション。
どの作品のどの文章や台詞から選んだのか、そしてどんな写真を選んだのか、楽しんでいただけたら幸いです。

・・・たまにとんでもないのが出ます。 多分。


本バトン

2009-09-09 23:47:58 | お遊びコーナー&イメージの迷宮
「本バトン」の回答をいたします。
以前、キあこさんから某バトンを回していただいたのですが、諸事情により回答をお断りしたために心苦しく思っていたのです。「これなら答えられる!」と改めてお願いしたのでした。
・・・完成までに数日かけました(苦笑)

かなり偏った回答ですし、無駄に長いので(あれこれと述べたくなる性質なもので)、興味のある方だけご覧下さい。アップしても、ちょこっと追加修正しそうです。
(2009.9.13現在 追記しています)

 本バトン 

1.いつ頃から本が好きになりましたか?

気づいたら・・・物心ついた頃から。

2.家族に本好きな人はいますか?

母ですね。読み聞かせをしてくれた影響が大きいです。

3.幼い頃に読んだ絵本は?

定番の日本と世界の有名どころの物語ですね。
母が買ってくれた本以外でも、おもちゃ屋さんに置いてあった絵本を、片っ端から立ち読みしてた(笑) 同じ物語でも「絵」が違うので、それを楽しんでいたのかな?
「かぐや姫」「人魚姫」「白雪姫」「シンデレラ」「赤ずきんちゃん」などなど。
中学生になって「白雪姫」「シンデレラ」「赤ずきんちゃん」の完全版を読んで、衝撃受けましたけどね。前者二作は「復讐」してるし、後者は食べられておしまいですし。「小娘は男に気をつけろ」みたいな教訓までついてたし(笑)

純粋に一冊だけ挙げろと言われたら、知り合いのおじいさんから頂戴した、「トゥインクルさんのお店」。
昨年「エルフさんのお店」と1冊にまとまって復刊したので、買いました~♪

4.学生時代、読書感想文を書くのは好きでしたか?

大っ嫌い!!
読むのと感想を書くのは、別物ですよ。今もその思いは変わらない。だから当ブログでも、どうでもいいような感想しかありません。

5.毎号チェックする雑誌はありますか?

小学生の頃、付録つきの雑誌は「なかよし」派でした。妹が「りぼん」を買うようになって、両方読んでました。
でも初めて読んだのは「ひとみ」。親戚のおばちゃんが買ってくれたのでした。「テディ・ベア」の第一回目が載ってたから、ひょっとして創刊号?

週刊誌は「ジャンプ」「マガジン」「サンデー」「チャンピオン」の特定のものは読んでました。

中学生の頃「ちゃお」を友達に借り、「花とゆめ」「LaLa」を同じクラブの子に教えてもらいました。・・・襲撃受けました(笑) もちろん、立ち読みの種類が増えました。
この頃の「花ゆめ」の「ガラスの仮面」は、「ふたりの王女」のお芝居を連載してたのかなー? この辺りから連載とコミックスで、少々違いが出てきてましたね。新たに描き下ろし加筆修正されてたから。
うーん、まるで現在の高村さんみたい(苦笑)
例えばオリゲルトの戴冠式で、罪人のまま繋がれて列席したアルディスに、オリゲルトが花を渡すのですが、繋がれたアルディスは受け取れない。「女王」と「罪人」の立場の逆転を強く印象付けた場面が、コミックスでは丸々カットされてました。

「週刊少女フレンド」「別冊フレンド」「週刊少女コミック」(だっけ?)「別冊コミック」「週刊マーガレット」「別冊マーガレット」も、一応は目を通してました。しかしあまり覚えがないのが多い。妹はこっちの方が好きだった。特に紡木たくさん登場の衝撃はね~。

高校生も、似たようなもんでしたかね。あ、秋田書店の雑誌の立ち読みが増えたかな。「プリンセス」「ボニータ」。あとは「ぶ~け」も。

大学では、雑誌ではなくコミックスに移行してました。
とはいっても、尾崎南さんの作品が載った号の「マーガレット」は買ってました。最初に買った時は「絶愛」最終回でした(笑) そういえば、雑誌掲載時→「Bad Blood」→「BRONZE」コミックで、南条家の長兄・広瀬の名前が3回変わったんだよね~(笑)

現在はコンビニや書店で立ち読みするし、しかもその中の特定のものしか読みません。
「AERA」は「平成雑記帳」
「週刊文春」「週刊新潮」「週刊朝日」「サンデー毎日」等のような傾向の雑誌は、書籍関連のコーナー

「ヤングマガジン」は「頭文字D」
「少年マガジン」は「ダイヤのA」
「月間マガジン」は「DEAR BOYS」
「ヤングジャンプ」は「キャプテン翼」
「ジャンプスクエア」は「新・テニスの王子様」
「モーニング」は「OL進化論」「チーズスイートホーム」「チェーザレ」
「アフタヌーン」は「そんな奴ァいねえ!!」
「good!アフタヌーン 」は「地雷震diablo」

・・・くらいかな。

6.ベストセラーは読む方ですか?

読みません。
たまたま読んだ本がベストセラーになったら、それはそれで仕方がないと割り切ります。そういうのは滅多にないのだが。

7.本は書店で買いますか、それとも図書館で借りますか。

買います。

8.あなたは「たくさん本を買うけど積んどく派」? 「買った本はみんな目を通す派」?

「たくさん本を買うけど積んどく派」・・・に近い状態。100冊以上、いやもっとか? 未読本があるから。

9.本を捨てることに抵抗がありますか?

あります。
売るのも多少は抵抗ありますが・・・。

10.本をよんでる人は”眼力”があると耳にしたことがありますがそう思いますか?

思いますが、人によってどの方面やジャンルで働くかは、十人十色、千差万別でしょうから(つまり何が言いたいんだろうか)
私には「良」であっても、他人には「ハズレ」の場合がありますからね。逆も然り。

このバトンにはありませんが、「お薦め本は?」と問われても、私には答えられません。昔、何も深く考えずに答えて、えらい目に遭ったことがあるので。

11.本屋さん、何時間いられますか?

小学生の頃、住んでいた家の隣の書店で、立ち読みで約6時間が記録。
今の大型書店で座って読んでる人なら、それくらいの時間は当たり前に出来るでしょうけど、立ち読みというのがポイント。

もしも許されるなら、開店から閉店まで過ごしてみたい。

12.お気に入りの本屋さんがあったらおしえて♪

無くなっていきつつあります。特に「高村作品」に登場する書店が!
「三省堂書店」はそごうが閉店したおかげで8月末で終わったし。
「丸善」のなんば店もこの9月で閉店・・・。
「紀伊国屋書店」は残ってますね。これがなくなってしまったら、もうおしまいてすが(苦笑)

これからどこで本を買えばいいのー!(雄叫び)
いえ、大阪に書店はたくさんあるけど、気持ちの問題なんです。「このジャンルの本はこの書店で」という、端から見たらどうでもいい思い入れがあったりするもので。

13.本屋さんへの要望・リクエストがあったらどうぞ。

ベストセラーばかり置かないで欲しい。
あまり極端な配置換えをしないで欲しい。
無理にヘンなテーマでのコーナーを作らないでほしい。
「男の品格」というテーマで、どうして『李歐』(講談社文庫) が並べられていたのか、未だに理解できません・・・。

14.気になる箇所にはラインを引く派? 隅っこを折る派?

どちらもしません。会社からパクった(笑)、小見出しの付箋を貼ります。
高村作品の場合、最低限のルールを決めて貼ってます。
例えば、合田さんは「蛍光オレンジ」(オレンジ→柿色→照柿の連想で)、加納さんは「蛍光みどり」(これは私の好きな色なので・笑)

15.速読派と熟読派、あなたはどちらですか?

熟読派・・・ということにしておこう。
本によって「あ、これはハズレ」と思った場合は、多少なりとも早くなりますね。早く読みきってしまいたいから。

16.本を読む場所で、お気に入りなのは?

お気に入りといえるほどではないですが、読む場所がいつも決まってるので、決めようが無い。
電車内、電車を待っているホーム、待ち時間を利用して、ベッドに寝転んで・・・くらいです。

17.無人島に1冊だけ本を持っていけるとしたら。

古今東西のあらゆるジャンルと内容が1冊で網羅された、日本語で読める百科事典。・・・そんなのないってば。

18.生涯の1冊、そんな存在の本はありますか?

これからめぐり合うといいんですが。
この設問は人生終わりそうな時に訊ねて欲しい。答えられるかどうか分かりませんが(苦笑)

19.あなたのおきにいりの作家は?

どちらかといえば「作品」で読むタイプなので、この設問は困ったなあ。

多少なりとも私の人生に彩りを添えてくれた、高村薫さん。
むらかみはるきの訳を読むくらいなら舌を噛み切った方がマシ(笑)、レイモンド・チャンドラー。
とりあえず文庫は読む、塩野七生さん。そして竹内久美子さん(←作家というのは語弊があるかもしれない)
読み手と作品を選ぶ、皆川博子さん。
「危険な関係」ただ一作品しかないために好きも嫌いもないのだが、この作品にはとことん惚れ込んでるので挙げておく、ラクロ。

20.本を選ぶときのポイントやこだわりはありますか?

何冊か手にとって、綺麗なものを選ぶ。
ベストセラーは読まない。
気になった本は実物を書店で見て、買うかどうかを決める。文章を読んで、内容を見てから「こらアカン」となった本も、(私の中では)たくさんあるので。

21.本はどこから読みますか?

本を選ぶ時は、ためつすがめつの状態。適当なところを開いて見たり、ラストも遠慮なく見る。(これで『LJ』の衝撃度と心臓の脈拍数が・・・)

本格的に読む時は、最初から。場合によっては、あとがき・解説から。

22.昔、読んでた漫画

ありすぎて文字制限にひっかかりそう(笑) 思いつくままに挙げてみます。キリがないので、「昔」を社会人になる前、そして「所有しているもの」で「好きな作品」と勝手に限定します。

ちなみに初めて読んだのは、「キャンディ・キャンディ」(文庫で持ってる)と「ドカベン」(何も持ってない)。当時アニメ放映してたから、とっつきやすかったんでしょう。
以下、思いつくまま順不同。

「リングにかけろ」「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」「SWAN」「あすなろ坂」「テニスボーイ」「ストップ! ひばりくん」「CAT'S EYE」「コスモス・エンド」「マリーベル」「やじきた学園道中記」「おれたちの頂」「キャプテン翼」「私が死んだ夜」「白夜のナイチンゲール」「あいつがHERO!」「地球へ…」「悪魔の花嫁」「日出処の天子」「あさきゆめみし」<パーム・シリーズ>「T.E.ロレンス」「女帝エカテリーナ」「ときめきトゥナイト」「月の夜星の朝」「ポニーテール白書」「星の瞳のシルエット」「有閑倶楽部」「お父さんは心配症」「四重奏ゲーム」「今夜も眠れない」「むじゃきにスキャンダル」「ピンクなきみにブルーなぼく」「ソルジャー・ボーイ」「ダンシング・ゼネレーション」「NYバード」「ハロー! マリアン」「三軍神参上!」「それでも地球は回ってる」「ガラスの仮面」「パタリロ!」「ツーリング・エクスプレス」「マリオネット」「ピエタ」「エキゾチック・Tiger」「ここはグリーン・ウッド」「動物のお医者さん」「イズァローン伝説」「ライジング!」「イティハーサ」<エチエンヌ・シリーズ>「東から来た男」<古代幻想ロマンシリーズ>「魔天道ソナタ」「ぴーひょろ一家(但し秋田書店のもの)」「アリーズ」「ユニコーンの恋人」「レディ!!」<夢語りシリーズ>「瞬きもせず」「おそろしくて言えない」「巴がゆく!」「BASARA」「聖闘士星矢」「王家の紋章」「王都妖奇譚」「絶愛-1989-」「BRONZE -ZETSUAI since1989-」<レートル・シリーズ>「月の生まれる森」「鉄錆廃園」

社会人からの作品は入れてないので、たくさんオチてます。
作品が選べない漫画家さんでは、川原泉さん、清水玲子さん、長岡良子さん、樹なつみさん、松本洋子さん、本橋馨子さん、桑田乃梨子さん、紡木たくさん・・・などなど。
菊川近子さんのホラー・サスペンスものも覚えてる。有名どころで「赤い爪あと」。

萩尾望都さんは社会人になってから読んだので入ってません。劇団「Studio Life」の「トーマの心臓」の舞台は観に行ったわよ。(余談ながら最初に観たのは「死の泉」。パンフに小説で分からなかったねたばれが書かれてあったので、個人的にかなりすっきりした・笑)

23.学生時代ハマった本

漫画やアニメならありますが、本ですか・・・。意外なほどないのですよ。
「ハマった」と断言できる本にめぐり合ったのは、社会人になってからですね。高村作品が良い例です。

乏しい記憶力から引っ張り出します。

小学生では「怪盗紳士ルパン」
いわずと知れたアルセーヌ・ルパンですね。気障と紙一重の言動に惚れてました(笑)

中学生では「ギリシア神話ろまねすく」
ギリシア神話好きな私にとって「バイブル」と断言してもいい本。ありとあらゆるギリシア神話話がコンパクトにまとまっていて、買った当時1000円は本当に安いと思った。読みすぎてボロボロなので、2、3年ほど前にバーゲンブックフェアに出品されていたのを買った。半額とはいえ、当然買った当時よりお値段が跳ね上がってましたが(苦笑) 消費税も当時はなかったもんなあ。
ページの下に1、2行のはみ出し豆知識みたいなものも載っていて、「ミノス王には愛人が60人いて、テセウスもその一人という」という内容があったが、完全にこの文章を理解したのは大学生の頃でした(爆) まだスレてない純粋な中学生には分からへんわっ!

それから、「「三国志」の知恵」
この当時、ビデオデッキを購入してなかったので、塾をさぼって「人形劇・三国志」を観てました(笑) それで「三国志」の魅力に取りつかれ、お小遣いで買えそうな本を吟味した結果、これを買いました。ボロボロですけど、今もたまに読み返します。
この辺りから「小説」ではなく「新書」に傾いたのかな。

あとはアガサ・クリスティの作品、何作か。レイモンド・チャンドラーもこの頃。
そしてジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」。後に大学生の頃に完全版と続編が出たので購読しましたが・・・誰がなんと言おうと、クルト・シュタイナ中佐が好きな私としては、まあ嬉しかったですわ(笑)

高校・大学では、「銀河英雄伝説」
アニメの情報から入り、トクマ・ノベルズでは「外伝3」を買ったのが初めてでした。上記の隣の書店では、これしか置いてなかったから。
高3の二学期の期末テストの真っ最中に、残りをまとめて買いましたよ。書店員もびっくりしたのか(半ば怒り気味、半ばぶっきらぼうに)「カバーはかけなくていいですね」と決め付けられた(笑)
アニメのBGMがほとんどクラシックでしたから、これも何枚か買いました。

そして、<魔界都市シリーズ>
今は読んでませんが、たまに書店で新刊はパーッと見る。
某アニメ雑誌のイラスト投稿を見て、なぜか気になった。大学生になった頃、友達に「知ってる?」と訊いたら「持ってる」と貸してもらった。
特に末弥純さんの描かれる、せつらくんやメフィストさんが好き♪ まあ、えっちなシーンはね・・・(ごにょごにょ)

なぜか大学時代は、講義で使用したテキストの方が覚えてるんだよね~(苦笑)

24.つまるところ、あなたにとって本とは。

呼吸したり、飲食したり、眠ったり、恋したり、惚れ惚れられたり、振り振られたり、つまり生活することとイコール。

25.バトンを回す5人

たまたまこれを読まれた方で、やってみたいという方はぜひどうぞ。
こんなに詳しく回答しなくてよろしいですから(笑)

***

キあこさん、わがまま言って申し訳ございませんでした。ありがとうございました♪
最後まで目を通してくださった皆さん、お疲れ様でした~(苦笑)