自ら墓穴を掘った小池議員（法律違反）。

特定秘密保護法が昨年１２月に制定されたことを記憶されていらっしゃるでしょうか？

行政機関の長は、①別表に該当する事項に関する情報であって、②公になっていないもののうち、③その漏えいが我が国の安全保障に著しい支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるものを特定秘密として指定する。

自衛隊に関する特定秘密とされているものは下記が該当します。

イ 自衛隊の運用又はこれに関する見積もり若しくは計画若しくは研究
ロ 防衛に関し収集した電波情報、画像情報その他の重要な情報
ハ ロに掲げる情報の収集整理又はその能力
ニ 防衛力の整備に関する見積もり若しくは計画又は研究
ホ 武器、弾薬、航空機その他の防衛の用に供する物の種類又は数量
ヘ 防衛の用に供する通信網の構成又は通信の方法
ト 防衛の用に供する暗号
チ 武器、弾薬、航空機その他の防衛の用に供する物又はこれらの物
の研究開発段階のものの仕様、性能又は使用方法
リ 武器、弾薬、航空機その他の防衛の用に供する物又はこれらの物
の研究開発段階のものの製作、検査、修理又は試験の方法
ヌ 防衛の用に供する施設の設計、性能又は内部の用途

共産党の小池議員は自衛隊の内部秘密資料を入手し、次のような質問を国会で行いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　「国会に一度も出さない資料で、内部で検討している。大問題じゃないですか」（共産党 小池 晃議員）

　共産党が入手した海上自衛隊の内部資料には、自衛隊の護衛艦上で給油したアメリカ軍のヘリが敵の潜水艦を攻撃している図が示されています。

　これは集団的自衛権とは別に、戦争をしている他国の軍隊を自衛隊が支援することが出来る新しい法律での具体的な活動をイメージしたものと見られます。

　「我々が行いうる活動は後方支援に限られ、それは武力行使と一体化しないものに限られる。憲法上の要請」（安倍首相）

　「米軍のヘリが敵潜水艦を攻撃して、海上自衛隊のヘリ空母に着艦、給油してまた戻って攻撃を繰り返す。世界がどう見るか。誰が見たって（武力行使との）一体としての行動」（共産党 小池 晃議員）

　新しい法律ではイラク戦争などの自衛隊派遣で定められていた「非戦闘地域」の縛りを無くし、攻撃機への給油なども可能にします。

　小池議員は憲法が禁じる「他国の武力行使との一体化」にあたると指摘しましたが、安倍総理は、「一体化しない後方支援」だと繰り返しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（完）

自衛隊はもしもの想定であらゆる研究や計画を立案しています。ロケット弾による原発襲撃が行われた場合の想定対処法などを公表すれば、テロリストを利することにつながりかねません。ですから秘匿せざるを得ません。小池議員が入手した資料もあらゆる想定に対処する場合の自衛隊内部秘密情報のようです。

一番危惧しなければいけないのは、自衛隊内部資料が公安当局の監視対象としている共産党へ流れたことです。国産の１０式戦車極秘内部資料なども入手しているのでしょうか？このような情報が共産圏諸国に流れなければ良いのですが。しかし、今回の自衛隊内部資料が共産党に流れたことからわかるように、米国が最新式F-22戦闘機を日本に売却しなかった理由もよくわかりました。秘密保護法対象資料を特定の党へ渡すなど一般隊員では考えられないことです。

さて特定秘密保護法違反で小池議員は立件されるのでしょうか？いや、多分情報を流出させた自衛隊関係者が処罰の対象となるでしょう。共産党は自衛隊の内部資料を盗んだ政党であるという烙印を自ら押してしまったようです。

自衛隊が国会に提出できない想定研究をしているのは悪いと共産党は言っているのでしょうね。