なまけもの備忘録

日記ではなく、気が向いたら更新されるらくがきちょうのようなモノ。

コンベGM用テストプレイのポイントについて

2015年05月12日 | RPG
コンベンションGMが行なうテストプレイについてのTipsです。配布用のシナリオ作成や自作システムなどのテストプレイ用ではありませんので念のため。

◆テストプレイの最大の目的

「当日に自信を持ってマスタリングができるようになる」ことです。

◆そのためには

テストプレイを普通に楽しむこと、楽しいセッションだった自信を持って当日を迎えること、ここがいちばんのポイントです。

◆テストプレイヤー

テストプレイヤーは極力いつも通りプレイすること、初心者対応も含めてテストするならシステム詳しくないプレイヤーがいるといいかも。当然、楽しむ気持ちを持ってプレイすること。テストしてやろうと思いながらプレイすること自体、当日の参加者を意識していないことになります。場合によってはGMの自信を削ぐ結果になりかねません。

◆GMの準備

当日と同じだけの準備が必要かというとそうでも無くて、どうしても埋められないところや想定できない部分は空けて置いて、テストプレイ時にアドリブで回してみたり、どうするとしっくりくるか聞きながら埋めていくと良いと思います。

一人でできないことを、みんなの力でなんとかするのがテストプレイです。

◆チェックポイント

基本的に気になったことはセッション中に言わずに、メモを残しておく。これはテストプレイとはいえちゃんと楽しく遊ばないとテストにならないからです。あといちいち止めてたら時間も計れません。

チェックの内容についても「こうするともっと面白くなる」という側面で考えるべきで「(チェックしているあなたにとって)正しいかどうか」では無いことを頭に置きながら、技術的な側面を中心に行なうべきです。テストプレイヤーは提案の形でGMに投げかけ、GMがそれを取捨選択すると言うスタンスがちょうど良いと思います。

基本的にGM自身のスタイルとやりたいことを中心に、それを補強するように考えると良いでしょう。

また、GMが自分でチェックすることとしてテストプレイ中にアドリブで出した演出やNPCの描写なんかをテキストにし直してシナリオの補強に使うと良い感じに膨らみます。

時間の感覚については、多少オタオタしながら進めて時間通りなら良い感じです。初心者のインストを足すならもう幾分か伸びると思います。とりあえず1時間に1回5~10分の休憩と1時間のお昼休みを実際に取ってください、これを忘れるといちばん怖いです。

◆それでもやっぱり大事なこと

「GMに自信を与える」という最大の目的だけは忘れないでおきましょう。完璧なシナリオ・マスタリング=楽しいセッションというわけではありません。あくまでテーブルに着いた面子と1日楽しく過ごすことが需要で、どれだけ完璧にしても参加者に悪意があれば成功はしません。逆にいえば多少穴があってもGMが楽しく自信を持ってプレイヤーの声を聞きながらセッションを構築できれば楽しい1日になります。

成功のビジョンと多少の余裕をもって当日を迎えることが最大の目的です。

◆初心者対応について

初心者対応は別レイヤーの話なので、そっちはそっちでインストの技術は磨いて欲しいです。