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衣張山

 『衣張山』は、標高120.6メートルの山で、場所は「犬懸ヶ谷」の南東に位置します。『衣張山』の名の由来は、「新編鎌倉誌」によると、源頼朝が夏の日に此の山に絹を張り、雪が降るようにして眺めたという故事と、この地にあった尼寺の尼が衣を掛けていた松の木が、成長し、山上の大きな2本の松の木になったという伝説からきているそうです。 『衣張山』の山頂からの眺望は素晴らしく、遠くは富士山や江ノ島、近くは、稲村ガ崎~由比ガ浜~鎌倉市中を見渡すことができ、まさに絶景といえます。 


   行き方は、途中まで『釈迦堂口の切通し』の行き方と同じですので、『釈迦堂口の切通し』の項目を参照してください。「田楽辻子」を進み、途中の道で曲がると『釈迦堂口の切通し』ですが、『衣張山』に行くにはそのまま真っ直ぐに進みます。直ぐに①「上杉朝宗及び氏憲邸跡」の石碑がありますので、ここを右折します。右折すると、この辺の谷を「犬懸ヶ谷」と云いますが、この道を真っ直ぐ登っていきます。②直に『衣張山ハイキング入口』の看板があります。



①この道を右折です。

 


目印は「上杉朝宗及び氏憲邸跡」の石碑です。案内にも「平成巡礼道 衣張山まで15分」とあります。



②直に入口に到着です。ここから頂上までは15分とかかりませんよ。ちなみに①から、ここまでの道は「源平盛衰記」にある1180年の和田・畠山合戦の際、和田義茂が杉本城から駆けつけた時に通った犬懸ヶ谷の道のようです。



③入口から山道を10分程歩いていきます。


 途中、こんな可愛らしい像が迎えてくれます^^

 
④分岐点です。右の登り道が近道ですが、真っ直ぐ下って、少しだけ遠回りになりますが、「石切り場」に寄ってみましょう。


「石切り場」です。ご覧のとおり中は真っ暗です。



頂上です。厳密には頂上はもう少し先ですが、ここからの眺望が抜群です。



いい眺めでしょう^^富士山も天気が良ければ見えますよ。



地味ですが、大船観音に鶴岡八幡宮も見えます。



 この『衣張山』は、ガイドブックにもあまり載っていないこともあり、訪れる観光客も少なく、ちょっとした穴場といえます。
 鎌倉駅からも徒歩で50分(頂上まで)もあれば着きますし、『名越の切通し』にも繋がっていますので、天気の良い日には、良ければ足を運んでみてくださいね^^。
 

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釈迦堂口の切通し

 『釈迦堂口の切通し』は、釈迦堂谷にある切通しであり、現在の「雪の下」、「浄明寺」地域と「大町」地域を結ぶ切通しとなります。「釈迦堂」の地名は、鎌倉幕府第3代執権である「北条泰時」が父・「北条義時」の追善のために1225年に「釈迦堂」を建てたことに由来しています。

 現在、「釈迦堂口の切通し」は崩落の危険があるため通行禁止となっていますので、どうしても通行したいという際には、自己責任となりますので、ご注意ください。


 「釈迦堂口の切通し」・・・この上は、「北条時政邸(名越邸)跡」となります。「唐糸やぐら」等やぐらも多くあります。

 


「切通し内部より望む」

 


「釈迦堂口の切通し」(大町側より見る)
上部にやぐらが見えます。



「やぐら」・・・ここにやぐらがあるということは。鎌倉時代には「やぐら」前辺りは、少なくとも削られてはいなかったということですかね。

 

 『釈迦堂口の切通し』は、訪れる人も少ない場所です。(・・・立ち入り禁止だから、当たり前か^^:)
 この洞門の規模の大きさは特筆するものがあり、思わず魅入ってしまいます。また、夏でもこの辺りは涼しく、ひんやりとしていたりと、自分のお気に入りの場所となり、近くを通る際には、つい寄ってしまいます。

 

 『釈迦堂口切通し』
 交通手段
 (1)バス
 「JR鎌倉駅東口」下車、5番乗場より、「鎌20 大塔宮」又は「鎌24 金沢八景」行きで、「岐れ路」下車・・・・後は徒歩の項目(②以降)を参照
 (2)徒歩・・・鎌倉駅から約30分位
 JR鎌倉駅東口から「鶴ヶ丘八幡宮」に向かいます。①「三の鳥居」前で左折し、バス通り(金沢街道)沿いに進みます。「岐れ路」の交差点を越えると、②「大御堂橋」の交差点を右折します。③「滑川」を越えたら左折します。④「釈迦堂口の切通し」の案内があります。

①「鶴ヶ丘八幡宮」の三の鳥居の所を右折します。



②金沢街道沿いに進み、「大御堂橋」の交差点を右折します。



③「滑川」を越えたら左折します。ちなみに右奥に見える石碑は「文覚上人屋敷跡」の碑です。




④「田楽辻子のみち」を通っていくと「案内」があります。


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お猿畠の大切岸

 『お猿畠の大切岸(おさるばたけのおおきりぎし)』とは、「名越の切通し」の項目で触れた切通しの「道」としての性質だけでなく、もう一つの性質である「防御構造の性質」を特に実感させてくれるものといえます。 

 逗子市側に向けて大きく垂直に人工的に削られた全長800m以上の*切岸は、まさに大切岸と呼ばれるのに相応しい大がかりなものであり、鎌倉時代の北条義時・泰時の時代(13世紀)に造成されたものといわれています。三浦半島を本拠とした仮想敵対勢力であった三浦一族に対する備えといえるでしょう。

*切岸・・・山の尾根の外側垂直に削って敵兵の登攀を妨げる防御施設

 『お猿畠の大切岸』の「お猿畠」とは、「新編鎌倉誌」によると、名越の切通しの北の山をお猿畠山といい、日蓮上人が鎌倉に来た時に、この山の岩穴に居を構えたところ、賤しみ憎んで誰もお布施をする者がいなかったと。その際、山より猿達が来て、食べ物を差し入れてくれたという故事からきております。(昔のお猿さんは心優しいんですな~^^)

 そして猿達に感謝した日蓮上人が、この山の南に創建したお寺が「法性寺(山号は猿畠山)」となり、この法性寺の墓地から『お猿畠の大切岸』を眺めます。

 

「お猿畠の大切岸」(法性寺墓地より望む)  

 

 「法性寺」のアクセスは下記にあるとおりですが、法性寺から行くと、かなりの階段を昇らないとたどり着けませんので、「名越の切通し」にハイキングに行った際に併せて行く方が行き易いので、そちらをお薦めしま~す^^  

 その際の行き方は「名越の切通し」の項目をご覧ください。途中に「法性寺」の墓地に行く道を載せております。そこからだと、数分で法性寺の墓地に到着しますよ。  

 

お猿畠の大切岸上を歩く

 
お猿畠の大切岸より法性寺を望む

 

 『法性寺』のアクセス

①JR逗子駅から 
京浜急行バス(1)29番系統の亀ヶ岡団地循環の逗子駅行きで、「法性寺」下車
(2)30番系統:鎌倉駅行きで、「法性寺」下車
②新逗子駅から 
京浜急行バス 30番系統:鎌倉駅行きで、「法性寺」下車
③鎌倉駅から 
京浜急行バス 鎌倉駅東口より30番系統の新逗子駅行きバスで、「法性寺」下車  

  「法性寺」のバス停から法性寺に入り、奥にある墓地から見ることが出来ます。  

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名越の切通し

 『名越の切通し』は鎌倉駅から徒歩30分ちょっとの距離にあり、昔からの雰囲気を感じさせてくれるばかりでなく、「パノラマ台」からの眺望も抜群のため、お薦めです^^
 あと、時間も掛からないので、是非、一度足を運んでみてくださ~い^^

 さて、『名越の切通し』について、少し説明しますと・・・
 『名越の切通し』は鎌倉七口(朝比奈・亀ヶ谷坂・化粧坂・巨福呂坂・極楽寺坂・大仏坂・名越)のひとつで、現在の逗子市と鎌倉市を結ぶ切通しとなります。地名の由来は「難越(越え難し)」からきており、また「名越の切通しは三浦へ行く道なり。この峠、鎌倉と三浦の境なり。甚だ峻険にして、道狭し。(新編鎌倉誌)」ともあるように、狭く曲がりくねった道が続き、途中には、置石や掘割り等も見られ、道としての役割だけでなく、三浦半島に勢力を誇る三浦氏に対する防御施設といった2つの性格を併せ持つことを感じさせてくれます。

 
 ①置石
 道の真ん中にこんな大きい石が・・・かなり通行人にとって迷惑ですね。



 ②急に曲がる道
 石も邪魔だなと思いますが、ここで急に道が屈曲します。




 ③掘割り



 入口から10分程で分岐点があります。左に上がる道は「パノラマ台」方面に、そのまま進むと「まんだら堂」、「大空峒」に行きます。

 分岐点                分岐点の目印です


 
 まず、まっすぐ進むと直に立ち入り禁止のフェンスがあります。
 ここを進むと、「まんだら堂」になりますが、現在は逗子市で調査・整備中のため入れませんが、気を落とす事なかれ^^!平成22年度には公開される予定だそうです^^
 ちなみに、「まんだら堂」は、自分も以前整備される前に一度だけ行ったことがありますが、やぐらが150以上存在する葬送遺構となります。

 まんだら堂(平成22年度になるのが待ち遠しい!がんばれ逗子市!)




 まんだら堂前から数分で、「大空峒(おおほうとう)」に到着です。
 「その峻険にして道狭し左右より覆いたる岸二所あり。大空峒、小空峒という。(新編鎌倉誌)」
 ここが大空峒といわれてます。ちなみに小空峒はいずこに・・?、もう無くなってしまったといわれています。う~ん、残念!

 「大空峒」





 さて、先ほどの分岐点を「パノラマ台」の方向に進むと、直にまた分岐点があります。

 分岐点(緑ルートがパノラマ台方面 赤ルートが法性寺)



 法性寺に進むと、そこの墓地から「お猿畠の大切岸」が眺められますが、ここでは、パノラマ台方面に進みます。
 *「お猿畠の大切岸」は近日、ブログにアップいたします!・・たぶん^^


 分岐点からパノラマ台に進む途中に「石廟」があります。鎌倉は土地が狭く、平地も少ないため、やぐらに埋葬されるなか、この様な「石廟」とは・・・身分の高い人のお墓なのでしょうか。

「石廟」



 さて、道(大切岸の上)を進んでいきますと、直にパノラマ台の案内があります。
 「パノラマ台」からの眺望はすばらしく、逗子~鎌倉~江ノ島、そして時には富士山も一望できます。ここからの景色は、自分のお気に入りの一つです。

「逗子方面」・・・逗子海岸が見えます。



「鎌倉市内方面」・・・稲村ガ崎の向こうに、かすかに江ノ島が見えます。



 天気が良いと富士山も見えます。ただし、これは携帯で撮ったのであまりよく写っていませんが・・・




 『名越の切通し』に行く場合、案内という物はほとんどないので、行くのにとても苦労するかと思いますので、簡単に説明しますので、ご参考にしてみてください。
 バスで行く場合は、鎌倉駅東口より緑ヶ丘入口・新逗子行きの30番系統京の浜急行バスで、「長勝寺」のバス停で降ります。
 徒歩で行く場合、鎌倉駅東口改札を出て正面に進み、「鎌倉駅入口」の交差点を右折して、①横須賀線に交差する所の交差点を左前方に進むと、しばらく真っ直ぐに進みます。②そのうちに踏み切りに着きますので、踏み切りを越えたらすぐに左折して、細い道に入ります。③数分程歩くと、また横須賀線の踏み切りに着きますので、それを越えて右折です。④1~2分歩くともう「名越の切通し」の入口です。ここを右のあがる道を進みます。⑤横須賀線を見下ろしながら道を上がって行きます。時間があえば横須賀線が走っている姿も見えます。


①横須賀線が高架している交差点を左方向に進みます。
 判りにくいですが、左手に「ローソン」があるので、それに沿うように進みます。
 


②横須賀線の踏み切り(名越踏切)を越えたらすぐに左折して、線路沿いの細い道に入ります。



③また横須賀線の踏切です。ここを越えて右折に進みます。



④最後の難関です。ここを右の上がる道を選びます。
 数ヶ月前までは、手書きの簡単かつ目立たない!案内があったのですが、今はないです・・・あれってどうしたのかな~^^



⑤タイミングが合えば、横須賀線の下り電車が見えます。


 





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