kananagaの日記

音楽したり絵を描いたり紙芝居したりするkananagaの暮らし

水都大阪2009最終日「かってにコラボ研究会」9回目藤浩志さん及びかえる工房の皆さんと

2009-10-12 | 日記
今日は水都大阪2009の最終日。いよいよ終わっちゃうのねえ、水都、楽しかったねえ。今日は「かってにコラボ研究会」の水都シリーズも最終日。藤浩志さんと、かえる工房メンバーとのコラボ。事前にかえる工房のメンバーである雨森さん、松尾さんから、この水都での50日間のことを色々聞き取り、歌を作った。朝早く、楽譜とCDRをかえる工房に届け、今日ずっと流してもらっておぼえてもらう。

歌詞はこれ↓   ↓   ↓

 かえる工房では 毎日何か作ってる ポリクラフトを折ってる いい座布団できたよ
 ポリフはねプチプチを アイロンで圧着してる ハンガーでトライポッド 幾何学系スパイラル
 ペットボトルを分けるため 名前を付けている 透丸NEXみつやくん 白丸陽子にはち子 
 極上ペットは やっぱ四角 最近のはやりは ファンタ(だんご)系
 おもちゃのかけらは 生まれ変わる キャッスル、トイザウルス、夢の鳥
 わーすごい、が毎日 軽くていいわ いいことやね、うん 私もつくろ
 街から来たものたちが また街に還っていゆく 街を飾ってく まわってく
 かえる かえる街に 還る

水都のサポーターに、以前京都橘大学の「まちかど芸術」で一緒だった卒業生のゆりちゃんがいて、この主題歌のアコーディオン伴奏をお願いした。アレンジは極めてシンプル、基本DmとCが交互に出てくる感じで(中間部分はちょっと違うけど)ちょっと切ない感じになっている。かえる工房のみんなを、泣かせちゃえ~!

今日は歌を歌うことになっているところへ、ちょうどぴったり!歌うたいの小暮はなさんが参加しに来てくれた。なんてタイムリーなんだ。そもそもサポーターの皆さんも、今日は最終日ということでかなりたくさん集まってくれてたうえに、しかも、先ほどまで近くで演奏されていたちんどんの皆様もなんだか参加することになり、すっごい大所帯!準備はもうあったふったしてて大変だった。

今日はとにかく、かえる工房でこの50日の間に作られたかわいい作品たちを、ファッションショーのように紹介していきたい、というコンセプトだ。最初は、kananagaが実況中継というか司会のように紹介していって、藤さんに、どんな風に作られたのかとかのエピソード解説をふっていくイメージでいたのだけど、音楽メンバーが大所帯になりすぎてこちらを引っ張っていかないとなので(何しろ殆ど即興なので、流れがわかってるひとがひとり入らないと、質が保てない)、司会と解説を丸々藤さんに任せることにしちゃった!すみません~。でも平気、藤さんはこういうの強いひとなので。そして、いい声なので。

kananagaが、一個一個の作品たちに対応する音楽のイメージやコンセプトや演奏方法を確定していき、演奏するみなさんと共有する作業をやっている間、藤さんやかえる工房の皆さんは、ショーで紹介する順番の段取りをしたり、ばかでかいトイザウルスまで慌てて木材にくくりつけて御神輿にできるようにしてくれたりしていた。

さて、本番。ショーの順番は以下のような感じ。

●ペットボトルシリーズより(音楽はアフリカ系)
 ①コーン
 ②椅子
 ③カメ
 ④ドラゴン
 ⑤ツリー
●ソフト系1ポリフ(音楽はシティ派で)
 ①ジャケット
 ②大フラッグ
 ③カエルポイント引き換え券ケース
 ④小フラッグ(万国旗)
●ソフト系2ポリクラフト(音楽は田舎風に素朴な感じで)
 ①ざぶとん=小マット
 ②レジャーマット
●ハード系ハンガー(音楽は声中心でお経的に)
 ①ハンガート、星立体、中に鳥(アサイくんが作った)
 ②28面体
 ③テトラポッドちゃん(楽器になる)
●おもちゃ系
 ①トイザウルス黄(音楽はやんちゃ系ぽこぽこ)
 ②トイザウルス青(音楽は激しく、「ペヤウオ!!」と叫ぶ)
 ③トイザウルス赤(音楽はトーンチャイムとウィンドチャイムで神聖に)

kananagaは基本的に鍵盤ハーモニカをその都度雰囲気変えて吹いてた。いや、しかし、面白かったなあ~。ペットボトルのコーンとかの見せ方がすごくかわいい!ポリフのジャケットはまさにファッションショー。レジャーマットには子どもも座ってすごくいい感じ。そうそう、そもそもかえる工房では、ポイントをためておもちゃをゲットしたい子たちがお手伝いをしてるんだけど、その子たちが、このファッションショーにも出てくれているわけで、もう、面白いなあ!ハンガー系ではうっかり「声」ってことにしてて、藤さんの解説の声を邪魔しそうになって、あわわ、しまった!と一瞬思ったが、まあ、大丈夫だった、いい味わいだ。トイザウルス黄はすっごくかわいい!御神輿になって、動いてるところを見れて、本当に嬉しい。トイザウルス青はだいぶ大きくて、動かすと、ど迫力!事前の打ち合わせでは、大きさから言ってトイザウルス青が限界で、トイザウルス赤は100kgくらいあるし、壊れて落ちて来ても危ないし無理だろう、これはその場で、ということになっていた。しかし、知らない間に、なんと、トイザウルス赤までもが、浮かびあがっていた!!うわ~~~しかもゆすってるよ!100kg!!感動だ!!

こういう感じで大盛り上がりでショーは終了、ありがとうございました!お疲れさまでした!!で、みんなで記念撮影もして、と。

で、これで終わらない。日が落ちてからトイザウルス黄の御神輿で中之島会場を練り歩こうか、ということになったのだ。暗いので懐中電灯でトイザウルス黄をみんなで照らしながら。今日は最終日なので、灯りプロジェクトのほうの灯籠?でいいのかな、が、いっぱい道にあって、きれい。ほかのブースもまだまだイベント中で盛り上がっていた。途中、木須さんの水都体操の音が聞こえたり、kosuge1-16のAC中之島ではクラブ状態になっていて、そこにトイザウルス黄神輿が揺れ揺れに乱入し、空間がよじれてすごくよかった。金チヌにも挨拶しに行ってそこでちょっと休憩となったので、個人的に「金チヌ」の歌を歌った。いつの間にか、中崎さんではないひとが親子ですいとんの着ぐるみを着て、練り歩きに加わってくれていた。あとから知ったんだけど、kosuge1-16の土谷さんのご家族だったようだ。赤ちゃんすいとんは首から七色に光るものをさげていて、かっこよかった!このときは、ゆりちゃんがアコーディオンでCとDのループで伴奏してくれて、kananagaはそれに適当にメロディを付けて演奏していた。このときのメロディね、このとき適当に作ったの。どうやらみんな、元々あった曲を演奏していたと思っていたらしいので、ここでご報告。あのトイザウルス黄神輿練り歩きのためにあの場で作曲した曲だよーん。かえる工房の皆さん、50日間コツコツ物作りをしてきてるわけで、こういうショーとか練り歩くとかのパフォーマンスをすることは殆どないそうで、「こんなに楽しいんだ!」と言っていたひともいた。嬉しいなあ、やってよかったなあ。御神輿がかえる工房に戻ってきて、イエーイ!お疲れさま~となった後すぐ、なんともタイムリーに花火があがった!すごーい!

うわー、身体がへっとへとだ~。そのあと打ち上げ。いよいよ終わっちゃうのねえ、水都、楽しかったねえ。水都の依頼を受けた時、色々考えた、いや、そんなに考えてないな。考えたというよりは、何かがもやーっとひっかかってて、そういうときは、大体その勘は当ってるというか、つまり抽象的に、ひっかかりをとりのぞくための作業を脳内で自動的に開始してるというか。要するに、せっかくこんな、100組超のアーティストが関わるアートイベントで、kananagaが持ちネタを単発でやっても、なんかあんまり面白くないなあ、と、もやーっと思ったのだ。でも、予算もあまりないし、日程的にも差し迫ってて今から他のアーティストとのコラボを持ちかけるのも無理だし、ってときに、「かってにコラボ研究会」を思い付いた。メインアーティストの立場ではなくて、それでもいかにして、水都のイベント全体となんか関われるか、ってことを考えようとしたのだった。それでないと、水都で仕事する意味というか醍醐味がないと思ったんだなあ。あんまり考えてないけど、勘で動いて勘が的中、我ながら本当にいいことを思い付いたものだ。あのときは、「あ、神様降りて来た!」って感じしたもんね。そのおかげで、ほら、打ち上げがこんなに楽しい!スタッフの皆さんや他のアーティストの皆さんと、がっつり分かち合える。ちなみにこの打ち上げで、そこにいるひと全員で木須さんの水都体操を一緒にやった光景は、ものすごかったなあ。

打ち上げで藤さんとお話した。トイザウルス黄に名前をつけようよということになって相談してるうち、藤さんによって「ジャンキー」と命名された。捨てられたおもちゃでできたトイザウルスだから、ジャンキー。さっきできた曲は「ジャンキーのテーマ」、ジャンキーが懐中電灯で照らされて揺れている姿を下からたくさん眺めた。目に焼き付いている。