人間の脂肪は、脂肪細胞という細胞に溜めこまれている細胞の総量のことです。 大人の肥満は、皮下脂肪や腹壁などに脂肪細胞が増加し、それらに蓄えられる脂肪の量も正比例します。 この脂肪細胞の数が多くなればなるほど、体脂肪の全体量も多くなり、太りやすくなります。 人間には一生の間に脂肪細胞が増える時期が3回あるそうです。 妊娠末期の胎児期、生後1年間、そして思春期の3回です。 一度増えてしまった脂肪細胞の数を減らすのは難しいので、なるべくこの時期に脂肪を増やさないように注意する必要があります。 若い頃には痩せていたのに、中年になってから太ったという場合は、脂肪細胞の数自体は正常ですが、細胞の大きさが肥大化してしまっただけのようです。 ちなみに、この場合には、ダイエットにもまだ成功しやすいので、中年太りだからと諦めずに、食生活や生活習慣を改善すればまだ間に合いますよ。