福島市内ガソリン価格を下げない本当の理由

何故石油スタンドは価格を下げないのか調べてみました。価格を国内標準価格に下げなくても市内で給油する人が増加しているため、お客を逃さないと市内給油スタンド経営者は確信しているからだとの結論に至りました。

福島市内に流入している除染企業関係者、環境省そして復興省関係者は毎年増加しているのです。市内の民間駐車場には空きがまずありません。ほとんど契約車両で埋まっています。しかも他県ナンバーのバンや一般車が駐車場に増加しているのです。近所の駐車場経営者（大学の先輩）と立ち話をした際、「除染関係企業から会社契約で2～3台駐車契約をしたいので空きがあったら連絡欲しい」とよく電話があるとの話を伺いました。また福島市内に支店や出張所を構える損害保険会社が増加しているので、建物の賃貸空室がなくなりつつあるそうです。震災関係も一段落したので保険会社は新規顧客を獲得しようという狙いなのでしょうか？


また、不動産賃貸仲介企業の知人担当者からの話によると条件の良いアパートの空室がないそうです。しかも回転が悪い（長期契約）ので11月現在も賃貸の商売はあがったりとのことでした。しかし、新築住宅物件への引き合いが多く契約率も1年前に比較すると上昇しているそうです。この理由は県外に避難した若い夫婦が親の資金を借りて新築物件を購入しているためだそうです。確かに福島市内で新築住宅着工件数が増加しています。市内空き地に新築住宅が建つのを、この2ケ月間で10地点私も確認しています。若い夫婦が帰福するのは喜ばしいことなのでしょう。

以上のように福島市内に住む人が増加しているのですから、給油する人も増えてガソリンスタンド経営は盤石になってきているのです。だから価格を下げる気になるはずもありません。需要と供給のバランスが崩れているのでしょうね。以前は土日サービスデーなどの宣伝をして価格を下げてガソリンを販売していたスタンドもそのサービスを現在は中止しているようです。私も土日に給油していた一人です。

しかしながら我々顧客も馬鹿ではないですよ。インターネット上の「ガソリン価格比較サイト」を確認していますので、郡山市では115円/Lがメインガソリン販売価格になることがわかっています。市内から外れた二本松、伊達市、桑折町の給油スタンドでも福島市内ガソリン価格136円/Lよりは数円安いのです。市内で給油しない人が増えればスタンド経営者は考え直すのでは？顧客へのサービスを忘れた会社は存続できないと思います。

現在、郡山市内の一番安い価格は111円/Lです。福島市内ガソリン価格平均は136円/Lです。その差25円ですか！