朝鮮半島
戦後の朝鮮半島は日本の統治が解消され、米ソ両国によって北緯38度線を境に分割占領された。やがて北側には金日成(キムイルソン)を国家主席とする朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、南側には李承晩(イスルマン)を大統領とする大韓民国がつくられた。しかし両国は互いに全朝鮮の統一を主張して対立した。1950年6月、北朝鮮軍は韓国を侵攻し、南端の釜山まで追い詰める。
その後、マッカーサー指揮下の国連軍が仁川に上陸し、北朝鮮軍を中国国境まで追い詰める。そこに中国の人民義勇軍が介入し、南北合わせて350万人の死者が出るほどの大戦争になった。一進一退の攻防を繰り返した末に、1953年7月、元の北緯38度線を境に休戦協定が成立した。というのが、朝鮮戦争の流れです。
D・アチソン(1893~1971)
しかし、この戦争には多くの謎が残ります。先ず、戦争が始まったきっかけです。アメリカ軍は韓国から引き揚げ、国務長官のアチソンが「今後はアメリカは朝鮮半島に介入しない」との演説をしました。この演説から5か月後に北朝鮮軍が韓国を侵攻します。まるでアチソン国務長官が北朝鮮に戦争を促していることです。
次に、アメリカ軍は国連軍の名の下に参戦しています。国連の安全保障理事会には拒否権を持つ常任理事国、ソ連と中国がいたはずですが、何故国連軍が認められたのでしょうか。台湾に追われたばかりの中華民国は別にしてもソ連はその理事会に欠席しています。スターリンの指示によると言われていますが、何か裏があると考えるべきでしょう。
マッカーサー(1880~1964)
次に、マッカーサーは中共軍が大挙して鴨緑江を渡るのを阻止しようと、橋梁の爆破をしようとしますが、アメリカ政府が許可を出さなかったというのです。クラークという米将軍は自著に「私には勝利するために必要な権限も武器も兵員も与えられなかった」と告白しています。また米軍の作戦が中共軍に筒抜けになっていたとマッカーサーは回顧録に述べています。さらに軍人マッカーサーは「朝鮮戦争が軍司令部ではなく、国際的な高レベルで決断されている。」とも発言しました。
そして、朝鮮戦争に勝利しようとしたマッカーサーは突然解任されます。マッカーサーと言えばGHQ最高司令官として対日政策に成功し、次期大統領の声もあり本人も自負していた人材です。マッカーサーは余程悔しかったのか、解任後の米議会上院軍事外交委員会にて要人として言ってはならないことを発言します。それは「日本が戦争に突入したのは、侵略ではなく大部分が安全保障上の必要によるものだった。」 東京裁判で7人の戦犯を処刑し、日本は軍国主義だったと思いこませたGHQ最高司令官当人が真実を証言してしまったのだ。
吉田茂(1878~1967)
ところで、マッカーサーは朝鮮戦争が勃発すると、日本政府に7万5千人の警察予備隊(のちの自衛隊)の創設を命じました。沖縄を中心に日本全体を朝鮮戦争の基地として利用する体制を作り上げるため、日本との講和条約締結を進めるよう米政府に進言します。その結果、朝鮮戦争の休戦交渉中、1951年9月にサンフランシスコ講和条約が成立し、日米安全保障条約が締結された。
そもそも朝鮮戦争の最大の謎は大戦後のアメリカは一国で世界の総工業生産の3分の2近くを占めていました。そのアメリカが大戦で疲弊してしまい大した戦力もない中共と何故互角の戦いをしたのか。元の38度線を境に休戦しなければいけないのか不思議である。「国難の正体」を著した馬淵睦夫氏によれば、朝鮮戦争は全くの八百長であると述べております。私もその説に賛同するしかありません。
~~さわやか易の見方~~
*** *** 上卦は地
*** *** 陰の代表
*** ***
*** *** 下卦も地
*** ***
*** ***
「坤為地」の卦。全てが陰爻で成り立っている。大地の力は万物を乗せ、万物を制する。天のエネルギーもそれを受け止める地があってこそである。世界には目には見えない力が常に存在する。そのパワーこそ地のパワーなのである。
マッカーサーが発言したとされる「戦争は国際的な高レベルで決断される」とは何だろうか。それこそがアメリカ、イギリスの国家をも動かすビッグパワー、巨大金融グループのことである。戦争によって巨額な利益を挙げるグループである。戦争資金を融資し、武器を売って儲ける軍需産業である。現在もこのグループによって戦争は繰り返されている。
「日本の戦争は侵略目的ではなく、自衛のためだった」とマッカーサーが米議会上院軍事外交委員会で発言したにも関わらず、日本政府はそれを生かせなかった。「戦争は二度と御免だ」という国民感情が「平和であればアメリカの属国でもいい」と望んだからだろうか。既に日本は経済優先の路線を歩み始めていたためだろうか。経済優先の72年が今の日本である。豊かにはなったが、何かを失っている。このままでいいのだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます