今日の白鵬と玉鷲の取り組みはひどいものでした。自分で先につっかかって飛び出したのは白鵬でした。玉鷲は両手を付いて立ち会う姿勢を見せた途端に先にちょんと両手を付き飛び出したのです。玉鷲はたまらず待ったをしたのです。次に玉鷲が立ち会い十分で飛び出したら、白鵬はわざと待ったをして何で先にたつのだよと怒りの形相で玉鷲の肩を押しくくったのです。
横綱の風格もあったものではありません。最後の立ち合いでは怒りに任せた張り手を玉鷲に一発見舞ったのです。普通横綱は張り手などしません。両手を先に土俵につき、格下の力士が先に立つのを許すのが横綱の風格というものです。鶴竜はこのような立ち合いをしていると思います。しかし、白鵬はいつも最後に仕切って、相手よりも先に立つ立ち合いが目立ち過ぎるのです。ところで、全盛期の大鵬立ち合いの潔さにはいつも敬意を払ったものでした。さすがに張り手をしたことなども見た記憶がないのです。
上位の力士は待ちの姿勢で仕切るのです。貴景勝の仕切りはいつ見ても素晴らしいのです。必ず、両手を先に付け「いつでもいらっしゃい」という仕切り立ち合いが観客の心に響くのです。貴乃花の教えを守り、卑怯な立ち合いをしないという心構えを賞賛します。
それと対照的なのは白鵬です。相手より先に立ち、有利に相撲を取りたいという意志がみえみえなのです。体力がなくなったから、そうせざるを得ないのでしょうか?でも目の肥えた観客は落胆を禁じ得ません。そう思うのは私だけでしょうか。
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