さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

(38)FRBの誕生秘話

2022-01-18 | ユダヤ人の旅

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ベンジャミン・フランクリン(1706~1790)

アメリカの独立宣言は1776年である。イギリス政府は東海岸にあった大小35の植民地から税金を取っていたが、議員参加は認めていなかった。植民地の人からすると、意見は聞いてもらえないのに税金だけは取られるということに反発し、独立の道を選んだのだろう。開拓し、開発するには莫大な投資が必要であり、その投資をしてきたのはロスチャイルド家を始めとするユダヤ人の投資家だった。建国するに当たって、ユダヤ人投資家たちは建国後も金融的支配だけは自分たちのものにしようとした。

そこで、アメリカに通貨の発給権を伴う中央銀行を設立しようとした。ところが、ベンジャミン・フランクリンなどが一部の人が通貨を支配することは危険だと反対した。結局、完全な形での中央銀行は出来ないまま100年以上が経ってしまった。南北戦争が終結し、北部を中心に産業の大発展があったけれども、通貨が安定しないので度々金融恐慌が起きていた。新興国アメリカには安定した中央銀行の設立が急務であった。

 
 

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ジェイコブ・シフ(1847~1920)

1906年にニューヨーク商工会議所でのジェイコム・シフの演説によると、「通貨制度を安定したものにしないとアメリカは破滅する。恐慌は何度でも襲ってくる。」と言っている。このシフこそユダヤ人の金融家でロスチャイルド家の代理人とも言える存在である「クーン・ロープ商会」の会長だった。そこで、ユダヤ系金融家たちは新たな通貨発給機関を設立することを計画した。この機関は無期限であり、100%自分たちの資本であり、大統領と雖も触れることが出来ない絶対的存在であることだった。

ロスチャイルド家、モルガン家、ロックフェラー家、シフのクーン・ロープ商会の関係者たちが秘密裏に練り上げた計画を実行することになった。この法案を成立させるためには議会の承認と大統領の署名が必要である。グループたちは2年後の次期大統領の選考から始めた。白羽の矢を立てられたのはニュージャージー州の知事だったウッドロー・ウィルソンだった。当時も既に共和党と民主党の2大政党が競い合う体制だったが、2期目を狙うのが共和党の前大統領タクトだった。そこで、ある工作をして共和党を二つに分裂させ、民主党のウィルソンに勝たせることにした。

 

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ウィルソン大統領(1856~1924)

計画通り大統領をウィルソンにした1913年の12月23日、この日はクリスマス休暇で大方の上院議員は休暇中だった。その隙に大統領は緊急の議会を招集した。あらかじめ賛成に投じる議員だけ集めて法案を可決した。その後にウィルソン大統領が署名してこの法案が成立した。勿論、クリスマス休暇中の設立は無効であると、議員たちの猛反対があったが、大統領の権限で強引に実行されることになった。こうして設立されたのがFRBである。「連邦準備制度理事会」とわざと曖昧な名称にしてあるというのだ。今でも、「アメリカの中央銀行にあたるFRB」というややこしい言い方をしなくてはいけない。

その後、世界ではロシア革命が起こり、続いて第一次世界大戦が始まった。アメリカも参戦することになり、世論の関心は金融どころではなくなったのだろう。大戦はアメリカの一人勝ちと言われ、国民はジャズとスポーツに熱中する狂乱時代になった。FRBの問題はいつのまにか定着してしまったのだろうか。しかし、1920年代の後半には金融大恐慌の時代になった。FRBの機能はうまく発揮されていたのだろうか。その混乱は世界中に広がって行くことになる。

~~さわやか易の見方~~

「地水師」の卦。この卦は地の下に水がある象で、人の気付かぬ所に水という命を守る大事なものがあることを表している。また師は軍隊のことでもある。国を守ることは最重要課題であり、そのためにも軍隊はなくてはならない。軍を率いるものは正義を行うこと。たとえ、一時は天下を苦しめることになろうと、人民は必ず心服する。

アメリカには「ディープ・ステーツ」があると言われる。政府の裏に隠れた政府があるということである。その勢力には大統領と雖も従わざるを得ない。その「ディープ・ステーツ」は絶対に顔を見せない。隠然たる勢力である。そこにユダヤ人の金融家たちが存在するとも考えられる。そうなると、アメリカを支配する者はその勢力ということも考えられる。アメリカのメディアは殆どがユダヤ系であり、メディアの力で大統領も決められる。世界の金融を支配するのがドルであるとすれば、そのドルはFRBが発行している。ヨーロッパ中で迫害にあっていた民族がいつの間にか世界を支配している民族になっていた。そう気づいているものが果たしてどれ程いるのだろうか。

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