なまけもの備忘録

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アリアンロッド2Eレビュー:分冊1ルールセクションから

2011年07月21日 | RPG
 続きです。ここからが本番。今回の版上げでは基本ルールも最新のFEARゲーとしてアップデートされています。一番の変更はムーブアクションの追加ですが、それも含めてみていきます。というか全体的にARAに限らずD&D4thをいろんなゲームが意識し始めている。当然っちゃあ当然ですが。

 その前に前回書きそびれた成長ルールについて。
 今までより1レベルあたりのスキル取得数が2つから3つに増えました、これだけはあんまり評価できない。重複取得でレベル伸びるのがあるからまだいいのだけど、ちょいと成長が急すぎるかも。
 逆に、そんなにレベルあげなければ気にならないかな。うちみたいなセッション回数が少ないサークルなら逆にちょうどいいくらいかも。

 では改めて、ルールセクションへ。

◆ダイスロールまわり
 nD6のシステム、能力値なんかは変更なし。

◆セッションの運行
 ゲームの流れ(いつものオープニングとかミドルとかアフタープレイとかの進行表)が基本から掲載されている、もちろんシーン制も。実は旧版は上級からだったと思う。リプレイのようなプレイスタイルにすぐ入れるようになっている。

◆戦闘ルール!
 アクションが明確に「ムーブ」「マイナー」「メジャー」「リアクション」「フリーアクション」の5つに。そしてオートアクションがフリーアクションに名前変更と、フリーアクションは『メインプロセス中』に1回好きなときに宣言だけで行える行動となっている。つまり自分の手番。

・ムーブアクション
 移動の他に、装備の変更もできる。2Eは装備の変更のルールがかっきりして、装備種別ごとにタイミングの消費が明確されている。特にムーブ、マイナーでの変更は現在の装備を捨てる形になるので(装備品を所持品欄に戻す場合はメジャー)、結構この辺もきっちり。なお、落としたアイテムは戦闘終了まで拾えない(もちろんここはGM裁量があってもいいはず)。

・フリーアクション
 なんと「止めを刺す」がこっちに。フリーアクションで「とどめを刺す」を宣言しながら範囲攻撃をすると、複数の死体を生成できるステキルールに。逆に、「1点でもダメージを与えたら」という記述も加わったので、《プロテクション》等でダメージを0にすれば死亡から救えます。アリアンロッド2Eの新スタイルは死体をめぐる争いと判断。

・移動ルール
 全力移動が【移動力】+5mに、これが今回の版上げの最重要ポイントの一つ、スキルの変更なんて目じゃない。+5m、すなわち1sqしか増えません。戦闘移動の2倍というワケわからんルールでなくなったのでダンジョンアタックはよりエキサイティングに。
 あと、エンゲージからの離脱が一律5m(1マス)に。離脱自体はムーブアクションで行うけど、そのメインプロセスではメジャーアクションができないという扱いに。この離脱、移動力が5m以下だとその距離しか移動できないので、スクウェア戦闘導入時に切り上げか切り捨てかで、重戦士が一度エンゲージしたら二度と離脱できない可能性も見えてきました。これは上級待ちです。

 ※実はこの移動周りが結構ドラスティックに変更されてます。地味~に遊びやすくなってる印象。


・攻撃
 投擲武器は射撃扱い、あくまで遠隔/近接で考えるあたりは結構4th。そして投射として白兵武器を投げつけるルールが明文化、射程がきちんと算出できる上に、投げた武器が回収できるかは戦闘後に幸運ロールという、実に素晴らしいアップデート。
 貫通ダメージという項目が追加、所謂Rダメージなのだけれど、トラップの一部とかはこれで処理することになりそう。多分溺れたときは貫通ダメージ。
 カバーリングが「カバー」という名称に、2Eはダメージロールの直前に宣言します(ここ重要、プレイ中は宣言を忘れずに!)。

・バッドステータス
 ここもかなーり変更・追加有り
「逆上」所謂、マークされている状態。
「スタン」これまでの朦朧、漢字書くの嫌になったのだろうか。
「スリップ」移動阻害、ムーブアクションで解除するので伏せ状態っぽい。
「ノックバック」押しのけ、でははく行動値減少のBS。
 こうしてみると基本ルールはD&D4thのエッセンスもところどころに見えるけど、ちゃんとFEARゲーとしての新しいものが生まれているので、ファンは要注意。

 ※みんな新スキルとこに目が行くだろうけど、私はやっぱり基本ルールの変更が一番楽しみだった。

◆フェイト
 CMであったとおり、振り直し時に突っ込んでおいたダイスボーナス分が消滅しなくなりました。ダイス目の悪い俺によし、君によし。

◆その他のルール
 ミドルフェイズ(シティアドベンチャー)やダンジョンアタックで使うルールはここにまとめてあるので、GMは何よりこの項目をきちんと読んでおくこと、こういう形でまとまったのは嬉しい限り。基本ルールブックからシティアドベンチャーを遊べますよ。
 この項目の判定に一般スキルが乗ってくる感じ。記述の分け方が本当に秀逸、DTPスタッフはもっと評価されていい。

 そして「遊泳状態」の追加、さすがFEAR様、分かっていらっしゃる! これでPCどもを下水道に叩き込める。ありがとうEFAR、ありがとう下水道の神様。

◆ワールドセクション
 旧版の4年後、「リプレイ:ノエル」シリーズの2年後です。旧版パーソナリティーの一部は登場させる際に年齢を+4してあげましょう、おやシルヴァ様、ぎりぎり29歳で踏みとどまりましたねw

◆GMセクション
 ここも肝です。とはいえ、旧版の上級にあったようなGMテクニックやセッション運行のコツ、マナーなんかはルールブック2に譲ります。身内でセッションする場合は分冊1でも十分ですが、コンベなんかでプレイする際は分冊2を読むといい。
 後はエネミーとシナリオで終了です。

◆アペンディクス
というものは今回無し。表のまとめは多分上級ルールの巻末だと思います。その代わりに、ランダムギルド名決定表があります。

◆あとがき
 なんと、索引の後にあとがきが。きくたけ曰く「2Eはガンバスター」。

とまぁ、これでルールブック1のレビューは終了。今日の帰宅後は駅前魔法学園!!のレビューです。ルールブック2はまた明日。

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2 コメント

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エンゲージ離脱について (通りすがり)
2011-08-03 13:06:57
エンゲージ離脱の際に行えなくなるのはメジャーアクションではなく、マイナーアクションですよ。メイジやレンジャーは使いやすくなりましたが、接敵されて殴られる機会も多そうです。
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Unknown (袋猫@管理人)
2011-08-03 23:33:12
この前プレイして気がつきました。物凄い変更点ですね。
逆にいえば、射撃系がメジャーアクションを失わないための変化かも。

ガンガンダイスを振ってくれというスタンスはD&D4thっぽくもあります。
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