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第19回東京国際映画祭閉幕グランプリ決定! /「虹の女神」韓国MBCのドラマ化報告。

2006-10-30 01:43:10 | 韓国映画
第19回東京国際映画祭は10月21日(土)~10月29日(日)の9日間の日程を無事終え、
最終日29日にコンペティション部門の東京サクラグランプリが発表されフランスのスパイ映画「OSS 117 カイロ、スパイの巣窟(そうくつ)」(ミシェル・ハザナヴィシウス監督)が受賞し、閉幕を迎えた。


同コンペティション部門には日本から「魂萌(たまも)え!」監督・脚本:阪本順治「松ケ根乱射事件」監督山下敦弘の2作品が出品されていたが、いずれも受賞を逃した。

この日、東京・渋谷のオーチャードホールで行われた授賞式では、市川崑、ミロス・フォアマンの両監督に黒沢明賞が贈られた。
コンペ部門のこのほかの主な受賞作(者)

▽審査員特別賞=「十三の桐(きり)」(ルー・ユエ監督)

▽最優秀監督賞=ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス(「リトル・ミス・サンシャイン」)▽同主演女優賞=アビゲイル・ブレスリン(「同」)

▽同主演男優賞=ロイ・デュピュイ(「ロケット」)

▽同芸術貢献賞=「父子」(パトリック・タム監督)



閉幕前日の28日には釜山国際映画祭でワールドプレミアされた映画「虹の女神 Rainbow Song」(熊澤尚人監督)の舞台あいさつがTOHOシネマズ六本木ヒルズで行なわれた。
現在公開中の同作は、大学の映画研究会を舞台にした切ないラブストーリー。

約370人で満員の会場でプロデューサーを務めた岩井俊二監督は「プロデューサーとしてはこの映画がデビュー作なんですが、実は東京国際映画祭もこれがデビューです(笑)。初めて呼ばれました。ありがとうございます。すぐ近くに住んでいるのに、なぜ呼ばれないんだろうといつも思っていました(笑)。ほんとうにこの映画祭に参加できて光栄です」と笑顔であいさつした。

また、うれしい報告として「韓国のテレビ局MBCでこの映画がドラマ化されることになりました」と発表し脚本やキャスト、放送時期についてはこれからの話となるという。

岩井俊二監督は韓国内での知名度は断トツである。監督自身の代表作の一つでもある「ラブレター」が文化開放される以前からコピーなどで出回り口コミで日本の代表監督としていち早く認知されたのである。

日本の映画監督は誰を知ってますか?と若い世代に聞くと必ず、岩井俊二・ビートたけし監督と答えてくれます^^。

韓国放送局MBCもこの作品を韓国内で製作することで、韓国内で岩井ブランドが使用出来、海外販売にも好都合なのです。大学の映画研究会を舞台としたラブストーリーという設定もドラマ化にもって来い・・このドラマが岩井監督自身脚本協力し現実的に話が進むのならドラマ版韓国の*「花より団子」になる可能性もある。

アジアで著名な日本の俳優・監督などが進んで前に出て行かなければ文化交流も活性化せずに、日本は文化交流面でもアジアから遅れをとり孤立してしまうことになる。(日本はアジアから見ればアメリカの一つの州の様だ・・と言われた事がある)

日本の為にも岩井監督にこのTVドラマのプロジェクトをぜひ成功させてほしいものである。

釜山から東京へ続いた国際映画祭も終了し・・AMFの仕事に追われ・・12月は忘年会に入り浸る・・映画業界は毎年お決まりのパターンで年末に向かって転がって行くのである^^。

また来年素晴らしい映画を映画祭でめぐり逢えますように・・。

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(*「花より団子」・・日本の漫画原作の台湾ドラマ。東南アジア・中国圏にもヒットしドラマに出演した俳優がF4として人気アイドルグループとしてアジア圏全域で活躍している。 日本原作のヒットドラマ代表作)
 
グランプリ受賞・スパイ映画「OSS 117 カイロ、スパイの巣窟(そうくつ)」http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=21

「魂萌(たまも)え!」(阪本順治監督)http://cineamuse.cinecrew.co.jp/cinema/index.php?cinema_id=397

プロデューサー岩井俊二作品
「虹の女神 Rainbow Song」(熊澤尚人監督)
http://rainbowsong.jp/start.html