内堀県知事誕生を福島市米作農家は喜ばず！

福島市米作農家は放射能事故後、コメの全袋検査を県に要請しました。しかし、県はホットスポットだけや一部線量の高い地域のコメだけを測定して安全宣言をしたのです。その結果、安全宣言後、お米から基準値以上のセシウムが測定されたのです。それ以降、「福島のセシウム米」と言われ続け、市場価格は下がり続けたのでした。全袋検査をするべきと進言したのに無視された結果がこれだと農家は怒り心頭に達しました。

この内堀副知事に対しては、福島市コメ農家は怒り心頭です。もともと県で原子力政策を担当してきた内堀副知事は、安易な県の『安全宣言』に異論を唱えませんでした。コメ農家は、国や県のセシウム汚染調査に対し『調べる地点が少ない』『ホットスポット地域は全袋調査が必要』などと厳格化を訴えてきた。もし『安全宣言』後に汚染米が見つかれば信用はガタ落ちになり、コメ農家は壊滅的な影響を受けるからです。しかし、安全宣言後、福島市大波地区で基準超えの汚染米が見つかったことで、恐れていたことが現実になってしまったのです。

米作農家の声を真摯に聞かなかった内堀氏に福島県知事が務まるものでしょうか？農業県福島のトップにたつ資格があるのでしょうか？


福島県の原子力政策を担当した人間ですので、原発立地の大熊双葉町町長とは旧知の間柄なのです。その原発立地の町長たちが内堀氏へ福島知事立候補を依頼したというのもなにやらきな臭い匂いを感じてしまうのは私だけでしょうか？

原発事故を招いた東京電力に寄生していた（立地補助金）町長たちが被害者つらをして、国からの交付金を受け取ることにも一般国民は釈然としないのです。多くの町民は被害者であるのは間違いありません。見知らぬ土地へ避難せざるを得ず、不安な生活を送っていることにも同情はします。

しかし、国からの復興支援金を円滑に地元に交付させるため内堀氏を必要としているならばやはり「金目でしょ」の石原元大臣の指摘は正しかったのではないでしょうか？復興支援金はあくまで県へ交付されるもので、大熊双葉町だけに優先的に交付されるものではないのです。

立候補を支援するので交付金を余計にくださいねという魂胆がミエミエではないでしょうか？

原発立地町は長年さまざまな税の特典を受けてきたのです。ところで原発事故という大惨事を招いた間接的責任をこの立地町の為政者たちは本当に感じているのでしょうか？福島県民へ一度も謝罪をしたこともないのです。