さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その2)

2024-07-30 | さわやか易・講座

一方、怪我も回復し、会社に復帰していた亨は、文化部に所属し、忙しい毎日を送っていた。仕事が拡張し、飽和状態になっていた。「沢天夬」である。上層部と相談の上、一部の事業を独立させることになり、「スポーツ・サロン」を立ち上げ、亨は責任者になった。「天風姤」女優のA子さんがコマーシャルに起用され、話題になった。

「沢地萃」予想以上に人が集まる新しい社交の場として定着する。芸能人や財界人などが会員になる。「地風升」次第に会員も増え、事業としても順調に進展する。亨は役員に昇格し、主な都市に支店を設けるようになった。

裕福な会員が多かったため、秘かに会員を狙ってスポーツ賭博の勧誘をする者が出てきた。「沢水困」徐々にスポーツ賭博が浸透し始め、困った問題になった。スポーツ賭博は違法行為である。責任者の亨は日々対策に悩むことになった。「水風井」

「沢火革」亨と上層部は、社会的責任もあると判断し、思い切って事業の閉鎖を決断する。そして、新たに亨を社長にして新会社をスタートすることになった。「火風鼎」新会社は健全であることが社是であった。幸い新会社は順調に再スタートした。

利子の実家である和菓子メーカーの商品がフランスで評判になり、輸出が増え始めた。「震為雷」役員である利子は子供たちを連れてパリに移住することなった。「艮為山」子供たちもそのままパリへ留学することになり、当分の間定住する。

「風山漸」いつの間にか10年の月日が流れる。子供たちはゆっくりではあるが、確実に成長し、かつて自分が結婚した年齢を超えていた。利子はパリと日本の往復だったが、それも慣れて、生活を楽しんでいた。ある日、娘から結婚の話があり、びっくりする。「雷沢帰妹」相手はフランス人の外交官だった。

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